子ども手当よりも、子育て手当てがあるといいなって思った。
今日はタイトルのとおり
子育て手当てについてです。
今日は、いつもとちょっと違うテイストでお届けします。
前半は
家事や育児が片方(主に母親)に
集中してしまう現象。
ワンオペ育児とその背景について
思ったことを書いています。
後半は
子育て手当について書いています。
ワンオペ育児とは
夫婦だけの家庭、もしくは夫婦と乳幼児の子どもだけの家庭において、
夫婦のうちどちらか1人のみが在宅し家事・育児などを
行っている状態を指すことがある。
ワンオペ育児ですが、1953年の映画
小津安二郎監督の「東京物語」でも描かれています。
育児をテーマにした映画ではありませんが
先日Amazonプライムで「東京物語」を初めて観ました。
モノクロ映画は久しぶりです。
ワンオペ育児のようなシーンをたまたま見つけました。
「東京物語」は、広島から東京にいる息子夫婦に
会いにきた祖父母(老夫婦)を描いた作品です。
老夫婦を通じて
大家族から核家族への移り変わり
地方から東京への人口集中。
そして距離が
離れたことによる
親子間の心の距離の変化を
描いているように感じます。
映画の中で老夫婦が
義理の娘(亡くなった息子の奥さん)の
すむアパートを訪ねるシーンがあります。
老夫婦をもてなすために
義理の娘さんがアパートの
お隣さんにお酒を借りにいきます。
アパートのお隣さんにシーンは変わり
部屋には赤ちゃんが眠っていて
そばにお母さんらしき人がいます。
あっワンオペ!って思いました。
東京物語の時代には
ワンオペでも、お隣さん同士
お酒や、おしょうゆなど
気軽に貸し借りできるような
ふれあい・助け合いがあったのかもしれません。
また共働きではなく
男性が外に働きに出て
女性は家を守るような
役割分担があったと感じました。

東京物語から時は流れて現在。
男女平等と言われていますが
YeKuさんの記事に、興味深い考察があったでござる。
女性は結婚すると家事負担が増える。
家事等と仕事のバランスに関する調査報告書に基づいて
書かれていて、説得力があります。
子どもが出来ると、女性の家事に割く時間はどんどん増えていくのだが、
男性の家事の時間は45分からほぼ変わらない。
男性が家の外に働きに出て、家にいない時間があること。
女性にしかできないこと(出産・妊娠・授乳)があること。
などなど諸事情もあるでしょう。
共働きが前提であるにも関わらず、家事は女性に積極的にやって欲しい
家事を女性に積極的にやってほしいに
至る背景を考えてみました。
家事から、少し離れますが、
コウノドリというドラマが放送されていました。
出産・命の誕生をテーマにした医療ドラマです。
毎回共感していろんな涙を流しながら観ていました。
全ての人に見てほしいなって思う作品です。
ドラマの中で印象に残っているシーンがあります。
奥さんが出産間近のシーンです。
旦那さんが、助産師さんにたずねます。
「産まれるのって何時頃でしょうかね?」
「もし間に合えば、この後、同僚たちと屋形船に乗る予定で」
「屋形船」
え!? まるで、宅急便の荷物はいつ届きますか?
くらいのニュアンスです。
生まれてくる命と、奥さんにあまりに無関心な
旦那さんがものすごく印象的でした。
屋形船は、ちょっと極端かもしれません。
でも、ドラマのように
妊娠中や、子どもが小さいにも関わらず
気にすることなく、お酒やゴルフや釣りなど
一人でどこかに出かけて行く
旦那さんが一定数いらっしゃるように思います。
家事も育児も女性に積極的にやってほしい。
あるいは家事も育児も女性がするもの。
そんな風に映ります。
どうしてそんなことができるの?
※ 家事も育児も仕事もしていらっしゃる旦那さまは
たくさんいらっしゃるでしょう。
けっして責めるつもりで書いている訳ではありません。
理由はいくつか考えられるのですが
男性は、(子どもが生まれるまで)
他人の家事や子育てを
見る機会があまりありません。
また、会社で習うこともありません。
学校で習ってもわずかです。
そして妊娠や、出産をすることもありません。
見る機会も、知る機会も少なくて
知らないし、分からないのかもしれません。
※共感力や想像力が高い場合など、例外もあります。
独り暮らしをしていて自立していて、家事全般ができたり
子どもが生まれるまでの期間に話し合い・家事を分担していたり
子どもの頃に親の家事を習ったり・手伝っていたりすると
また違うかもしれません。

家族以外の家事や子育てを
見る機会や、習う機会がないのに加えて
これがベースになっているのかもしれないと
ずっと感じていたことがあります。
それは、あるテレビ番組です。
テレビで放送されている
ほとんどの番組は
三カ月または、半年または一年で
違う番組に変わります。
でも、
打ち切りになることがなく
何十年もずっと放送されている
誰もが知っている、有名な番組があります。
それは
「ドラえもん」
「ちびまる子ちゃん」
「サザエさん」です。
この3つの国民的なアニメについては
何十年もの長い間ずっと放送されています。
私はドラえもんも
ちびまる子ちゃんも
サザエさんも好きです。
でも、子育てと、家事という視点でみると
昭和のアニメということもあり
現代から、ものすごくかけ離れているように映ります。
そして、アニメの中の家事・子育て観が、
全世代に共通する、主家事・子育て観のベースに
なっているのかも?そう感じています。
のび太君のお母さん
ちびまる子ちゃんのお母さん
そしてサザエさん。
共通することは
アニメの中のお母さんは
ワンオペでも、独りぼっちでもないこと。
のび太君は小学4年生で
一人っ子。ドラえもんもいるので
ママは手がかかりません。
ちびまる子ちゃんの
お母さんは、おばあちゃんと
家事を分担しています。
サザエさんが
お魚くわえたドラ猫を
追いかけることができるのは
フネさんが、家事をしてくれて
他の家族が、タラちゃんを見てくれているから。
そして、マスオさんもそうで
家事をしてくれる人がいて
タラちゃんを
見てくれる人がいるから
飲みに行ったり、ゴルフに
行ったりすることができます。
サザエさんが、家事・子育て観の
ベースになっているかもしれないと考えると
ドラえもん、ちびまる子ちゃん、サザエさんでは
お母さんが中心に家事・育児をしている。
↓
家事は女性に積極的にやって欲しい
↓
家事・育児が女性に集中する
という流れに至るように思います。
私個人としては、家事については
老若男女・仕事の有無・子どもの有無問わず
五体満足なら、家事全般は一通りできた方が良いと思っています。
ですが夫婦間の家事のバランスについては
夫婦間によって違うと思います。
バランスよりも、困ったときに助けてっていえること。
話し合えること・助け合えることが大切かなって思います。

ワンオペ育児に一番近いのは
サザエさんに登場する
タイ子さんでしょうか。
ノリスケさんが出かけている間に
イクラちゃんを、お一人で
50年以上育てているタイコさんは本当にスゴイです。
クレヨンしんちゃんも
現代の子育てに近いと思います。
母ミサエさんもスゴイし
父ヒロシさんもスゴイです。
家族愛にあふれています。映画は泣けちゃいます。
ワンオペ、妊娠・育児の悩みについては
育児番組・動画や育児の雑誌・本・サイトなどで
触れていますが、誰もが見るものではありません。
ワンオペ育児について
全ての世帯が、知る機会も
想像する機会もすごく少ないのです。
ちょっと極端かもしれませんが
海外ほど宗教が普及していない日本で
聖書や、経典に相当するもの。
そして全ての年代が知っていて
子育て・家事観のベースになっているのが
ドラえもん、ちびまる子ちゃん、サザエさんだと感じています。
繰り返しますが、ドラえもんも、ちびまる子ちゃんも
サザエさんも大好きです。

ワンオペ育児の大変さを、表現している印象的な文章がありました。
SEKAI NO OWARIのSaori(藤崎彩織さん)の本"ねじねじ録"より
抜粋してご紹介します。
子育てが苦手でも
ミュージシャンに向いている人がいるように、
サラリーマンに向いている人がいるように、
子育てにだって向いている人がいると思う。
言い換えれば、子育てに向いていない人だっていると思うのだ。
私は作詞作曲をしたり、文章を書いたりすることが
好きだけれど、計算をしたり、地図を読んだりすることが
人と比べて絶望的にできない。
でも、生活への影響は限定的で
人として不合格だと言われることはない。
でも、こと子育てに関しては
親のスキルを問われ、これができないと親として
不合格と非難されてしまうことがある。
例えば離乳食を作れるか、
寝かしつけができるか、
泣いている子どもをあやせるか、
隠れて「ばあ!」というだけの
単純なゲームを何度も繰り返せるか・・・・
こんなマニアックなスキル、
持っていない親がいたって全然不思議じゃない。
それなのに、世間では全員が当たり前に
親としての資質をもっているかのように扱われている。
もしも地図を読むことや計算することが
子育てに最も必要な資質だったら、
私はきっと疲れ果てて絶望してしまうだろう。
普段の生活では、自分の苦手なことは
人に託していいことが多い。
でも、子育てになると、
その当たり前が通用しないことがある。
子育ては「向いていない」と言うことが許されず
自分で何もかもしなくてはいけない、
できなくてはいけないと思われがちだ。
地図が読めない分には笑って済まされるが、
子育てが苦手となると、「親失格」の
レッテルを貼られてしまう。
仕事であれば、苦手な職業につかない選択もできるが、
子育ての不向きが本当に分かるのは親になってから。
逃げることができない親たちの、
悲しいニュースは世に溢れている。
タイトルに書いた、子育て手当は
「ワンオペ育児に苦しむ人をなくしたい」思いで書きました。
あっ私がいまワンオペ育児で、苦しんでいる訳ではないです。
子どもは夏休み。
子どもをお一人でずっと見ている
お母さんもいらっしゃると思います。
見返りを求めることない
母の愛は、無償の愛と呼ばれています。
でもお母さんが一人で
ボロボロで疲れ果てていたら
十分な愛情を子どもに注ぐことはできないかもしれません。
子どもは国の宝。
もしそうなら
子どもという世界に一つしかない命を
産み育てるお母さんもまた宝物だと思います。
子育て手当をとおして
「すべてのお母さんを独りぼっちにしない」
支えるのは子どもだけじゃなくて、お母さんも。お父さんも。
そんな姿勢を国が示したら
お金を配るよりもずっと意味があることだと思う。
ワンオペ育児が続いて
一人の時間や睡眠時間がなくて
孤立・疲弊して、場合によっては
うつなどに発展する可能性もあります。
そうなると、それまで描いてきた
育休が終わって、復帰するとか
家を購入するとか
2人目はどうしようとか
それまで描いてきた
さまざまな未来予想図が
くずれてしまうかもしれません。
場合によっては
未来が見えなくて
前を向いて歩くことさえもできなくなる。
でも、もしもワンオペでヘトヘトになることを
防ぐことができたのなら、寄り添えたら。
未来予想図がくずれることを防いで
あるいは、もしくずれたとしても
安心して子どもを産み
(産まないにかかわらず)
安心して子どもを育てられるようになる。
そうなったらいいなって思います。
上手くできないことは、
みんなで助け合ってやろうと言える社会でありたい。
子育てのみが、親だけで解決しなくてはいけない
なんてことはないのだから。
すごく長文になりました。
noteでは、あまり書く予定はなかったのですが、書きたくなりました。
書きたい気持ちを大切にしたいと思いました。
最後まで読んでくださり本当にありがとうございます。
みなさんのかけがえのない毎日が素晴らしいものになりますように。

ワンオペ育児とともに、無くしたいものが
もう一つあります。
それは、この世界に生まれる前に
人工的に生まれなかったことにされてしまった命です。
原爆で亡くなった人よりも多くて
年間出生率の10%よりも多くて
そして死者数の統計にも含まれることがない命です。
背景には様々な事情や問題が絡んでいて
最適解を出すこともまた難しい。
すごく悲しいけれど、とても大切なこと。
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