プラネタリーヘルスについて
長崎大学のプラネタリーヘルス学環をひそかに「推し」ている。というか今後の活動に注目している。
プラネタリーヘルス学環は、この地球規模の課題に社会学、経済学、工学、環境学、医学、データサイエンスなどのそれぞれの専門家が学問領域を超えて取り組み、俯瞰力と実行力を備えた実務家リーダーを養成する全学的組織です。
とのことだが、学問領域(学部)を横断して全学的な組織が組まれたことが意義のあることだと思っている。
長崎大学のプラネタリーヘルスについての説明によると、
「地球の健康」の実現のため、長崎大学では常によりよい未来を構築するために必要な、新しく有効な「答え」を探求し続ける必要がある
としており、「SDGsの一歩先へ」を訴えている。
SDGsは持続可能な開発目標のことであり、現状の問題に対する具体的な目標が定められており世界的に共有されているが、SDGsでは対症療法的で根本的な解決にならないという見方もできると思う。
それに対してプラネタリーヘルスは、経済よりな開発目標から現状認識を全方位的に改めて、「地球の健康」にまで視野を広げることで問題のあり方を再認識しようとしている。その上で新しく有効な手立てを探るということらしい。
ぼくは「地球の健康も大切だ」という捉え方が気に入っている。
一方、地球を環境として捉えることに違和感を持っている。人類はあくまで地球の一部に過ぎない存在だからだ。自分の身体は自分の一部だと捉えるから、身体のことを身体環境とは言わないように、地球を持ちつ持たれつの関係だという立場からすれば、地球環境という言い方は「人間様」が上に立つ少し傲慢な言葉な気がするのだ。
地球環境という言葉は、人類の外に地球環境があり、地球は人類の内側の問題ではないという見方から生まれた概念的なものだろうと思う。人類は人類、地球は地球という二項対立的な考え方が根底にある言葉だと思う。
ぼくは「地球の健康」が損なわれれば、人の健康にも影響すると思っていて、花粉症もその典型だと考えている。そういう意味で、プラネタリーヘルスの色々な取り組みがこれから出てきて、SDGsが想定しきれていない諸課題、諸問題に対して、新しい糸口が出てくることを期待している。
また、八百万の神に見られるような「自然と人は切っても切れない関係」という人間にも地球にも優しい「地球観」を日本人はもともとも抱いていたはずだ。そのことからすると、プラネタリーヘルスの牽引的役割を日本人が担うこともできるとも思っている。
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