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【じーじは見た!】前編:第1回 AIロボティクス戦略検討会議を見てみた!

Z世代応援団、未来世代応援のじーじです。

さて、今回はAIロボティクスのお話です。
有識者会議の第1回目には、官僚さんの問題意識がよく分かる資料が提供されていますので、一緒に見ていきましょう。

産業用ロボット分野では、実はこれまで、日本メーカーが世界を圧倒しており、市場の7割のシェアを握っていました。

ところが、その市場規模は意外に小さく約8,000億円、それに対してAIロボット(ドローンを含むサービスロボット分野)の市場規模は既に2.8兆円(2022年段階)、そしてそこには米国が35.5%のシェアを握り、中国が猛追するという図式があります。

日本が得意で世界の追随を許さない地味な改善・改善、またカイゼンが必要な分野は市場が大きくならず、米国が得意な派手な分野は市場が一気に大きくなる。この違いはどこにあるのでしょうかねえ?

一緒に官僚さんが準備した資料を見ていきましょう。


1️⃣ まずは委員の皆さんの確認

AIと名前がつく有識者会議の常連、東大の松尾先生の名前がありませんね。
産業界からデンソー、安川電機、ローソン、ピアトゥー、花王、川崎重工、TELEXISTENCE、ALSOK、ジャパンマリンユナイテッドの9社が参加しています。

会議資料1より抜粋

我が国は産業用ロボット市場で約7割のシェアを占めているが、近年は海 外ロボットメーカーの台頭等もありシェアは低下傾向である。また近年産業用ロボット分野を上回る規模に急成長しているサービスロボット分野では、日本は米欧中の後塵を拝している。

会議資料1より引用①

産業用ロボット分野をはるかに凌ぐ市場に成長しているサービスロボット分野では、米欧中の後塵を拝していることが明確になり、問題が表面化して「大変だ、大変だ」と騒いでいるいつものパターンです。対応の遅い有識者会議の招集です。

サービスなんてものは無償が当り前(お客様は神様です)という日本の戦後発展の社会構造や体質的な問題を後回しにして、相変わらずのパッチワークにも見えてしまうのですが、どうなんでしょうか?

人手不足という社会課題にマッチして、いち早くレストランに配膳ロボットを開発・マーケティングしようと、投資を決断する日本メーカーはいなかったのでしょうか?

日本の大手ファミリーレストランなどでよく見かけるようになった猫型ロボット「BellaBot(ベラボット)」や、すかいらーくグループで多数採用されているロボットは、中国のPudu Robotics(プドゥ・ロボティクス)社が開発したもので、日本メーカーは置き去りです。

2️⃣ サービスロボット市場の動向

日本は、工場の製造ラインの自動化に貢献する国内の産業用ロボットでは、強みを持っています。工場毎に違う生産ラインに合わせた個別最適対応や面倒な調整や急なメンテナンス対応に「お客様は神様です」の無償のサービス精神込み(いいものを安く提供)で高品質なサービスを提供する分野には強みがあるのですが、そんな面倒なことにコストを掛けるくらいなら安い国で作らせたらいいという合理的な国(普通のものを適正な価格で)では市場が広がりません。

事務局資料(会議資料3)より抜粋①

サービスロボットなる分野では、何と言ってもスタートアップの出番がまずやってきます。

事務局資料(会議資料3)より抜粋②

この分野での世界の先駆者をご存知ですか?

二足歩行ロボットと言えばHONDAアシモ1986年のデビューですよ。世界の40年前を行く姿が日本の製造業の強さでした。

SONYアイボ(AIBO)にはAIサービスロボットのとして発展の意味合いがあったのでしょうね。このサービスロボットが発売されたのは1999年のことでした。

HONDAやSONYという日本の大企業主導のイノベーションでしたが、市場を創り出していくAIの発展とマッチしていませんでした。

HONDAやSONYでも資本力が足りないのが「AI」分野なのです。
そうしたら日本の戦い方は?

事務局資料(会議資料3)より抜粋③

ピッキング倉庫ロボットのMUJIN、多関節ロボットのTELEXISTENCEには頑張ってほしいですね。MUJINってどんな会社か見てみましょう。

3️⃣ 日本のスタートアップMUJIN

事業内容としては、①知能ロボットコントローラの開発・販売② 知能ロボットソリューションの提供という会社です。

MUJINのHPより抜粋①

どんなサービスを提供している会社かは、動画の方が分かりやすいですよ。

日本は、個別最適への適応力は世界一だと思うのです。
出来上がった製造ラインもできた瞬間から「改善、改善、またカイゼン」で現場の属人的改善力が強みです。

しかし、市場を大きくしていくためには、標準化・全体最適に適用した大量生産できる製品を販売するか、富裕層向けの単価の高いサービスロボットに特化して少量でも儲かる製品を販売するか、とにかくターゲット選定が重要な時代になってきました。

官僚さんの問題意識や課題認識については後編で見ていきましょう。

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