列車に乗る人たちへ。
自分が詩を書く #原点 にいる人の作ったものなので、ずっと書くのをためらっていたが、遂に書いてしまおうと思う。
思い入れや、崇敬がないと誤解される可能性があるから黙っていたのだ。
黙ってモヤモヤしたままいたら、本人が亡くなってしまい、リリースからも四年が経過してしまった。
それは #櫻井敦司 が書いた詩についてのことである。
具体的な楽曲がどれを指すのか、分かる人には分かるので敢えて挙げない。
金銭を媒介した男女の関係を描いているものがある。
つまりは #売春 だ。
#買春 と恋愛の区別が付かない男の愚かさと、割り切って身体を売る女の認識のズレが描かれ、男女の #デュエット でも通じそうな掛け合いで構成されている、#ラブソング ですらない #絶望的 な #喜劇 。
実際は #作詞者 が #ヴォーカル を兼ねていたために独りで歌う訳だが、一般にはそうした形で親しまれ、その行き違いが理解されるのを意識してか、ブックレットを見ると、男声と女声の各パート頭に遊びで「♠」と「♥」が振られている。
#リスナー の中にも、掛け合いの中から本質的な問題点に気が付く人間とそうでない人間がいるだろう。
女がことの後にカネを要求するのである。
世界中どこでも行われる、#人類最古の商売 は、いかなる場所でも #前金制 であると断言しよう。
それは俺が世界中で買春をしているということではない。
売る側の視点でものを考えているだけだ。
そうした行為を内包する、法で割り切れない情欲に世界が支配されている以上、さらには金銭を授受するからには、取りっぱぐれや、やり逃げが生じる可能性が付きまとう。
#売る側 #買う側 の力関係もあって、前金でなければ危険であり、それは店やグループなど、#組織 に所属しない度合いによって高まる。
ロックの不良性や、性的な歌詞を一種の売りにしてきただけに、リアリティを持つ詩としては失敗だろう(カネを先に渡すと男の愚かさが際立たない、構造的な問題もある)。
ただそれは作詞者の失点ではない。
そんなことは知らなくていい。
散々性的なことを #歌詞 にして唄っておきながら、その性的な行動には一切のカネが絡んだものはないと、本人の性的な #イノセンス を逆表明しているからである。
稀代の #モテ男 は自身の生涯の #性行動 が、全て #恋愛 絡みであったとの告白にも等しい、衝撃的な感動を呼ぶ発見であった。
恐らくそれは、バンド内で他のメンバーが誰もその辺の問題点を指摘しなかったとも察せられ、つまりはバンド全体でも、その辺に無自覚な #モテバンド としての証明になるのだから。
愛される存在のイノセンスが、愛する側からだだ漏れているのを発見したら、そりゃ嬉しいよ。
気付けば亡くなり一年が経過し、バンドも前進し始めた、いい機会だから書いておく。
