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声を出せなかった小学生の私が、たったひとつ成し遂げたもの。場面緘黙を乗り越えて。

小学生の頃の私は、
勉強が得意なわけでもなく、
クラスで話すこともできませんでした。

話そうと思っても、
言葉が声になる前に、

ノドの奥で固まってしまう。

大人になってから、
「場面緘黙」という言葉を知りました。

家では普通に話せるのに…

学校とか特定の場面になると、
全く話せなくなる。

人見知りや、
内向的という言葉では

言い表せないもどかしさ。

教室ではいつも、一人だけ透明な
膜の中に閉じ込められているみたいで。

校門をくぐると、
私の声はどこかへ消えてしまう。

ただ静かに息を止めて、
やり過ごすような毎日。

学校で勉強を学ぶことも、
クラスの人と交流することも、

当時の私にはあまりにも
遠い世界の出来事でした。

マズローの
段階的欲求でいうなら

私は一番下の「生理的欲求」を
満たすので、もう精一杯。

冷たい風が吹く
冬の季節になると

今でも、思い出すことがあります。

学校では、
勉強は教えてもらえても

本当に大切なことは
誰も教えてくれませんでした。

何も得意がなかった私が、
たったひとつだけできたこと。

それは、私が
唯一と言っていいほど

成し遂げた」って
胸を張れる、大切な記憶です。

勉強は忘れてしまっても、
大人になっても忘れない

「本当に大切なこと」

それは、私にとっては

冬季うつ、でさえも
越えさせてくれる力を持っていました。

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