しおりは好きのかたまり note de Noël Day30
「それ、とっとくの?」
お気に入りのキャラクター商品についてたタグを外してよけたわたしに、夫が訊く。
「うん」
あたりまえのようにうなづけば、
「なんで?」
ちょっと眉間に皺を寄せて問い返してくる。
ゴミじゃん。そんなの残して、モノ増やしてどうするの。
たぶん夫は、心の中でそう思っている。
「しおりにするの。図書館で借りた本の読みかけのところに挟むんだ。だって、ほら、可愛いでしょ」
タグの絵柄を見せる。
裏側は社名だったり、衣類サイズ表記だったりするけれど、表は好きなキャラクターのイラスト。
こういう些細な、一見"くだらないもの"を、わたしはなかなか捨てられない。
だからモノが増えるのだ。
わかってる。
もちろん、好きなキャラクターやすてきな絵柄じゃないものは、その場で紙ごみにする。
何でもかんでも残すわけじゃない。
図書館で借りた本に付箋を貼ってはダメ。
はって剥がせるけれど、糊は残って劣化の原因になります。
そんな知識を得たのは、いつだったか。
たぶんTwitterで、司書の方がつぶやいていたのを見たんだと思う。
以来わたしは、自分の本であっても読みかけのところや、気になる文章の目印として付箋を使うのをやめた。
どうしても挟むものが付箋以外に見つからない時は、糊の部分を折って付箋本体にはりつけ、貼らずに使う。大きいサイズの付箋は、半分に折るとしおりにちょうどいい。

可愛い
可愛いタグに、焼き菓子やいただきものにかかっていたリボンをつける。
お金をかけずに、お気に入りのしおりが完成。
図書館で借りてきた本を何冊も積んで、その日の気分でバラバラに読み進める性分なので、しおりは一枚じゃ足りない。
すべて出払っているときもある。
定位置はプラスチック製の小引き出し。いちばん手前に、見えるようにすこんと立てて入れてある。
場所は取らない。
タグで作ったしおりには、可愛い!と、わたしの好き!がつまっている。
(800字)
喜木凛さんの素敵な企画に参加です。
Day30は「しおり」でした。
早いものですね。もう30日目ですか。
