やり方がわからない時の2週間トライ法/5pm Biz talk第15回
始まりました!5pm Biz talk。
この番組では、経営者・組織の本質的変容について、発達理論や意識の観点とそれを伝える広報のあり方についてお伝えしています。
発達支援コーチの前川とPRプロデューサーの三間がゆるっと本質的に話していきます。
やりたい気持ちはあるのに動けない、その理由
三間: 前回、「物語の力を信じている」というセンターピンに気づいた瞬間、PRプロデューサーという肩書きを超えて視点が一気に広がる「統合」の体験をしたという話をしました。
今回は、やりたいことが見つかっても、具体的な行動に落とし込む時に動けない、やり方がわからないという場面がある場合についてです。
実は今まさに私がそういう状態で、熱量はあるけれど具体的な行動プランにはまだ落とし込めていません。
こういう時にどういう現象が起きているのか、前川さんにお聞きしたいです。
前川: わかりました。
やりたいという思いは湧いているけれど動けないという時には、大きく2つのパターンがあります。
1つ目は「準備不足状態」です。
何かを意思決定しようとする時に、情報が出揃っていないと決断できないことがありますよね。
それと似ていて、まだ「機が熟していない」状態のパターンです。
三間: 実際に動き出す前に、もう少しやることがあるという状態ですね。
前川: そうです。
こちらは調べれば比較的すぐに満たせるので、ある意味わかりやすいです。
2つ目の方が、より肝心です。
実は、何かをやるということは「何かを失うこと」でもあります。
何かを得るために行動すると、一方で、必ず損失もある。
「恩恵と損失はワンセット」という考え方です。トレードオフとも言いますよね。
トレードオフを本当に受け入れられているか
前川: このトレードオフのプラスとマイナス両方ついてくることを、本当に受け入れられているかどうかが重要です。
例えば、YouTuberになって有名になることは、それだけアンチコメントが来る可能性が増えたり、世間からジャッジされる機会が増えたりすることでもあります。
こういうトレードオフが必ず付いて回ります。
この損失側の要因を自分が受け入れられる状態になっているかをチェックすることが大切です。
例えば、人から評価されたり否定されたりすることと過去のトラウマが絡んでいる場合は、表に出たいと思っていてもずっと出られないまま、ブレーキがかかり続けてしまうことがよくあります。
だから、やることに対して付いて回るマイナスな影響や損失を受け入れられるかどうか、チェックすることが大切なんです。
三間: それに、新しいことを始めると、今までと同じスケジュールではこなせなくなることもありますよね。
前川: そうですね。忙しくもなりますし。
三間: 逆に言えば「これはもうやらない」「これは別の人にお願いして時間を空ける」といった現実的な調整の見通しを立てて、最悪のパターンも想定しておくといいですよね。
前川: そうです。
少なくとも、心の中でそこまで受容できている状態になっていないと、実際には動けないと思います。
自分が受容できているかをきちんと観察することが大切です。
完璧主義と「2週間の小さな実験」
前川: もう1つ、付け加えますね。3つ目としては「完璧主義」もよくあります。
失敗したくない、打率を上げたいという気持ちです。
でも実際は完璧主義をなくすのは、なかなか難しいことです。
そこで私がクライアントさんによくお勧めしているのが「2週間の小さな実験」です。
新しいワンアクションを選んで、とりあえず2週間だけやってみる。
ちなみに、1週間だと短すぎて新鮮さやモチベーションの勢いだけでやり切れてしまうため、2週間をおすすめしています。
2週間になると、1週間のように勢いだけでは続かなくなるからです。
3週間や1ヶ月でもいいのですが、2週間くらいで小さなフィードバックループを回していく方が結果的に早いと自分は感じています。
三間: なるほど。
3週間21日でやってみる話も時々聞きますよね。
もちろん日数がそこまで問題ではないと思っています。
一定の期間続けることで自分の中に感覚が蓄積されて「これは続けられる」「ちょっと違う」「もう少し改善が必要だな」と、何かしら次が見えてくるので、そのためには1週間では短いと理解しています。
前川: そうですね。
それと、始める時はなるべくアクションを小さくすることが大事です。
三間: 「小さい」というのはどのくらいですか?
前川: 1日15分くらいあればできることですね。
最初はそのくらいがいいです。
例えば、こうして録音して配信するのも、ちょうど1回15分くらいですよね。
ミニマムに始めるなら:三間の事例
三間: なるほど。
例えば、私の場合は「人のストーリーを集める」ことを始めて、それを発信し続けるのも1つの選択肢ですよね。
でも、「この人すごい」と思った方にインタビューする場合、動画にしてYouTubeで公開するとなると、インタビューに2〜3時間かけて、撮影スタッフも用意して…となり、大ごとになりすぎてしまいます。
なので、もっとミニマムにできるものは何かと考えてはいます。
前川: そうですね。
例えば三間さんのように話を聞きたいという方から、いきなり「あなたのお話を聞くために2時間用意しています」と言われたら、僕は少し構えてしまうかもしれませんし。
三間: いきなり長時間だと、聞く側も聞かれる側もお互いに構えてしまいますね。
前川: 逆に15〜20分くらいで要点を絞ったら、いい話が出てくるかもしれませんし。
三間: 15分刻みで続けていって、もっと聞きたければ続けるというのもありですよね。
前川: そうですね。
それに、三間さんの「人のストーリー・物語の力を信じていて、それを集めたい」という考え方、すごくいいと思っています。
みんな実は自分のストーリーを話したいんですよ。
私のコンサルの仕事でも、クライアントさんは本当によく話してくださいます。
「他の誰にも話したことがない」ということを話してくれることも多いです。
だから、本当は人は話したいと思うし、三間さんのやろうとしていることは面白いと思うんですよね。
三間: 過去にコーチングに近いことをしていた時にも「人は自分のことをただ聞いてくれる人を探している」といつも感じていました。
前川: そうなんです。
壁を作らずにただうなずきながら聞いてくれて、安心感の中で全てをオープンにできるという存在をみんなすごく求めています。
気軽に、実験として始めてみる
三間: 改めて「やりたいことはあるけれど、どこから手をつければいいか分からない」というのは多くの人に共通する悩みですよね。
まさに今の私がそうですし。
重たすぎるアクションはきついので、あくまで「実験」のスタンスで気負わずに始めて、1日15分くらいのことを2週間試してみる。
これは、とてもいいヒントですね。気が楽になりました。
前川: 2週間やってみて、少しでも違和感があったらやめていいです。
意思決定は、水が流れるようにどんどん変えていけばいいと思います。
三間: ストーリーを集めるのも、いろいろな人に声をかけて「うちのラジオに来て、15分だけ話してもらえますか」というところから始めればいいですね。
動画でなければ準備もシンプルで、相手も誘いやすいです。
前川: すごくいいと思います。
三間: もしかしたら新しいチャンネルが生まれるかもしれないし、2週間でやめてもいいですし。
その気軽さが大事ですよね。
「続けなきゃ」と気合いが強すぎると大変になるから、あまり構えずに始めて「やりたくなくなったらやめていい、終わらなければ次」というくらいの気軽さでアクションしていくのがおすすめということですね。
今日のお話は、新しいことを始めようとしている方への励ましになると思います。
今日も聞いてくださり、ありがとうございました。
パーソナリティ紹介
前川航太朗(まえかわ・こうたろう)
経営者向けコーチ・コンサルタント。
元市役所職員から転身し、NPO設立、株式会社設立を経て福祉施設を8年間経営。発達理論、量子力学をベースに、組織と個人の発達をサポート。茨城県水戸市在住。
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三間瞳(みま・ひとみ)
PR・広報プロデューサー。
障害者の妹を持つ経験から、社会派映画のプロデュースを経て広報・PRの道へ。NHK、TED等からのオファーを獲得した経験を持つ。現在は企業の広報支援を通じて「共鳴する関係性」づくりをサポート。
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