SCSとMRI、その間にあった現実 ― 足裏の異常感覚から見えてきた「条件付き医療」
いつもご覧いただきありがとうございます。
「車いすの涙」です。
横紋筋融解症の発症、
そして脊髄刺激療法(SCS)の導入。
治療が一段落したあとも、
私の身体には、言葉にしづらい違和感が残りました。
それは、右足の裏に続く
「何かを踏み続けているような感覚」です。
見た目には異常がなく、
説明しようとすると、
かえって伝わらなくなる。
今回は、この足裏の異常感覚をきっかけに、
検査、MRI、そして
「MRIは可能」と言われていたはずの治療に
思いがけない制限があったことを知るまでの経緯を、
記録として残しておこうと思います。
🦶 右足の裏に残り続ける異常感覚
右足のふくらはぎの痛みとともに、
足の裏の違和感も消えずに残りました。
感じていたのは、こんな感覚です。
・何かを踏み続けているような感覚
・健康サンダルを履いているときのような突起感
・皮膚が一枚分、厚くなったような鈍さ
見た目には、
腫れも変色もありません。
誰かに見せても、
「特に異常はなさそうだね」
そう言われてしまう状態です。
それでも確かに、
言葉にしづらい不快感が、そこにはありました。
一歩踏み出すたびに、
足裏の感覚へ意識が引き戻されるような感覚がありました。
靴を履いているときよりも、
裸足になった瞬間のほうが
違和感がはっきりと意識されることもあり、
「何も履いていないはずなのに、何かを踏んでいる」
そんな不思議な感覚でした。
👣 「自分の足なのに、自分の足じゃない」
この違和感が一番つらかったのは、
自分の身体なのに、
どこか他人のもののように感じてしまうことでした。
座っているときも、
横になり休んでいるときでさえ、
常にどこか気になる。
派手な痛みではないけれど、
日常生活の中で、
確実に気力を削っていく感覚でした。
📈 症状は「慣れる」どころか、変化していった
時間が経てば、
そのうち慣れていくと思っていました。
でも実際には、
症状は少しずつ変化していきました。
・疲労が溜まった日
・長時間同じ姿勢で過ごしたあと
・活動量が多かった翌日
こうしたタイミングで、
足裏の異常感覚が強くなるようになったのです。
「これは、ただ残っているだけじゃない」
「何かが変わってきている」
そう感じるようになりました。
🩺 主治医に相談し、検査へ
主治医に相談した結果、
神経伝達速度検査を受けることになりました。
この時点での目的は、
「原因を一つずつ整理すること」。
感覚障害の問題は、
見た目では分からないからこそ、
客観的な評価が重要になります。
🔬 神経伝達速度検査で分かったこと
神経伝達速度検査とは、
末梢神経に電気刺激を与え、
神経がどのくらいの速さで信号を伝えているかを調べる検査です。
検査結果から示唆されたのは、
右足の脛骨神経伝導の低下でした。
ただし、神経伝達速度検査の結果は、
それだけで原因を一つに確定できるものではありません。
理学療法士として、
末梢神経由来なのか、
中枢神経由来の影響が残っているのか、
あるいは複数の要因が重なっているのか。
いくつもの可能性が同時に頭に浮かびました。
「可能性がある」という説明は、
曖昧に聞こえるかもしれませんが、
感覚障害を扱う上では
とても誠実な表現でもあります。
そこで医師から説明されたのが、
「足根管症候群の可能性」でした。

🧠 足根管症候群とは?
足根管症候群は、
足首の内側にある
「足根管」というトンネル状の部分で、
脛骨神経が圧迫されることで起こる神経障害です。
主な症状には、
・足の裏のしびれや違和感
・灼熱感
・感覚の鈍さ
・長時間の立位や座位で悪化
があります。
これまで感じてきた症状と、
重なる部分が数多くありました。
🖥 MRIが必要に。でも、ここで思わぬ壁が

より詳しく調べるために、
MRI検査を行うことになりました。
ここで正直に言うと、
私は少し油断していました。
SCS導入前に、
「SCSを留置してもMRIは可能です」
と説明を受けていたからです。
⚠「MRI可能」=「どこでも撮れる」ではなかった
SCS導入前に説明を受けた
「MRIは可能です」という言葉は、
決して間違いではありませんでした。
ただ、その言葉の裏にある
「どの機種で、どの条件なら可能なのか」
「どの部位まで撮像できるのか」
といった前提条件までは、
患者側が具体的に想像するのは難しかったように思います。
治療を受ける立場としては、
どうしても
「できる」か「できない」か
という二択で理解してしまいがちです。
しかし実際には、
SCSは機種ごとに
MRI対応条件が細かく定められており、
・撮像できる部位
・磁場の強さ
・撮影時の設定
などに、厳しい制限があります。
さらに衝撃だったのは、
主治医の病院にあるMRI装置が、
私のSCSに適合していなかった
という事実でした。
「MRI対応」と聞いていましたが、
それは
“条件付き”の話だったのです。
🏥 MRIを撮るためだけに、別の病院へ
結果として今回は、
MRIを撮像するためだけに、
別の病院を受診することになりました。
・病院間の調整
・紹介状
検査一つでも、
想像以上に手間がかかります。
正直、
「ここまで大変だとは思わなかった」
という気持ちもありました。
🦽 患者として、理学療法士として
慢性的な痛みや感覚異常は、
画像や数値だけでは測れない辛さがあります。
患者としては、
この違和感がどれほど生活に影響しているかを、
分かってほしいと思うことがあります。
一方で理学療法士としては、
一つの原因に決めつけず、
多角的に評価し続けることの大切さを、
自分自身の身体を通して改めて実感しました。
🌱 おわりに
右足の裏の異常感覚は、
今も完全に消えたわけではありません。
それでも、
・何が起きているのかを知ろうとすること
・違和感を言葉にして伝えること
は、
前に進むための大切な一歩だと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
「スキ」やコメント、とても励みになります。
同じように、
原因のはっきりしない痛みや違和感と向き合っている方に、
少しでも参考になれば幸いです。
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