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使い慣れないペンを手にしたとき、世界の「クセ」が見えてくる。

「いつもの自分が出せない」を
問診して見つけたもの。

「病院の使い慣れないペン」に
とまどった日。

健康診断の受付
病院の待合室

問診票を書く
スペースの片隅に

ぽつんと置かれた
プラスチックのペン

備えつけのペンを
手にとった瞬間の
小さなとまどい。

ペン先がつぶれていたり
インクがかすれてしまったり

妙に軽くて重心が
うまく定まらなくて

急に字が劣化したような
小さな敗北感

紙のすみっこで
ぐるぐると線を書き
何度も左右に交差させる

「いつもの筆跡」を
必死にたぐり寄せようとするけれど

コンディションは整わないまま。


試し書きしながら、ふと

自己分析や、強み診断で
よくある質問を思い出した。

あなたが今までいちばん
 時間とお金をかけたものはなんですか?

私の場合、現実的に書きだしてみたら、
きっとこうなる。

家賃」と

目的もなく
スマホを眺めている時間

これまで生きてきた時間に対して、
なんだか申し訳なくなってしまう。

あまりに日常的すぎる答えに、
がく然として、めげそうになる。

でも…
そんな私が

「いつもの自分が出せない」状況を
心のなかで問診してみて、見つけたもの。

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