不思議なアパートの住人達 「マレーシアの姐さん」
ニューヨークのアパート(マンション)の不思議な住人達の話の続きです。
今回は、マレーシアの姐さん(愛称)の話をしたいと思います。
彼女は、常に会うたび怒っている人で、「怒り」という高度でエネルギッシュなコミュニケーションを使いこなす達人でした。黒髪のロングヘアーのマレーシア出身です。
怒っている人に遭遇したら誰しも避けたくなりますが、彼女の場合は少し笑えます。エレベーターで怒っていても、きちんとお別れの挨拶をしてくれ、時には聞いてくれてありがとうと感謝の心も伝えます。怒りっぽいチャーミングな人です。
彼女は、大企業の人事で働いていて、身なりも良く、一見すると非の打ち所がないキャリアウーマン。なのに常にエネルギーが有り余っている感じで怒っています!
かわいいマルチーズを2匹飼っていて、彼女は私の愛犬マックスをお行儀が良いと褒めてくれました。しかし彼女の犬は人懐こい子と少し臆病で吠える子の2匹、お行儀は決して良くないのでまた犬に怒ります。
「可愛いからって、絶対2匹目を飼っちゃダメよ。クソ大変で後悔するんだから」と私に怒鳴ります。
でも彼女の愛犬達は、彼女が編んだお揃いの真っ赤なベストを着せてもらっているのでした。真っ白な毛によく似合っていました。
そんな彼女ですが、その日は一段と激しく怒っていました。Amazonの宅配ロッカー内の彼女の荷物(ネット購入した物)が盗難に遭ったようで、コードを使いロッカーを開けたら、既に箱は開けられていて中の物は何も無かったそうです。
彼女は激怒しています。不運でした。宅配業者に激怒してその場で直ぐにクレームの電話をしていました。
ネットオーダーのクレームの手順は、オーダーしたお店に届かなかった連絡をして再送して貰うのが最速です。商品を売ったお店が宅配業者にクレームを入れて賠償等の手続きとなるのですが、激怒しているので言えません。温かい目で同情を表現するしかない。彼女はたまたま通りかかった全く異なる宅配業者のFedExを次に捕まえて、同じ話を始めます。でも彼女はFedExは好きらしく、今までFedExではこんな事無かったのに、絶対次から他の業者を使わないで送るようにさせてやる。
話を聞かされる方も褒めて貰っているのでむげにはできません。チャーミングです。
こんな社交的な彼女は友人も多そうです。
