花火大会の思い出🎇
夏といえば花火大会。……と言っても、私は人混みが苦手なので普段はほとんど見に行くことがありません。
それでも若い頃、友達に誘われて行った近所の夏祭りの花火大会だけは、今でも忘れられない思い出になっています。
そこはオープンしたばかりのショッピングモールで、広い敷地内の駐車場を会場にして屋台などが並び、地域住民がたくさん集まって大変賑わっていました。
19時から花火が始まるということで、私たちはりんご飴を頬張りながら、最前列でワクワクして待っていました。
「19時、花火大会を開始します」
アナウンスと同時に、建物の屋上から花火が打ち上がりました。
「わあ~!すごいね!」と観覧客から一斉に歓声があがります。
ところが、2発、3発と連続して上がるうちに、肌にチリチリとした痛みが走り出しました。
(あっ、これ火花や! 逃げんかったら火傷する!)
隣にいた友達も「きゃー!」と悲鳴をあげています。さらに近くにいたお年寄りは、「空襲みたいや!いつぶりやろう」と謎の高揚感に包まれており、周囲は一気に騒然となりました。
私たちは危険を感じて、慌てて近くの雨除け屋根の下へと避難。
避難した人たちの会話から、どうやら立ち入り禁止の規制線を張る位置が近すぎたのが原因だったようです。
予期せぬアクシデントで肝を冷やしましたが、幸いにも花火は途中で中止になることなく、最後まで打ち上がって本当に良かったです。

家に帰ると、おばあちゃんから「あんたの白いブラウス、ところどころ穴があいてるよ。買ったばかりなのにもったいなかったね」と言われ、家族みんなで大笑いしました。
あの夏には、おばあちゃん、おじいちゃん、お母さん、そして柴犬の風子ちゃんもみんな一緒にいました。けれど、今では誰もいなくなってしまいました。
あの花火大会の日から、ずいぶん遠いところへ来てしまったのだなと、懐かしむ今日このごろです。

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