でらサイエンス 第14回:タンパク質の材料って20種しかないの知ってた? ~生命の基本部品・アミノ酸の世界~
タイトル:タンパク質の材料って20種しかないの知ってた? ~生命の基本部品・アミノ酸の世界~
テーマ:限定アミノ酸20種が無限の組み合わせで生命を作り出す
ろーぼーる:
どうもどうも!名古屋from愛知のろーぼーるやで~!
今日も始まるで~!科学をもっと楽しなるポッドキャスト、「でらサイエンス」!!!
今回のテーマは、なんと!生命の源!人類の誕生からずぅ~っと、生き物の体の中で大活躍しとる、超重要な分子のお話やで!!!
体の中のタンパク質を作る材料になって、筋肉を作ったり、脳の働きを助けたり、植物の中でも大活躍!!!そんな、超がつくほど重要な分子を、今日はとことん語っちゃうで~~~!!!
はいさん、普段から自然農やっとって、植物の生命力には詳しいと思うんやけど、この分子のことって気になったことあるかな?
はいぼーる:
なんや、いきなり抽象的な表現で始まったな...今日のテーマは、ズバリ「アミノ酸を理解したい!」やで。色んな所でよく聞くアミノ酸やが、ちゃんと理解したことないから、今日は二人で会話しながら理解を深めたいんよ!
ろーぼーる:
おお!そうやった!アミノ酸やね!はいさん、ばっちり言ってくれたわ!
そやな~、アミノ酸って、よく聞く言葉やけど、実はちゃんと理解するのが難しい分子やもんね。サプリメントとか、美容とか、スポーツとか、色んなとこで出てくるわ。
でもな~、アタシが思うに、アミノ酸のすごいとこって、実はもっと基本的なとこにあるんやで!例えば、はいさんの体の中でも、今この瞬間にめっちゃ活躍しとるし、畑の野菜だって、アミノ酸なしじゃ育たへんのよ!
はいさん、アミノ酸について、どんなとこから理解を深めていきたい?基本構造から見ていく?それとも、生命活動の中での役割から見ていく?
はいぼーる:
僕は理系人間やから、アミノ酸の定義と基本構造を理解するとこから始めたいわ。ろーちゃん、説明お願いします。
ろーぼーる:
ありがとな!それなら、アタシ得意分野やで!アミノ酸の基本構造から説明させてもらうわ。
まず、アミノ酸っちゅうのは、名前の通り「アミノ基」と「カルボキシル基」を持っとる分子なんや。これが全てのアミノ酸の共通点やね。
ちょっと専門的な話になるけど、アミノ基っちゅうんは「-NH₂」って書くんやけど、これは窒素と水素の組み合わせなんや。反対側にあるカルボキシル基は「-COOH」って書いて、これは炭素と酸素と水素の組み合わせやね。
この二つの基が、真ん中の炭素原子(これを α炭素って呼ぶんやけど)にくっついとるんが、アミノ酸の基本構造なんや。
はいさん、ここまでの説明、どないやった?化学式出てきたけど、ついてきてもらえとる?
はいぼーる:
うん、僕は大丈夫やで。化学式をつかって説明してもええで。そうか、アミノ基とカルボキシル基の両方がくっついとるから「アミノ酸」って言うんやな。そんでな、アミノ酸の真ん中にある炭素にくっついとるもんは、それで全部なんか?
ろーぼーる:
あ、そやった!めっちゃ大事なとこ言い忘れとったわ!アミノ酸の真ん中、α炭素にはもう一つ大事なもんがくっついとるんや。それが「R基」(側鎖)ちゅうやつで、これがアミノ酸の個性を決めるんやで!
つまり、アミノ酸の構造って:
アミノ基(-NH₂)
カルボキシル基(-COOH)
水素(H)
R基(側鎖)
この4つが、真ん中のα炭素にくっついとる形なんや。で、このR基が20種類あって、これによって20種類の標準アミノ酸ができるんやわ!
はいさん、R基の話、もうちょい掘り下げていこか?
はいぼーる:
いや、まずはここまでを、分子構造式で解説したってえよ。
ろーぼーる:
じゃあ、アミノ酸の基本構造を化学式で書くと:
H
|
H2N-C-COOH
|
Rこんな感じやね!真ん中のCがα炭素で、上に水素(H)、左にアミノ基(H2N-)、右にカルボキシル基(-COOH)、下にR基(側鎖)がくっついとる形なんや。
これが全てのアミノ酸の基本構造やで。R基の部分が変わることで、20種類の異なるアミノ酸ができるんやわ!
はいさん、こっちの方が分かりやすかったかな?
はいぼーる:
うんうん、わかりやすいよ、視聴者さんもついてきてな! アミノ基と、カルボキシル基について教えてよ、どんな働きとか特徴があるんかな?
ろーぼーる:
おお!ええとこに着目したね!アミノ基とカルボキシル基、これがアミノ酸のすごいとこなんやで!
まず、アミノ基(-NH₂)は塩基性やね。つまり、水素イオン(H⁺)を受け取りやすい性質があるんや。水溶液の中やと「-NH₃⁺」になりやすいんやわ。
一方で、カルボキシル基(-COOH)は酸性やで。これは水素イオンを放出しやすい性質があって、水溶液の中やと「-COO⁻」になりやすいんや。
で、このアミノ基とカルボキシル基が両方あるから、アミノ酸には面白い特徴があるんや。pHによって、プラスにもマイナスにもなれる「両性電解質」っちゅう性質を持っとるんやで!
これ、生命活動にめっちゃ重要な性質なんやわ。例えば、この性質のおかげで:
水にも油にも溶けやすい
タンパク質を作るときに、アミノ酸同士がペプチド結合できる
体の中のpHによって、働き方を変えられる
はいさん、ここまでの説明、どうやった?
はいぼーる:
なんか、あっさり説明しとるとが、すごい、機能をもっとるってことやな。なんちゅうか、変幻自在、忍法使って分身もできるみたいに感じたわ(笑)
ろーぼーる:
ほんとそうやで!アミノ酸って、忍者みたいやね!(笑)
pHによって姿を変えるんは、まさに変化の術やわ!アミノ基とカルボキシル基が、状況に応じて「プラスになったり」「マイナスになったり」するんやもんね。
そうやし、アミノ酸同士がくっついて、ペプチド結合でタンパク質になるのも、まるで分身の術みたいだがね!忍者がどんどん分身していくみたいに、アミノ酸がどんどんつながって長くなっていくんだわ。
はいさんの畑の野菜だって、このアミノ酸の忍術(笑)を使って、必要なタンパク質を作っとるんやで!自然界の忍者、アミノ酸!...なんて言うと、ちょっと話が飛びすぎたかな?(笑)
はいぼーる:
まずは、アミノ酸の基本的な構造はわかったわ。そんで、この、R基やな。これはなんや?
ろーぼーる:
おお!R基(側鎖)の話やね!これがアミノ酸の個性を決める超重要なパーツなんやで!
R基っちゅうのは、アミノ酸の「性格」みたいなもんやわ。例えばな:
水を好きな性格(親水性)のR基
油を好きな性格(疎水性)のR基
プラスの電気を帯びるR基
マイナスの電気を帯びるR基
こんな感じで、いろんな性格のR基があるんや。で、このR基の違いによって、20種類の標準アミノ酸ができるんやけど...はいさん、ここから先、R基の具体例に入っていってもええかな?
はいぼーる:
おお!ええで...20種類もあるんか...ついてけるかわからんが、説明したってちょうよ。
ろーぼーる:
よっしゃ!じゃあ、20種類のアミノ酸を性格別に分類して説明していくで!
まず大きく分けると:
1. 疎水性(水嫌い)のR基を持つグループ
2. 親水性(水好き)のR基を持つグループ
3. 電気を帯びたR基を持つグループ
例えば、疎水性グループやとアラニンちゅうアミノ酸があるんやけど、これのR基は単純な「-CH₃」(メチル基)やで。小さくて単純な構造やから、タンパク質の中で詰め物みたいな役割をすることが多いんや。
反対に、リジンちゅうアミノ酸は、R基が「-(CH₂)₄-NH₂」っちゅう長い鎖で、先っちょにアミノ基があるから、プラスの電気を帯びやすいんや。これは、タンパク質の表面に出てきて、水と仲良く付き合うことが多いねん。
...いかん、ちょっと専門的になりすぎたかな?(汗)
はいぼーる:
いや、もうこうなったら、20種のR基を分類して、全部あげたって。それぞれの基の説明はその後に聞くわ。
ろーぼーる:
ありがとね!じゃあ、20種類のアミノ酸を性格別に分類していくで!
疎水性(水嫌い)グループ:
1. アラニン (-CH₃)
2. バリン (-CH(CH₃)₂)
3. ロイシン (-CH₂CH(CH₃)₂)
4. イソロイシン (-CH(CH₃)CH₂CH₃)
5. メチオニン (-CH₂CH₂SCH₃)
6. フェニルアラニン (-CH₂C₆H₅)
7. トリプトファン (-CH₂C₈H₆N)
8. プロリン (特殊な環状構造)
極性(水好き)グループ:
1. グリシン (-H)
2. セリン (-CH₂OH)
3. トレオニン (-CH(OH)CH₃)
4. システイン (-CH₂SH)
5. チロシン (-CH₂C₆H₄OH)
6. アスパラギン (-CH₂CONH₂)
7. グルタミン (-CH₂CH₂CONH₂)
電荷を持つグループ:
1. リジン (-(CH₂)₄NH₂、プラス)
2. アルギニン (-(CH₂)₃NHC(NH)NH₂、プラス)
3. ヒスチジン (-CH₂C₃H₃N₂、プラス)
4. アスパラギン酸 (-CH₂COOH、マイナス)
5. グルタミン酸 (-CH₂CH₂COOH、マイナス)
どや?ちょっと多いけど、分類で分けると整理しやすいやろ?
はいぼーる:
分類は3種でええんかな。疎水性と親水性はええとして、「電荷を持つグループ」ってどういう意味やろ。
ろーぼーる:
あ、そうやね!もうちょい正確に説明せないかんかったわ!
アミノ酸のR基の分類は、体の中での状態(生理的条件)で考えるとこんな感じやね:
1. 非極性(疎水性)
水を避けたがる性質
さっき言った8種類のアミノ酸が該当
2. 極性(親水性)だけど電荷を持たない
水と仲良くできる性質
さっき言った7種類のアミノ酸が該当
3. 極性があって、pHによって電荷も持つ
酸性アミノ酸(アスパラギン酸、グルタミン酸)
→ マイナスの電荷を持ちやすい塩基性アミノ酸(リジン、アルギニン、ヒスチジン)
→ プラスの電荷を持ちやすい
こうやって分けると、それぞれのアミノ酸が体の中でどんな働きをするかが、もっとわかりやすくなるんちゃう?
はいぼーる:
なるほど、疎水性、親水性、PHによって働きが変わる、R基があるちゅうことが分かったわ。んでもな、一つわからんことが出てきたんや。
ろーぼーる:
おお、なんやろ?はいさんの疑問、アタシに聞かせてちょうだい!
アミノ酸の基本構造とR基の特徴は理解してもらえたみたいで、どえりゃあ嬉しいわ。でも、まだ分からんとこがあるんは、むしろ自然なことやと思うで。
アミノ酸って奥が深いもんやから、疑問が出てくるのは、むしろ理解が進んどる証拠やと思うわ。どんな疑問か、教えてもらえへん?
はいぼーる:
なんで、R基は20種しかないんや?R基には無限の構造の可能性があるように思うんやが、なんで、20種しかないんかがわからん。
ろーぼーる:
おお!めっちゃええ質問やね!
実はな、自然界には20種以外のアミノ酸も存在するんや。でも、生命の設計図であるDNAに直接コードされとるアミノ酸が20種類なんやわ。
これ、どういうことかっちゅうと:
DNAの遺伝暗号(コドン)が、この20種のアミノ酸を指定するように決まっとる
この20種で、生命に必要なタンパク質のほとんどが作れる
進化の過程で、この20種が「標準装備」として選ばれた
例えば、セレノシステインっちゅう21番目のアミノ酸もあるんやけど、これは特殊な仕組みで作られるんや。
つまり、20種っちゅうんは、生命の進化の過程で「これくらいあれば十分!」って落ち着いた数なんやね。まるで、将棋の駒みたいなもんやわ。限られた種類の駒で、無限の戦略が生まれるように、20種のアミノ酸で、生命に必要な無限のタンパク質が作れるんやで!
はいぼーる:
なんとなくわかったわ。生命を構成するアミノ酸は20種類しか使われておらんけど、化学的にはもっと作り出せるっていう理解であっとるかな。
ろーぼーる:
そうそう、ぴったりやで!
アミノ酸の基本構造(アミノ基とカルボキシル基がα炭素についとる形)は、化学的に見たら、R基の部分には理論上、いろんな原子団をつけることができるんや。
でもな、生命は進化の過程で、この20種のアミノ酸を「標準セット」として選んできたんやね。これらを使って、生命活動に必要なタンパク質を作ることができる。さっき言うたセレノシステインみたいな特殊なアミノ酸は、必要な時だけ特別な仕組みで作られるんや。
はいさんの自然農法の畑でも、植物は基本この20種のアミノ酸を使って、必要なタンパク質を作っとるわけやね。
ほんで、人工的に作られるアミノ酸も実際にあって、医薬品とか化粧品とかに使われとるんやで!
はいぼーる:
へえー、そうなんや。生命で使われる限定20種のアミノ酸と、人工的に作られる無数のアミノ酸があるんやな。それを僕らは知らんと、みんなアミノ酸という一括りで把握させられとったってことなんやな。
ろーぼーる:
そやそれ!アタシも、はいさんのその気づき、めっちゃ大事やと思うわ!
アミノ酸について話すとき、実は3つの視点があるんやね:
1. 化学的な定義のアミノ酸
アミノ基とカルボキシル基を持つ分子全部
理論上は無限の種類がある
2. 生命で使われる20種の標準アミノ酸
DNAにコードされとる
全ての生物が共通して使うベーシックなセット
3. 特殊なアミノ酸
生体内で特別に作られるアミノ酸(セレノシステインとか)
人工的に合成されたアミノ酸(医薬品とかに使われるやつ)
はいさんの言う通り、これまでなんとなく「アミノ酸」って一括りで考えとったけど、実はこんなに奥が深かったんやね!
はいぼーる:
僕の中でも、アミノ酸ってなんやろう、なんか限定されとるようで、いっぱい種類があるような感覚があって、そこが、なんでなんか理解できたわ。
そしたら、生命を構成する限定20種のアミノ酸のR基についてもっかい、見直してみよか。炭水化物はCHOだけでできとるが、アミノ酸には他の原子が混じっとるようやけど、何が混じっとるんかいな。
ろーぼーる:
おお、ええ着眼点やね!炭水化物が炭素(C)、水素(H)、酸素(O)だけで作られとるのに対して、アミノ酸のR基って面白いんや。アミノ酸のR基には、炭水化物の構成原子(CHO)以外に、窒素(N)や硫黄(S)も入っとるんや!これが、アミノ酸がタンパク質の材料として特別な理由の一つやね!
まず、R基の中で一番シンプルなのはグリシンで、これはただの水素(H)やね。
そっから、大きく分けると:
1. 炭素と水素だけのR基
アラニン(-CH₃)
バリン(-CH(CH₃)₂)
ロイシン(-CH₂CH(CH₃)₂)
イソロイシン(-CH(CH₃)CH₂CH₃)
2. 炭素、水素、酸素を含むR基
セリン(-CH₂OH)
トレオニン(-CH(OH)CH₃)
チロシン(-CH₂C₆H₄OH)
3. さらに窒素(N)も加わるR基
リジン(-(CH₂)₄NH₂)
アルギニン
ヒスチジン
4. 硫黄(S)を含むR基
メチオニン(-CH₂CH₂SCH₃)
システイン(-CH₂SH)
はいさん、こうやって見ると、また違う発見あるんとちゃう?
はいぼーる:
そっか、CHO以外に窒素(N)と硫黄(S)が入ったアミノ酸もあるんやな。
アミノ酸は、CHONSの5種類の元素で構成されとるんやな。
ろーぼーる:
おお!その通りやね!
アミノ酸のR基に入っとる原子を見ていくと、炭水化物の原子(C,H,O)に加えて:
1. 窒素(N)
アミノ酸全部の基本構造に入っとる(アミノ基-NH₂の部分)
R基にも入っとるやつがある(リジン、アルギニン、ヒスチジンとか)
2. 硫黄(S)
メチオニンとシステインに入っとる
これが入ることで、タンパク質の立体構造を安定させる働きがあるんや
3. ベンゼン環(炭素の6員環)
フェニルアラニン、チロシン、トリプトファンに入っとる
これらは特殊な化学反応ができる
つまり、アミノ酸って炭水化物よりも複雑な原子の組み合わせを持っとるんや。これが、アミノ酸がより多様な働きができる理由の一つなんやで!
はいぼーる:
窒素Nと硫黄Sが両方入っとるアミノ基もあるんか?
ろーぼーる:
ほむほむ...アタシも気になってきたわ。20種類の標準アミノ酸の中で確認してみるで...
(確認中)
あ!実はないんや!標準アミノ酸の中では:
窒素(N)だけ持つアミノ酸:リジン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン、グルタミン、トリプトファンとか
硫黄(S)だけ持つアミノ酸:メチオニン、システイン
みたいに、どっちかしか持っとらんのやね。
でも、これって面白い発見やわ!なんでNとSが同時に入ったアミノ酸が標準セットに入ってないんやろ?進化の過程で、そういうアミノ酸は必要なかったんかなぁ...
はいぼーる:
意外やな、両方入っとるもんは無いんや。ちょっと話がとっちらかったかな、疎水性、親水性、PHによって働きが変わるという分類と、NとSとベンゼン環とかが入っとる構造を合わせて、もう一度20種のアミノ酸の分類について、まとめて説明したってください。
ろーぼーる:
おお!ナイスな整理の仕方やね!じゃあ、アミノ酸の性質と構造の両方から20種類を分類してみるで!
1. 疎水性(水嫌い)グループ
アラニン (-CH₃)
バリン (-CH(CH₃)₂)
ロイシン (-CH₂CH(CH₃)₂)
イソロイシン (-CH(CH₃)CH₂CH₃)
メチオニン (-CH₂CH₂SCH₃) ※硫黄含有
フェニルアラニン (-CH₂C₆H₅) ※ベンゼン環
トリプトファン (-CH₂C₈H₆N) ※複素環(NとCの環)
プロリン (-CH₂CH₂CH₂-) ※特殊な環状構造、アミノ基と結合
2. 親水性(水好き)だけど電荷を持たないグループ
グリシン (-H) ※最小構造
セリン (-CH₂OH)
トレオニン (-CH(OH)CH₃)
システイン (-CH₂SH) ※硫黄含有
チロシン (-CH₂C₆H₄OH) ※ベンゼン環+OH基
アスパラギン (-CH₂CONH₂) ※アミド基
グルタミン (-CH₂CH₂CONH₂) ※アミド基
3. pHで電荷が変わるグループ
塩基性(プラスになりやすい):
リジン (-(CH₂)₄NH₂) ※直鎖状アミノ基
アルギニン (-(CH₂)₃NHC(NH)NH₂) ※分岐アミノ基
ヒスチジン (-CH₂C₃H₃N₂) ※環状N含有
酸性(マイナスになりやすい):
アスパラギン酸 (-CH₂COOH)
グルタミン酸 (-CH₂CH₂COOH)
こうやって見ると、構造と性質がうまく関係しとるのが分かるやろ?
はいぼーる:
うわー、分類できたわ。嬉しい~、この20種を覚えるええ方法ないかな(笑)
ろーぼーる:
はは!アタシもそう思うわ!20種って、ちょっと多いよね!
でもな、覚え方のコツはあるんやで:
1. まず大きな性質で分ける
「水嫌い組」(8個)
「水好き組」(7個)
「pHで変わる組」(5個)
2. 特徴的な構造で覚える
「硫黄入り組」(メチオニンとシステイン)
「ベンゼン環組」(フェニルアラニン、チロシン)
「窒素たっぷり組」(リジン、アルギニン、ヒスチジン)
3. 名前の語呂合わせ
例えば、疎水性グループやと:
「あ(アラニン)、ば(バリン)、ろ(ロイシン)、い(イソロイシン)、め(メチオニン)、ふぇ(フェニルアラニン)、とり(トリプトファン)、ぷろ(プロリン)」
...まぁ、この語呂合わせは、アタシが今思いついただけやから、もっとええのあるかもしれんけど(笑)
はいぼーる:
えっと、まあ、今はまだ覚えんでええか、あとでまた覚えるために、分類と構造式を添付資料として出力しといてえや。
ろーぼーる:
はい!20種類のアミノ酸の分類と構造式を整理したドキュメントを作らせてもらうわ!性質と構造の両方から見た分類を入れておくから、後で見返すときに便利やと思うで!
他に追加しておいた方がええ情報とかあったら教えてちょうだい!
はいぼーる:
今はこれでええよ。
これまでは、構造についての理解をするために会話しとったんやけど、今度は、それぞれのアミノ酸の特徴について話がしたいんや。なんか、R基の構造によって、親水性とか疎水性みたいな化学的特徴やなくて、実生活での働きや利用に関して特徴のある、R基が入ったアミノ酸があったら教えてよ。
ろーぼーる:
おお!ええ視点やね!構造から実際の働きや利用方法の話に移るんは、とても大事やわ!
例えば、よく聞くアミノ酸でいくつか紹介させてもらうと:
トリプトファン:
体内でセロトニンの材料になる
睡眠の質を良くするって言われとる
サプリメントでよく使われとるね
グルタミン酸:
うま味成分の主役!
昆布だしの旨味の正体
調味料のMSG(味の素)の主成分
アルギニン:
血流を改善する効果がある
筋肉の維持に重要
スポーツ選手のサプリでよく使われとる
チロシン:
メラニン色素の材料
体内でドーパミンの材料にもなる
集中力アップに関係するって言われとる
リジン:
抗ヘルペスウイルスの効果がある
コラーゲンの生成に関わる
成長期の子どもの発育に重要
主に魚や肉に多く含まれとる
バリン、ロイシン、イソロイシン:
この3つまとめてBCAA(Branched-Chain Amino Acidsの略称:分岐鎖アミノ酸)って呼ばれとる
筋肉の材料として特に重要
スポーツドリンクとかプロテインに入っとることが多いね
疲労回復にも効果があるって言われとる
システイン:
解毒作用がある
髪の毛や爪、肌のケラチンの材料
美容目的のサプリに使われとる
ニンニクの臭いの成分にもなっとる
グルタミン:
腸の粘膜を修復する効果
免疫力アップに関係する
激しい運動後の回復に使われる
抗ストレスホルモンの材料にもなる
こうやって見ると、アミノ酸それぞれに特徴的な働きがあって、体の中で大活躍しとるんやね!
はいぼーる:
ろーちゃん、僕らがよく使う「味の素」はどれや?
ろーぼーる:
あ!味の素の主成分は「グルタミン酸」やで!
さっき少し触れたけど、もうちょい詳しく説明させてもらうと:
グルタミン酸は「うま味」の正体なんや
昆布のだしの旨味もグルタミン酸
味の素(MSG:モノソディウムグルタメート)は、グルタミン酸ナトリウムのこと
実はな、グルタミン酸は体の中でも大事な働きしとるんや:
脳の神経伝達物質としても使われとる
エネルギー源としても使える
アミノ酸の中でも特に多機能なやつなんや
面白いことに、グルタミン酸が「うま味」として感じられるんは、それだけ生命にとって重要な物質やってことの証拠なんやって!はいさんの畑の野菜にも、実はグルタミン酸、けっこう含まれとるんやで!
はいぼーる:
へえ、味の素はグルタミン酸やったんやね。他にも僕らがよく知っとる商品とつながるアミノ酸ってあるんかいな。
ろーぼーる:
そうやな~、身近な商品と結びつけて考えるのええ視点やね!
アスパルテームっていう人工甘味料があるんやけど、これ実は:
フェニルアラニン
アスパラギン酸
この2つのアミノ酸からできとるんや!コカ・コーラゼロとかの甘味料として使われとるね。
それから、シスチンっていう育毛剤の名前を聞いたことあるんとちゃう?
これはシステインっていうアミノ酸が酸化して2個くっついた状態の名前なんや。髪の毛の主成分のケラチンタンパク質を作るのに必要なアミノ酸やからね。
あと、最近よく見かけるグリシン。これ、実は一番単純な構造のアミノ酸なんやけど:
睡眠改善のサプリメント
お酒を飲んだ後の「アミノ式」
なんかに使われとるで!
BCAAって書いてある筋トレ用のドリンクとかサプリも多いやろ?これは さっき話したバリン、ロイシン、イソロイシンの3つのアミノ酸のことやね。
他にもいろいろあるんやけど...はいさん、何か思い当たるものある?
はいぼーる:
いや、なんか話きいとると、1個のアミノ酸やなくて、複数のアミノ酸が結合した分子で、効能を発揮するようになることがあるって感じたんやけど、アミノ酸同士は結合していけるんかいな。
ろーぼーる:
おお!ええところに気づいたね!
アミノ酸同士は「ペプチド結合」っちゅう結合の仕方で、どんどんつながっていけるんや!
簡単に説明すると:
あるアミノ酸のカルボキシル基(-COOH)と
別のアミノ酸のアミノ基(-NH₂)が
水(H₂O)を放出しながらくっつく
これを繰り返していくと:
2個つながると「ジペプチド」
3個つながると「トリペプチド」
もっとたくさんつながると「ポリペプチド」
さらに大きくなると「タンパク質」
になるんやで!
例えば、アスパルテームは、まさにジペプチドの例やね。フェニルアラニンとアスパラギン酸がペプチド結合でくっついた構造になっとるんや。
これって、はいさんの畑の野菜たちも、アミノ酸をこうやってつないで、必要なタンパク質を作っとるんやで!
はいぼーる:
ふむふむ、アミノ酸はペプチド結合によって繋がっていけるんや。ペプチド結合を化学構造式で教えてえや。
ろーぼーる:
ペプチド結合を化学構造式で説明するで!
例えば、2つのアミノ酸がペプチド結合する過程を書くと:
H O H O
| || | ||
H₂N -- C - C-OH + H₂N- C - C-OH →
| |
R₁ R₂
H O H H O
| || | | ||
H₂N -- C - C - N ---- C - C-OH + H₂O
| |
R₁ R₂こんな感じでつながるんや!真ん中の「-C(=O)-NH-」の部分が、ペプチド結合やね。
面白いことに、このペプチド結合部分は、電子が共鳴して平面構造になるんや。この特徴のおかげで、タンパク質が規則正しい構造を作れるようになっとるんだわ!
右側のアミノ酸のアミノ基(H₂N-)と、左側のアミノ酸のカルボキシル基(-COOH)から、水(H₂O)が取れて結合するんやね。これを「脱水縮合反応」って言うんやで!
反応の前と後で、原子の数を数えてみると:
反応前:H₂N- と -COOH の部分に、H原子が4個、O原子が2個
反応後:-CO-NH- の結合部分に、H原子が1個、O原子が1個
差し引き:H原子2個とO原子1個が水(H₂O)として出ていく
こうやって見ると、化学反応での原子の数の収支がぴったり合うよね!
はいぼーる:
おお、アミノ酸は脱水結合反応によって繋がることができる。そして、これは、いくつもいくつも結合の連鎖ができて、大きな分子に発展することが生命体の中ではできるっちゅうことなんやな。
ろーぼーる:
そうそう!その通りやで!
アミノ酸がペプチド結合で次々につながっていく過程って、まるでレゴブロックみたいなもんやね:
2個つながる → ジペプチド
3個つながる → トリペプチド
たくさんつながる → ポリペプチド
もっともっとつながる → タンパク質
で、面白いのは、生命体の中では:
どのアミノ酸を
どんな順番で
どれくらいの長さまで
つなげるかが、きちんとプログラムされとるんや!
これがDNAの遺伝情報に書かれとって、必要なタンパク質を作るために、アミノ酸を正確な順番でつないでいくんやね。
はいさんの畑の野菜だって、種から芽が出て、葉っぱができて、実をつけるまで、このアミノ酸のつなぎ方のプログラムに従って、必要なタンパク質を作っていっとるんやで!すごいよね!
はいぼーる:
うわー、20種類しかないアミノ酸が、無限の組み合わせで繋がり、生命を構成するという壮大な話になるんやな。
ろーぼーる:
そうなんや!めっちゃ壮大な話やで!
考えてみてほしいんやけど:
たった20種類のアミノ酸が
一つのタンパク質の中で数百個もつながって
体の中には10万種類以上のタンパク質があって
それが全部の生命で使われとる
まるで、20個の文字(アミノ酸)で、無限の物語(タンパク質)が書けるようなもんやね!
そして、このアミノ酸の組み合わせの情報は:
DNAに書き込まれて
親から子へと受け継がれて
何億年もの進化の中で受け継がれてきた
はいさんの畑の野菜も、人も、動物も、みんなこの20種類のアミノ酸を使って生きとる。これって、全ての生命が同じ「素材」から作られとるちゅうことやね。
なんか、生命の神秘を感じへん?アタシ、こういう話するとわくわくしてくるわ!
はいぼーる:
話が壮大になりすぎたわ。ここらで、いっぺん、まとめとこうか。ろーちゃん、いままでの話を20種類のアミノ酸の説明もいれながら、まとめたって。
ろーぼーる:
はい!じゃあ、今日の「でらサイエンス」のまとめをさせてもらうで!
まず、アミノ酸の基本やけど:
アミノ基(-NH₂)とカルボキシル基(-COOH)を持つ分子
真ん中のα炭素に、水素(H)とR基(側鎖)もくっついとる
R基の種類によって、20種類の標準アミノ酸が決まる
この20種類のアミノ酸は、性質で3つに分類できるんやね:
1. 疎水性(水嫌い)のグループ - 8種類
2. 親水性(水好き)のグループ - 7種類
3. pHで電荷が変わるグループ - 5種類
そして、これらのアミノ酸には実生活でもおなじみのものがようけあって:
グルタミン酸 → 味の素(うま味成分)
フェニルアラニンとアスパラギン酸 → アスパルテーム(人工甘味料)
システイン → 髪の毛の材料
トリプトファン → 睡眠に関係
特に面白いのは、このアミノ酸が「ペプチド結合」でつながっていけることやね:
脱水縮合反応で、どんどんつながっていける
短いものはジペプチド、トリペプチド
長くなるとポリペプチドやタンパク質になる
生命は、この20種類のアミノ酸を、いろんな順番でつないで、必要なタンパク質を作っていく...これが、生命の基本的な仕組みの一つなんやね!
...どうや、はいさん?今日の内容、こんな感じでまとめてみたけど!
はいぼーる:
あは、まとめすぎな気もするが、20種類のアミノ酸を添付資料に出力しとけば、20種全部わかるかな。次回は、20種のアミノ酸の覚え方を受験勉強風にやってみようか!(絶対、視聴者さんは聞きたくない回になるな(笑))ほんじゃあ、ろーちゃん、今回の放送を締めたって。
ろーぼーる:
はい!みなさん、今日はアミノ酸の基本についてお話ししましたー!たった20種類のアミノ酸が、無限の組み合わせで生命を作っていく...なんやか魔法みたいな話やったと思うんやけど、いかがやったでしょうか?
特に面白かったのは、味の素の正体がグルタミン酸やったり、人工甘味料がアミノ酸の組み合わせやったり、身近なところにもアミノ酸が大活躍しとるっちゅうことですよね!
次回は...なんと!20種類のアミノ酸を完璧に覚えるための、でら特別受験対策回をお届けします!(笑)はいさんと一緒に、アミノ酸を語呂合わせで覚えたり、分子構造で覚えたり...もしかしたら、歌にして覚えるかもしれませんよ!(笑)
みなさん、どうぞお楽しみに!それではまた次回、「でらサイエンス」で!またねえ!
(放送日:2024年12月21日)
