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cute_serval460
希望のありかは
あの時、希望はどこにあったのだろう。
少なくとも、わたしの中にはなかった。
あの時わたしの中にあったのは、自分の力ではどうにもできない現実に対する、無力さだけだった。
絶望とまでは言わないけれど、似たような心情のなか、どうにか一日をやりすごしていた。
絶対に引きずられない。
共倒れにはならない。
神に誓ったのだから、見放さない。
心に決めて、歯を食いしばった。
希望は、どこにもなかった。
けれど。
パンドラが開けた箱の、いちばん最後に残ったのが希望だったように、どこかにそれはあったのだ。
わたしが気づいていなかっただけで。
小さく、目に見えないほどかすかに光る6等星のような。ささやかな希望は、確かにあった。
だからいま、わたしはこうして生きている───
(317字)
喜木凛さんの素敵な企画。
Day3は「希望」です。
