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インターネットポルノは史上最悪のドラッグである


■ ドーパミンの奴隷

現代社会は、手軽な快楽で溢れている。
SNS、ショート動画、ジャンクフード、ギャンブル、酒、タバコ……。

今の若者なんて、みんなスマホ依存症だろう。
電車の中、食事中、信号待ちのときでさえ、画面を見ずにはいられない。

そのからくりは、次なる快楽への期待や欲求により分泌される脳内麻薬の”ドーパミン”にある。

  • Xでタイムラインをスクロールしているとき、面白い情報を期待して絶えずドーパミンが分泌される。

  • LINEやインスタグラムの通知音が鳴ったとき、何かわからない予測不可能性と嬉しい内容への期待が、ドーパミンを分泌させる。

  • 酒を飲むとき、酔っぱらった際の快感を期待してドーパミンが分泌される。

でも、ドーパミン自体が悪者なわけではない。
何かに熱中し、長期的な目標に向けて努力している際なども、ドーパミンは分泌される。

問題は、それをどう使うかだ。
本来は、人生をプラスの方向に動かす燃料になるはずのドーパミンが、今の時代では、逆に自分たちの足を引っ張ってしまっている。

そして、現代人を蝕むあらゆる"ドーパミン製造機”の中でも、“インターネットポルノ”だけは別格だと考える。

男なら誰しもが当たり前のように触れるポルノ。
一昔前は、見るためにはビデオ屋でレンタルしたり恥を忍んでコンビニでエロ本を買ったりしなければいけなかっただろう。

だが、時代は完全に変わってしまった。

21世紀に入って生まれた高速インターネット、そしてスマホ──
それらは完全なゲームチェンジャーとなった。

男の欲望とテクノロジーが手を組んで生まれた”インターネットポルノ”は、昔の人間したら夢のような発明にも思えるだろう。

だが、実際は真逆である。
インターネットポルノという存在は、現代を生きる男にとって”悪夢”でしかない。
それは人類史上、最悪の発明である。

そして今後も、高速通信、VR、高画質化──絶え間ない技術の進化がその“毒性”を強めていくだろう。
今までもこれからも、数えきれないほどの男たちの人生を静かに、確実に壊しつづける──

なぜインターネットポルノが、それほどまでに脅威的なのか。
自分の経験も踏まえて記してみたい。


■ 入手容易性


ネット環境とデバイスさえあれば、誰もがいつでもどこでも、わずか2秒でポルノにアクセスできる時代になった。
しかも、それは“無料”で、そして“日常の中”で行える。
今やスマートフォンという生活必需品が、無限の性的刺激への”玄関口”になっている。

その結果、ポルノ視聴は手間もコストもかからない、最も手軽で効率的な現実逃避、そして退屈の処方箋となった。
この「アクセスの即時性」と「コストフリー」という二重の条件は、SNSなどにも当てはまる。
アルコールや薬物といった”消耗品”の類にはない、依存を招きやすい強力な特徴といえるだろう。


■ 無限の新規性(バリエーション)

今や、テキトーな女性の名前でググッてもAV女優がヒットする。
それぐらい世の中にはポルノないし性的コンテンツが溢れている。

どこかで世界のAVのうち80%は日本のものというのを見た記憶があるが、特に変態大国である日本には三次元のAVから2次元のコンテンツまで無数に存在し、もはやそれは文化といえる。

さらには、今やいわゆる洋モノもチューブサイト等でいくらでも見ることができるし、Pornhuberのような素人が自分で撮影して投稿している動画など、バリエーションに困ることはない。

これにより、男は夜な夜な、飽くことなき”オカズ探し”の旅に出ることになる。
食べ物やドラッグなどは摂取できる量に限界があるが、ポルノは違う。
射精には回数制限があるだろうが、ポルノ依存者は射精までに永遠に抜きどころを求めて、高速ストリーミングのチューブサイト等をさまよい続ける。
しかも一回では終わりとは限らず、賢者タイムも束の間、また永遠の”オカズ探し”に戻る者も多いだろう。

飽きずに消費し続けれてしまうという点は、時間の浪費や健康面への悪影響にもつながる恐ろしさがある。
これにより、ポルノ依存により自分がやるべきと思うことが出来ない、生産的な活動に手が回らないという、人生の崩壊につながる事態が招かれる。


■ トリガーの多さ

トリガーとは、ポルノ視聴を誘発する原因となる物や事象のことを指す。
詳細は以下の記事を参考にしてほしい。

もはや現代人に欠かせないスマホ、そしてSNS。
インスタグラムを開けば、やらしいメンズ脱毛の広告がすぐ流れてくるし、TikTokを開けば乳揺らしながらタコ踊りするグラビアアイドルや女子高生が流れてくる。

”エロ”というのは、莫大な力を秘めている。
その広告効果は計り知れないのだろう。
現代のSNS社会と”エロ”は、切っても切り離せない関係といえる。

さらに、日本はAV女優やセクシー売りのグラドルなどがメディアやニュース等に出てくることも珍しくないし、普通に生きているだけでトリガーとなりうる存在が目に入ってくる。
特にポルノ断ちの初期段階においては、こういったトリガーの存在は厄介極まりない。

また、トリガーはこういったSNS等でいわば事故的に遭遇するランダムなコンテンツに限らない。

自分が普段使っているスマホやパソコン、椅子やソファーなどもトリガーとなる。

例えば自分がポルノ視聴にいつも使っているスマホがあるとする。
そうすると、脳には”そのスマホ=ポルノ視聴”というようにインプットされてしまっているため、スマホを手に取るだけでポルノ視聴への誘惑が少なからず引き起こされてしまうことになる。
自分がいつもオナニー用に使っている椅子やソファー等も同様の原理だ。

ちんちんを触ること自体もそうだし、セックスだってトリガーになりうると自分は考えている。
とにかくトリガーはいたるところに存在し、できるだけ排除することが望ましい。


■ 本能との結びつき

個人的には、これこそがインターネットポルノが厄介極まりない一番の原因ではないかと考えている。

まず、ポルノへの依存は、基本的に男に特有の問題であると自分は考えている。
なぜなら、それは”できるだけ多くの子孫を残したい”という男の本能と密接に結びついてしまうものであるから。

インターネットポルノとオナニーのコンボによって、自分好みの女とのセックスを、脳内でいくらでも疑似体験できてしまう。一切の努力なしに。

本来、男がある女性をものにして繁殖行動(セックス)に至るというのは、少なからず努力や他者との競争を経て手に入れることのできる果実であるはずだ。

貞操観念も緩みまくりチャラチャラしたマッチングアプリやセフレなどが当たり前となった現代では、カジュアルなセックスをする難易度も過去の時代に比べれば遥かに下がっているのだろうが、それでも一定の努力やアクションは求められる。(特に、自分が本当にタイプな女性をものにするとなると、逆に最も難しい時代なのかもしれない。)

原始の時代なら他のオスに負けない強さや勇敢さが必要だったろうし、現代では外見を磨くことや経済力を身に着けることなどがそうだ。
男の性欲は人類史の根底に流れる“原動力”のひとつであり、多くの産業・文化・技術の発展に間接的に寄与してたというのは、多くの学者も指摘するところだ。

そんな、男を高みへと突き動かすべき性欲という最強にして最大の原動力が、ポルノによって破壊されてしまう

インターネットポルノは、ある意味で「男の夢」を実現したものだ。
欲しいときに、好きなタイプの女性を、好きなシチュエーションで、指一本で呼び出せる。しかも、拒絶も失敗もない。
現実の恋愛や性の世界で味わう不安や恥も、完璧に排除してくれる。

だからこそ、抗えない誘惑となる。

性欲という、男が持つ最大のエネルギーを、ポルノはただ目の前の快楽で”消費させて”しまう。
その結果、何も長期的な目標や自己実現に向けた努力ができなくなる。

これが、ポルノ依存により、やる気や向上心もなく、虚無感の中で死んだように生きる冴えない男が生まれる一番の原因である。


■ 悪影響のタチが悪い

ジャンクフードを食べすぎれば太る。
アルコールを飲みすぎれば吐く。
ドラッグにはオーバードーズがある。

つまり、他の多くの依存物質には“限界”があるし、分かりやすい目に見える形での悪影響がある。

だが、ポルノは違う。
心をジワジワと蝕むのに、分かりやすい”痛み”がない。
しかし確実に、一番大切な”生きる力”を奪う。

ポルノという過剰な刺激に脳が慣れることにより、現実への感動や興味が薄れていく。
性エネルギーが常に枯渇し、能動的な人生を送ることができなくなる。
やる気が出ない、集中できない、自信がない――
その原因がポルノの積み重ねだと、ほとんどの人は気づいてすらいないのが余計最悪だ。


■ 最後に

以上の特徴から、インターネットポルノは、人類史上最強で最悪のドラッグである。
しかもほとんどの男は、脳がまだ発達途中の子供時代にそれに触れる。

知らぬ間に、最も厄介でタチの悪い”麻薬中毒”になってしまうのだ。
ある意味、現代を生きる男に課せられた十字架のようなものだと言えるだろう。

だからこそ、それを克服できた時に感じられる恩恵は計り知れない。


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