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60代から先のキャリアプラン:ブランドがないと、何が起きるのか

コーチングのテーマとなることが多い「重要だけど緊急でないこと」の典型は、
キャリアプランです。特にシニア年齢を迎える時期への漠たる不安が多いことを知り
そんなお悩みに向き合ってみました。株式会社ドリームパイプラインの安藤秀樹です。

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「ブランドを作る」という言葉は聞いたことがあっても、「ブランドがないと何が起きるのか」を具体的にイメージしている人は少ないかもしれません。

今回は、ブランドを持たないことのリアルな代償についてお話しします。

代償1:「価格競争」に巻き込まれる

ブランドがない状態で仕事を取ろうとすると、唯一の差別化手段が「価格」になります。
「他の人より安くします」という競争です。これは非常に消耗します。
価格を下げれば収入が減り、収入が減れば苦しくなり、苦しくなればさらに安くする。
この悪循環に入ると、抜け出すのが難しくなります。

ブランドがある人は、価格競争に巻き込まれにくいです。
「この人でなければならない」という理由が相手の中にあるから、多少高くても選ばれる可能性は高いのです。

「相場より少し高いけど、〇〇さんに頼みたい」という状況が生まれます。ブランドは、価格競争からあなたを守る盾です。

代償2:「紹介」が生まれにくい

ビジネスの多くは、紹介から始まります。
「知り合いに、あなたのことを紹介したい」という場面で、ブランドがない人の紹介は難しい。
「えーと、何をしている人なのかな……なんかいい人なんだけど」という状態では、紹介する側も紹介しにくい。

ブランドがある人は、紹介がしやすい。
「〇〇のことで困っているなら、あの人に相談してみて。専門家だから」というシンプルな紹介が生まれます。
紹介する側に「あなたの存在を説明する言葉」を与えることが、ブランドの大切な機能の一つです。

代償3:見込み客が「動けない」

あなたのことを知った人が「相談してみようかな」と思ったとき、ブランドがなければ次の行動を踏み出しにくいんですね。
「本当にこの人で大丈夫なのか」
「何が得意な人なのか」
「自分の問題に合っているのか」

という疑問が解消されないまま、結局「また今度にしよう」となってしまう可能性大です。

ブランドがある人の場合、見込み客はすでに「この人はこういう人だ」という理解を持って接触してきます。
ですから「まず相談してみよう」という行動が起きやすいんです。
ブランドは、見込み客の「動く勇気」を作ります。

これら三つの代償は、実際に個人事業や士業を始めた多くの方が経験することです。
「なかなか仕事が取れない」「頑張っているのに収入が増えない」という状況の背後に、多くの場合ブランドの欠如があります。
ブランドは後から作るより、最初から意識して作る方が圧倒的に楽です。
今日から、少しずつ考えていきましょう。

ブランドの代償についてもう少し深く考えてみましょう。

代償4として「自分自身がブレる」という問題もあります。
ブランドを持っていない人は、仕事の依頼が来るたびに「これを引き受けるべきか」を一から判断しなければなりません。
「お金になるから引き受けよう」
「断るのが申し訳ないから引き受けよう」という判断基準になりやすく、気がついたらまったく違う方向に進んでいることがあります。

ブランドを持っている人は、ブランドが「判断基準」になります。
「これは自分のブランドに合っているか」という問いで、引き受けるかどうかを決められる。
ブランドがあるから、自分の方向性がブレない

これは特に、60代からのセカンドキャリアにおいて重要です。
「なんでも引き受けます」という姿勢は、短期的には仕事を得やすいかもしれません。
しかし、長期的には「この人は何をしている人なのかわからない」という印象を作り、ブランドの構築を妨げます。

最初から明確なブランドを持ち、「これは自分のブランドに合う仕事か」という基準で選択していくことが、長期的に充実したセカンドキャリアを作る道です。
断ることの勇気が、ブランドを育てるんですね。

ブランドとは、守るべき旗印です。
仕事やキャリアについての「信条」「考え方」「理念」などが、何らかの形でそこに体現されているものと言ってもいいでしょう。
その旗印がある人は、どんな嵐が来ても旗の下に戻れるんですね。

「ブランドがない」という状態は、実は「ブランドが弱い」ではなく「ブランドがコントロールされていない」状態です。

誰でもある程度のイメージを他者に与えています。
問題は、そのイメージが意図したものかどうか。
今日から意図を持って発信を始めることで、少しずつあなたが望むブランドに近づいていきます。
たとえ小さくても、一貫して続けることがブランド構築の王道です。

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