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希望のありかは


あの時、希望はどこにあったのだろう。

少なくとも、わたしの中にはなかった。


あの時わたしの中にあったのは、自分の力ではどうにもできない現実に対する、無力さだけだった。
絶望とまでは言わないけれど、似たような心情のなか、どうにか一日をやりすごしていた。

絶対に引きずられない。
共倒れにはならない。
神に誓ったのだから、見放さない。

心に決めて、歯を食いしばった。

希望は、どこにもなかった。


けれど。
パンドラが開けた箱の、いちばん最後に残ったのが希望だったように、どこかにそれはあったのだ。
わたしが気づいていなかっただけで。

小さく、目に見えないほどかすかに光る6等星のような。ささやかな希望は、確かにあった。


だからいま、わたしはこうして生きている───



(317字)


喜木凛さんの素敵な企画。
Day3は「希望」です。

#noteDeNoel便り

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