見出し画像

バイザウェイ(by the way)

私のページに訪れて下さり、ありがとうございます
もし、今、少々お時間があるようでしたら、私の昔話におつきあいくださいませんか?

それでは

僕は学生時代から今に至るまで兎に角、英語が苦手です

苦手の始まりは小学校の塾から
兄達二人が英語で苦労したので、母が特別に小学校の塾に入れてくれた
(僕はなんにも望んでいなかったのに。。)
我が家はとても貧しい家庭だったので小学校で塾なんて、経済的には相当無理したのだと思う
それほど、兄2人揃って英語が出来ない事が母にとってはトラウマだったらしい

しかし、その塾も数回通って辞めてしまった
「これはペンです。これはオレンジです」
こんなフレーズ一生使う事はないだろう、つまり授業がちっとも面白くなかった

石橋先生との出会い

中学校に入り、いよいよ英語の授業が始まる
英語の先生は石橋先生という、とっても綺麗な先生
僕たちが悪いことをすると笑顔でビンタをして叱ってくれる優しさと厳しさと美しさを兼ね備えた楽しい先生だった
良くは覚えていないけれど、クラスの男子はほぼ全員、石橋先生のビンタ経験ありだったと思う
ビンタをする時に先生の顔が間近に迫り、目と目を合わせながら。。。お仕置きの後は必ず笑顔で「もう、しちゃだめだよ」
中学生男子には十分すぎるインパクトだったと思う

~石橋先生の名誉のために言うなら、実はこのビンタ、全然痛くなかった
たぶん先生はビンタの名人だったんだと思う~

そんな石橋先生の授業は緊張感と笑いに溢れ、当然、クラスの男子たちは英語に全集中
僕も結構、いい成績だった。。。
(なんだ、英語って簡単じゃん、と舐めておりました)

その年の夏休み、クラスの同級生に哀しい事故が起きて、石橋先生はショックで退職してしまった
こうして僕の英語への興味や意欲はほとんどゼロになってしまい中学校卒業までずっとテストは20点台だった

高校時代の片思い

高校へ進学しても相変わらず英語は全然ついていけなかった
月に一回、小テストがあって結果は生徒同士で他の生徒の採点をして返却するシステムだったが僕のテストを他人に見られることはとても恥ずかしかった

当時、僕にはクラスに片思いの女の子がいたけど、彼女にはすでに彼氏がいて高嶺の花の存在
勉強もスポーツもダメで喧嘩もからきし、当然のようにイケメンでもない僕には毎日、彼女と顔を合わせられるだけで十分に幸せだった

ある時、僕の小テストの採点を彼女がしてくれた事に気がついた
15点のテスト結果に、そっと彼女がコメントを書いてくれた
コメントの最後に見つけた彼女の名前、雷に打たれるほど、とっても嬉しかった

それでも相変わらず、僕は英語が苦手だった
そもそも頑張る意味など見出だせずにいた
当時、僕はなにひとつ夢を持たずに、心が放浪したままの高校生活を送っていた

それから毎回、小テストは彼女が採点してくれた
先生が前の席から回してランダムに選ぶはずなのに、おそらく彼女は僕のテストをわざわざ選んで採点してくれていたのだろう
高校生にもなって重度の中二病の僕には、そんな事、まったく想像すらできなかったけど、毎回僕のテストにコメントを書いてくれる事がとびきり嬉しかった

きっと、それだけで僕の一生分の幸運を使ったんだと思う
そして、そんな僕の人生に残ったフレーズがひとつだけある

ようやく表題へ

ある時のテストにいつものコメントではなく彼女が短い手紙を書いてくれた
採点は10分程度で終わらせるから、結構急いで書いてくれたんだと思う
(真相は回答用紙に空欄が多すぎて時間が余っていたのかも知れない)

その手紙の途中に書かれた文字が“by the way”

当時の僕には意味が判らなかったが、なんとなくニュアンスは理解できた

それからずっとこの単語が好きでいつかどこかで使ってみたいと思っていた
ロンギヌスの槍のように僕の心に刺さったままの1フレーズ

相変わらず今でも英語は苦手だけれど、彼女が残してくれたこのフレーズは今でもずっと大好きなまま

今日、こうして使えた事で心が少し軽くなりました
最後まで読んで下さり、そしておつきあい頂きありがとうございました

いいなと思ったら応援しよう!