PS5で「ダイレクトドライブ」を始めたい!Logicool G RS50 SYSTEM レビュー。G29/G923から卒業してFanatec DD Proと比較検討中のあなたへ
「G29」や「G923」を愛用してきたけれど、そろそろ「もっと本物の車に近い手応えが欲しい」「コーナーの滑り出しを指先で感じたい」……。そう感じていませんか?
ハンコンの世界でいま、圧倒的な主流となっているのがダイレクトドライブ方式です。従来のギア式やベルト式とは一線を画す、モーターが直接ステアリングシャフトを回す圧倒的な情報量は、一度体験するともう戻れないほどの衝撃があります。
しかし、いざ導入しようとすると「海外ブランドはサポートが不安」「パーツを揃えるのが複雑すぎて失敗したくない」という壁に突き当たりますよね。
そんなコンソールゲーマーの切実な悩みを解決するために登場したのが、今回詳しくご紹介するLogicool G RS50 SYSTEMです。
この記事では、Logicool(ロジクール)が満を持して送り出したこのミドルレンジ・ハンコンが、ライバルのFanatec DD Proと比べて何が違うのか、そしてあなたのゲーム体験をどう変えるのか、15年のガジェットライター経験をもとに徹底解説します。

なぜG29/G923から「8Nmダイレクトドライブ」へのステップアップが必要なのか?
これまで親しんできたG29やG923は、間違いなく名機です。しかし、それらはギアを介して駆動を伝えるため、どうしても「カラカラ」という動作音や、情報の伝達にわずかな「まろやかさ(遅延)」が生じてしまいます。
ステアリングから伝わる「情報量」の次元が違う
RS50 SYSTEMが採用しているダイレクトドライブは、モーターの力が直接ステアリングに伝わります。これにより、路面の細かなザラつき、タイヤが縁石を叩く振動、そして車が滑り始める瞬間の手応えが、嘘のようにクリアに伝わってくるようになります。
特に、RS50が誇る8Nmという最大トルクは、実車のパワーステアリングに近い重厚感を再現するのに十分すぎるパワーです。「速く走る」ためには、車がどう動こうとしているかを「滑り始めに気づけるか」が勝負。RS50はその気づきを劇的に早めてくれます。
ロジクール独自の「TRUEFORCE」がもたらす圧倒的没入感
さらに、ロジクール製ハンコンの最大の特徴が、高解像度触覚フィードバック機能TRUEFORCEです。これは単なる振動ではなく、エンジンの回転数や路面環境の変化をリアルタイムで手元に再現する技術です。
グランツーリスモ7などの対応タイトルでプレイすれば、まるでシートに座って車体全体で振動を感じているかのような、別次元の没入感を味わえます。
Logicool G RS50 SYSTEMの最大メリット:初心者に優しい「全部入り」という選択
ダイレクトドライブ環境を構築する際、多くの人が挫折するのが「パーツ選び」です。ベースはこれ、ホイールはこれ、クイックリリースは……と調べていくうちに、互換性の沼にハマってしまうのです。
箱を開ければすぐに走れる「全部入り」
RS50 SYSTEMの最大の強みは、8Nmの心臓部となるRS50ベース、操作しやすい丸型ステアリングのRS Round Wheel、ボタン類を搭載する基部のRS Wheel Hub、そして机に固定するためのテーブルクランプ、これら4点が最初からセットになった全部入りであることです。
多くのハイエンド機では別売りになりがちな「ホイール」や「固定器具」が揃っているため、追加パーツの購入で迷う時間をゼロにできます。まさに、手軽に本格環境を作りたいステップアップ層に最適なパッケージです。
高級感あふれるシリコンレザーと剛性の高さ
ステアリングホイールには、高性能なシリコンレザー仕様が採用されています。これが非常に優秀で、手触りがサラサラとしていながらグリップ力も高く、長時間のプレイでもベタつきにくいという利点があります。
また、全体がフルメタル構造(アルミニウム)で作られているため、剛性が非常に高く、8Nmの強力なパワーを受けても歪みやガタつきを感じさせません。
永遠のライバル「Fanatec DD Pro」との比較。どちらを選ぶべき?
コンソールゲーマー、特にPS5対応を重視する方にとって、最大の比較対象は「Fanatec Gran Turismo DD Pro」でしょう。正直に言って、この2機種はスペック的に非常に似ています。では、なぜRS50を選ぶべきなのでしょうか。
国内サポートと保証の安心感
Fanatec(ファナテック)は素晴らしい製品ですが、海外メーカーゆえに故障時の対応に時間がかかったり、手続きが複雑だったりすることが懸念点として挙げられます。
対してLogicool Gは、日本国内に強固なサポート体制を持っており、RS50には2年間のメーカー保証が付帯しています。「10万円近い投資をするのだから、トラブルで泣きたくない」という方にとって、この安心感は何物にも代えられません。
設置のしやすさとテーブルクランプ
RS50 SYSTEMには、最初から頑丈なテーブルクランプが同梱されています。本格的なレーシングリグを持っていない方でも、普段使っている学習机やPCデスクにがっちりと設置してプレイを開始できます。
Fanatecの場合、クランプが別売りだったり、8Nmのパワーに耐えうる固定に工夫が必要だったりしますが、RS50はデスクスタイルでも安心して使える設計がなされています。
唯一の注意点:ブレーキの感覚にこだわるなら「RSペダル」も忘れずに
RS50 SYSTEMは素晴らしいセットですが、唯一「ペダル」だけは含まれていません。
ロードセルブレーキの重要性
G29やG923のペダルをそのまま流用することも可能ですが、せっかくダイレクトドライブへ移行するなら、ぜひロードセル式の「RSペダル」を合わせて導入することをおすすめします。
ロードセルとは、ペダルを踏んだ「距離」ではなく「圧力(踏む力)」を感知するセンサーです。従来のペダルは踏んだ長さでブレーキの強さが決まるため調整が難しいのに対し、ロードセルは実車のように「どれくらい強く踏んだか」で決まるため、正確なコントロールが可能になります。
これにより、フルブレーキからじわっと緩める「トレイルブレーキング」が劇的にやりやすくなり、グランツーリスモ7や首都高バトルでのタイムアップに直結します。
「RS50 SYSTEM」の使い心地
まず驚くのは「動作の静かさ」です。ギア式のようなガチャガチャ音がなく、夜中でも家族に気兼ねなくフルパワーで攻め込めます。
クイックリリースで広がる将来性
ステアリングの交換が驚くほど簡単なクイックリリース機構も搭載されています。将来的に「フォーミュラカーを運転したいからDシェイプのハンドルに変えたい」と思った時も、ネジを回す必要すらなく、カチッとワンタッチで交換可能です。自分の成長や好みに合わせて、システムを拡張していける楽しさがあります。
操作系がPS5純正に近い
ハブに搭載された13個のボタンは、PS5の純正コントローラーを彷彿とさせる押し心地で、メニュー操作も迷いません。レース中のセッティング変更も、ステアリングから手を離さずに指先だけで完結できる人間工学に基づいた設計になっています。
RS50 SYSTEMを導入する際の「デメリット」と解決策
完璧に見えるRS50にも、購入前に知っておくべき点はあります。
デスクの強度が求められるという点です。8Nmのパワーは想像以上に強力です。安価な軽量デスクだと、ステアリングを切るたびにモニターまでブルブル震えてしまうことがあります。【解決策】:可能な限り重くて頑丈なデスクで使用するか、将来的にハンコン専用のスタンドやホイールスタンドの導入を検討しましょう。
また、G HUBによる設定が必要な点も挙げられます。PCに接続してファームウェアのアップデートや詳細設定(G HUB)を行う必要があります。【解決策】:設定自体は非常にシンプルです。一度最適化してしまえば、あとはPS5に繋ぎ変えるだけで、最高の状態で走り出せます。
まとめ:Logicool G RS50 SYSTEMは「失敗したくない」あなたのための正解
Logicool G RS50 SYSTEMは、単なる「高級なハンコン」ではありません。それは、G29/G923でレースの楽しさを知ったあなたが、次のステージへ確実に、そして安心して進むための「招待状」です。
8Nmダイレクトドライブによる別次元の路面情報、TRUEFORCEがもたらす圧倒的な没入感、パーツ選びに迷わない安心の全部入りセット、そして日本国内サポートと2年保証という最強の「安心」。これらすべてが、RS50 SYSTEMの魅力を支えています。
もしあなたが、「グランツーリスモ7でもっとタイムを削りたい」「首都高バトルの世界にどっぷり浸かりたい」と考えているなら、RS50 SYSTEMは最高のパートナーになるはずです。
今のハンコンで、路面の変化を読み切れていますか? もし「もっと感じたい」と思うなら、その伸びしろをRS50が一気に引き出してくれます。
