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(R8.4.27開催)北大ロー在学中受験生向けメッセージ


はじめに


先日、久々に出身ローである北大のとある授業の課外講義に伺う機会がありました。
その中でのスピーチ内容を下記に一部加筆修正の上、記します。
当日は1限から授業がみっちりで、そんな中、あの夜遅い時間まで残ってくださった方々が多かったことを耳にしました。疲れのある中、話を聴いてくださった後輩のみなさま、ありがとうございました。
実は当日どんな話をしようか直前まで迷っていました。ただ、司法試験までのカウントダウンが始まった現状で、私個人の勉強法を話して万が一みなさまの勉強の方針を惑わせることがあってはいけないと思い、勉強法についてはご質問いただいた範囲でお答えするにとどめ、精神論的なことをお話しするに至ったというのが経緯です。

そのようなわけで、具体的な勉強法やスケジューリングなど、今後個別にご相談したいという方がいらっしゃれば、現状把握の難しさや私のキャパの関係から令和8年の司法試験を受験する北大ロー生・北大ロー出身者に限ってではありますが、XのDMやLINEでご連絡をいただければと思います。

あの場に来られなかった北大ロー生の方を含め、どなたか一人でも、ラストスパートの時期に励みにしていただければいいなと思って、noteの記事で公開することにしました。あまりにも精神論すぎる面もあり、なんだか偉そうだし、多少、公開することについては迷ったのですが。
純粋に、応援メッセージとして捉えていただけると嬉しいです。

1.周りとの関わり方

まず、北大ロー生なら合格できます。ローで自分なりに精一杯頑張って、進級もして、司法試験の受験にまでこぎつけた。そこをしっかり自信をもってほしいと思います。修習でも北大出身者の友人たちは周りに負けず劣らず優秀ですし、真摯に取り組んでいる姿を目にしています(私は、個人的にはなんとかもっと頑張らなければなりませんが)。少人数のロースクールで、有名ローと比べてどうなんだろう、と、もしかしたら思うこともあるかもしれませんが、そこは全く心配しないでください。

北大ロー生なら合格できる、ということとの関連で、周りの友達を大事にしてほしいと思います。ものすごく極端なことを言えば、ですが、司法試験の合格率や合格人数との関係で、ローで周りにいる全員が同時に合格してもおかしくないわけです。試験当日、周りに知った顔があることの安心感は、自分が思っている以上に大きいです。司法試験は相対評価で他人と競う試験に見えることもあるかもしれません。が、隣にいる人は敵じゃなくて仲間でいいということを忘れないでください。そして、特にここから先の敵は自分だと思ってください。自分が自信を持つことと、まわりがすごい人たちであることは、両立します。人と比べて自信を失うことなく、周りを大事に、励まし合って、支え合って、直前期と試験当日を乗り切ってください。


2.自分の勉強への向き合い方

勉強から逃げたくなることもあると思います。ただ、逃げたいという感情をネガティブに捉えるのではなくて、なぜそう思ったのか、きちんと立ち止まってほしいです。勉強が理解できなくて、とか、思ったように進まなくてうまくいかなくて、とかなら、やり方を考えてみたりスケジュールを見直したり、方法はあります。それから、焦りすぎたりはしていませんか。今まで積み上げてきた勉強は、きちんと積み重なっています。たとえスランプでも、それがなくなってしまうことはありません。

睡眠時間はきちんととれていますか。体調は万全ですか。そこがいけない感じなら、戦略的に思い切って休みをとることも一つだと思います。休むことは悪いことじゃありません。むしろ休息のうちに頭が整理されて、いいこともあったりします。私も、司法試験の前の週に、たしか何かのライブに行った気がします。うまく休息や気分転換を取り入れて、自分のエネルギーにしてください。

もう一つ。勉強から逃げたくなる、ということとの関連で、よくよく考えてほしいのは、勉強の内容で逃げていないか、ということを考えてほしいです。
時間は長くやってます、勉強たくさんやってます。でも、内容で逃げている、つまりわからないところや課題を正面から潰そうとしないで、本当にやるべきことから逃げていませんか。中身で逃げてしまうと、あまり進歩がありません。自分の弱いところに正面から向かうのはエネルギーがいるし、辛い作業だと思います。正直、私もしんどかったですし、今もそういう作業はしんどいです。でも、そこを乗り越えた先にきっと合格があります。試験が終わったあと、今年はまずはできることをやりきった、という気持ちにもなれるはずです。
辛くなったらいつでも私に連絡していいので、勉強の内容で逃げないで、粘って、頑張ってほしいです。


3.自分自身の捉え方

ここから先は、自己肯定感と自己効力感を持つことを特に意識してほしいです。自己肯定感というのは、極端に、そして簡単に言えば、自分生きてるだけで偉い、というような自分の存在そのものへの肯定です。自己効力感というのは、自分はやればできる、ということです。突拍子もないことを言うようですが、結構効きます。

他人からは結果ばかりが見えやすいものです。
なかなか過程の部分、つまりプロセスやそこに至るまでの経緯にまで目を向けてくれる人は少ないんじゃないかと思います。今後もし、そういう過程にまでしっかり目を向けてくれる人と出会ったら、愛のある人だと思ってほしい、とも思います。

どうして法曹を目指しましたか。今までの人生どうやって生きてきましたか。ローに入るまでも、ローに入ってからも、どう頑張ってきましたか。楽しいこと、順調なことばかりでなく、うまくいかないこと、辛いこと、思うようにいかなかったこともあったと思います。

そういう過程をすべて知っている人はいるでしょうか。
おそらく自分しかいないんじゃないかと思います。だから、自信をなくしかけたら、その過程を振り返って、自分もよく頑張ってきたな、と自分のことを褒めてあげてほしいです。過程の振り返り方がわからなければ、たとえば、勉強を始めた当時使っていた教材をちょっと見返してみるとかはどうでしょうか。あのときわからなかったことが、今はわかるようになっているかもしれないし、教材も使い込まれてぼろぼろになっているかもしれません。一つ一つ積み重ねて、今日までやってきましたね。

過程に目を向けて自己肯定感と自己効力感を持つことと同時に、法曹を目指したこと、司法試験を目指したことは自分の責任、自分の選択だったはずです。受ける以上はハラを括ってやってほしいと思います。ここでも、自分ならできる、という気持ちを持ちましょう。
他人や環境のせいにしないで、残りの期間、自分にできることを地道にやっていくこと。それを忘れないでほしいと思います。
試験会場で頼りにできるのは、六法と自分だけです。


さいごに

しつこいようですが、北大ローのみんななら合格できます。
過程の話をしましたが、みんなが実務家になったあとは、きっと司法試験までの日々もひとつの過程でしかなくなるんだと思います。先輩方を見ているとそう思います。私もまさに今そんな過程の中にいます。

つまり、今苦しいことも大変なことも、司法試験にあなたが合格するということとの関係では、ひとつの過程でしかない。自分が最終合格するまでのストーリーの一部だと思って、日々、頑張ってみてください。あまり深刻に思い悩みすぎることのないように、体調やメンタルにはくれぐれも気をつけてください。司法試験の後は司法修習、その後は実務家として、一生そんな過程の中で頑張っていくことになるんだと思います。


繰り返しますが、苦しくなったり悩んだりしたらいつでも連絡をいただければと思います。一人で抱えないようにだけ、気をつけてください。


ここまで、偉そうなことをずいぶんつらつらと書きました。
私も、司法修習を頑張って、いい実務家になれるように頑張ります。


北大ロー生みんなの合格を、心から応援し、お祈りしています。



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