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【旅をして:メキシコ(オアハカ)】第一印象ではわからない

オアハカに着いて目に入ったのは、あちこちに描かれたストリートアート。どれもレベルがとても高い。4月のカラッとした気候の中、どの絵も眩しいくらいに輝いていた。この街は開放的な街なんだなー、と思った。

お気に入りの1枚!


そう思っていたから、あの夜見たセマナ・サンタの行列は衝撃的だった。セマナ・サンタとはキリスト教の行事。一番有名なのは、スペインのセビリアだとか。
私たちはキリスト教信者ではないので、何が起こるのか全くなぞのまま、ただ「沈黙の行進」という名前に惹かれてダウンタウンの中央広場へ行ってみた。広場をぐるっと囲む車道と歩道の間にはすでに柵が置かれ、歩道から車道へは入れないようにしてある。すでに歩道にはたくさんの人が行進を見ようと場所を確保していた。
私たちも最前列でスタンバイ。沈黙の行進というからには声を出してはいけないだろうと思い、始まる前からヒソヒソ声で会話をする。18時を少し過ぎ、空が少しずつ夕焼けの色に染まる中、沈黙の行進が始まった。
とんがった帽子を被った人々、黒く長い衣装をきた人々、十字架を背負った人々が、沈黙したまま歩き続けている。
かなり衝撃の光景で、沈黙の行進と言われなくても声が出なかったくらいだ。

私たちは困ったときに神様を思い出すくらいで、宗教とは本当に縁がない生活を送っている。そのため、若い人も行進に参加している姿は、意外だった。
最初にこの街は開放的な印象を受けた。でも、今日見た景色は信仰心が厚い街。最初の印象とは違っていた。でもこの多様な面があるように見えるからこそ、この街はおもしろいのかもしれない。



広場近くのお店では、色とりどりの織物が売られている。近くの村で作っているらしい。なんとなく自力で行けそうだったので、コレクティーボとモトタクシー(メキシコ版トゥクトゥク)を駆使して行ってみることにした。
コレクティーボというのは、人が集まったら出発する相乗りバンだと思っていたのだが、オアハカのそれは相乗りタクシーだった。すでに車には先客がいてドライバーと私たち合わせて4人。さらに1人が乗ってきたので、これで満員だと思った矢先、もう1人を乗せるために止まった。助手席に2人座るのだ。ぎゅうぎゅうの車は村の近くの道路に停まり、そこから村まではモトタクシーで向かった。
帰りも同じようにコレクティーボで帰ったが、ドライバーの器用さには驚くばかりだ。運転に注意を払いつつ、歩道でコレクティーボを止めようとしている客を瞬時に見つけて乗せるのだ。乗客は降りたり乗ったりと頻繁なので、かなりの集中力が必要だと思う。

コレクティーボ               トゥクトゥク


村には織物を織る工房や、織物を売るお店が並んでいる。私たちが入ったお店は代々織物を営んでいて、今の主人で五代目だそうだ。色の染め方から、実際の織り機を使って織っていくところ見せてくれた。そこでは、サボテンに寄生する虫や植物など、全て自然由来のものを利用して染めているらしい。

放浪の身であり、未来の家の大きさもわからないけれど、お気に入りの一枚を購入した。将来、あのコレクティーボのことを思い出しながらこのカーペットを使用する日が楽しみだ。

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