「スタチンは飲みたくない」と言われたら——外科医が本音で話します
外来でいちばん多い「抵抗」がこれです。
「先生、薬は飲みたくないんですよね」
「一生飲み続けるんですか?」
「副作用が怖くて、、、」
わかります。
本当によくわかります。
でも、今日は正直に話します。
スタチンを「飲まなくていいケース」と「飲んだほうがいいケース」、ちゃんと線引きしながら。
スタチンを「飲まなくていいかもしれない」人
これ、実は結構います。
JAS2022ガイドラインと2023年の補足改訂では、LDL-C(いわゆる悪玉コレステロール)の管理目標は「リスクの高さ」で変わります。
低リスクの人:LDL 160mg/dL未満
中リスクの人:LDL 140mg/dL未満
高リスクの人:LDL 120mg/dL未満
超高リスク(冠動脈疾患あり等):LDL 70mg/dL未満
ここで大事なのは、「LDLが高い=即スタチン」ではないということ。
たとえばLDL160の40歳女性で、血圧正常・非喫煙・糖尿病なし・家族歴なし——この場合、まず3〜6ヶ月の生活習慣改善を試みることが推奨されています。
いや、むしろそれが「ガイドライン通り」なんです。
食事(飽和脂肪酸を減らす・食物繊維を増やす)・有酸素運動・体重管理で、LDLは10〜20%程度下がることがあります。それで目標値に届くなら、薬は必要ない。
ここを外来で丁寧に説明できるかどうか、医師の腕の見せ所だと思っています。
この記事を読んで、ご自身のことが少し気になった方へ。
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でも「飲んだほうがいい人」には、ちゃんと伝えたい
正直に言います。
すでに心筋梗塞や狭心症を経験した方、あるいは頸動脈プラークがある方——この方たちに「飲みたくない」と言われると、僕は少し焦ります。
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