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ひらがな1つも読めなかった息子が、自作学習ゲームで「悔し泣き」するまで

同い年の親戚の女の子は、4歳の頃にはもう「おさるのジョージ」を自分で読めていた。
その横で、うちの息子はひらがなを1つも読めず、書けず。

幼稚園の夏休みの宿題で、「はれ」をお手本通りに真似して書くだけ。
たったそれだけなのに、息子はできなくて大泣き。

小1になった彼に自作の学習ゲームを渡した日、お風呂で小躍りするほど夢中になった。
プログラミング経験ゼロのママが、AIと一緒に「わが子のためのRPG」を作った記録です。

ことばが遅い子でした

息子は、「ママ」も「パパ」も言えない子でした。
1歳半検診のときに話せた単語は「パン」だけ。
3歳、4歳を過ぎても、まわりの子に比べてことばが圧倒的に少ないまま。

早生まれだから。男の子だから、女の子より達者じゃないのかも。
最初はそんなふうに、自分を納得させていました。

次男が生まれ、同じような環境で育っているはずなのに、長男と違って健診でハラハラせずに成長していく。これが「一般的な早さ」なのかと、余計に長男の「ことばの遅さ」を突きつけられました。

ひらがなを覚えさせようとしても、本人に一切興味がない。
お手本を見ながら真似して書くことはできても、そのあと「じゃあ、これなんて読む?」と聞くと、まったく覚えていない。

手応えが、まるでない。

仕事からヘロヘロで帰ってきて毎晩読み聞かせ。
絵本もおもちゃもドリルも、良さそうなものを何冊も何個も試しました。
ーーー結果はいつも同じ。
そんな息子を見ているのは、正直、辛かったです。

小学校入学前に「就学相談」も受けました。
でも「様子見」という判断で、結局どうしたらいいのか分からない。

宙にぶらり。

いま、長男に寄り添わなければ・・・。
理由はそれだけではないけれど、仕事も辞めました。
けれど完全に、八方塞がりでした。

試しにAIで作った、最初のゲーム

AIは、ただの相談役として使っていました。
私生活の相談をして、たまーに画像を生成して遊ぶ。

そんなとき、「エージェント型AIで、簡単なアプリやゲームが作れるらしい」と聞きました。

プログラミングなんて、当然やったことはありません。
それでも試しに、Claudeで簡単なひらがなゲームを作ってみました。

これが意外なことに、息子は結構遊んでくれたのです。

「ゲームが作れちゃった」驚きと、「ひらがな嫌いな息子が遊んでくれた」嬉しさ。
でも、その喜びは長くは続きませんでした。数日でアッサリ飽きられてしまったのです。

どうしたら、繰り返しやりたくなるんだろう?

すぐに飽きられ、私は考えました。

どうしたら、繰り返しやりたくなるんだろう。
楽しく遊びながら、自然と身についていくにはどうしたらいいんだろう。

ーーー私だったら、どんなゲームなら楽しいだろう。

そう考えて行き着いたのが、音声付きマンガが出てくる「RPG風ひらがなゲーム」でした。

ちょうどその頃、ChatGPTの画像生成がImages 2.0になって、思った通りの絵が作りやすくなっていたのも後押しに。

ちなみに、市販のアプリに手が出なかったのには理由があります。
際限なく遊んでしまうのではないか。広告は大丈夫か。子どもが間違って課金してしまわないか・・・。(実際、長男が親のスマホを数秒触った隙に、商品を購入してしまった苦い経験あり。)

だったら、自分で作ったものが一番安心だと思ったんです。

「勉強」より「楽しい」に全振りした結果

今度こそ、長く遊んでほしい!
ひらがな単体だけでなく、単語、数、たしざん、ひきざんまで網羅。
でも大変すぎたらきっと続かない。クリアしやすいよう問題数は抑えめに。

一方で、続けたくなる仕掛けはたくさん入れました。

  • 7日間勉強したら、ふしぎな種から変な植物が育つ

  • レベルを上げ、コインを貯めれば家具や背景が買える

  • 章をクリアするとミニゲームが解放(1日3回上限で、明日もやりたくなる)

  • ボスを倒すと仲間が増えて、ペット育成要素も

勉強を続けたら育つ植物
「ごほうびのへや」でミニゲームや模様替えも

正直、勉強そのものより、お楽しみのゲーム要素に比重を置きすぎました(笑)。

子どものためにと始めたはずが、途中から私自身が楽しくなってしまい。
ゲーム制作に夢中になりすぎて夫に怒られたこともありました。

お風呂で小躍りして、計算問題で大泣きした

7割くらい完成したところで、息子に遊ばせてみました。
食いつきは、ものすごく良かったです。

問題を解いていくとストーリーが進むのが嬉しかったようで。あまりに喜んで、その日のお風呂で小躍りしていました。

途中、わからなくなって自力で先に進めなくなったときは、引くほど大泣き!

普段穏やかな長男が、机を叩いて、悔しすぎて泣く。
正直、予想していませんでした。あんなにドリルを嫌がって、覚える気もなさそうだった息子が。

泣くほど嫌だったの?ちょっと失敗だった?とも思いました。

でも、思い直しました。

ただプリントを渡しただけだったら。
ここまで泣いたり小躍りしたりするほど、のめり込むことはなかった。

いま、ゲームを始めてまだ1か月も経っていませんが、どうやってもダメだったひらがなも、一つ一つなら読めるようになりました。
「難しい」と悔し泣きした計算問題も、一人で進められています。

嬉しいことに、先生にも「ここ最近、ぐっと読めるようになった」と言ってもらえました。文章を読んだり書いたりはこれからだし、他の子と比べればまだまだ。

だけれど、昨日より今日の息子が、着実に成長しているのを感じます。

あなたのこと、よく知っているから

最後まで作り込むのには、1ヶ月近くかかったと思います。
女の子主人公版のマンガまで作って、「一体どこを目指しているの」と夫に言われました(笑)

決してスムーズではありませんでした。画像生成の調子が悪い日もあったし、AIの利用制限で作業が止まることも。

それでも、完成したんです。プログラミングを一切やったことのない、ゲームづくりなんて夢のまた夢だった、ただの主婦の私でも。

覚えることが苦手なことも、
好きなことなら覚えられることも、
穏やかで争いは好まなくて、
空想のお話が好きなことも、
可愛いものが好きなことも。
あなたのこと、母はよく知っている。

だからこそ作れた、わが家だけのゲーム。
思いだけでは届かなかった。
この時代だからこそ、AIの力を借りて形にすることができた。

私にとっては、時間を忘れてこのゲームを作った体験そのものが「AIで遊ぼう」でした。
子どものためのゲームを作りながら、いちばん夢中で遊んでいたのは、たぶん私自身です。


ここ1か月の体験を、AIフェスティバル2026のコンテスト「#AIで遊ぼう」を知って、思い切ってnoteで初めて投稿してみました。同じように悩むママのところに、少しでも届きますように。
作成した学習ゲームは、別記事で紹介予定です。

#AIで遊ぼう


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