アニソンは作曲家で聴け!♯32「菅野よう子」(マクロスF,創聖のアクエリオン)
坂本真綾歌手デビュー30thYEAR!!
それを記念して過去のMVが一斉公開されています。
どうしても古いものは違法アップロードの餌食になっていることが多かったのでここで公式が動いてくれたのが大変嬉しい!
ただ、初期の曲、つまり菅野よう子全面プロデュース時代の曲はMVになっているものが少なく、存在してないのが寂しい……
坂本真綾は私のアニソン遍歴でも重要な役割をしておりまして、まだまだアニメを観る習慣がつく前に出会っているので、声優として知るよりも歌手活動をしている顔も出さない新人さんという印象でありました。
神秘的な歌を歌っているアーティスト。初期はまさにそんなイメージでした。菅野よう子プロデュースを離れたあともいろんなバンドとコラボするようになり音楽性は多様になりましたが、その唯一無二の声質で均衡を保ち今でも大好きで聴いている歌手の一人でございます。
というわけで、今回は坂本真綾の初期音楽活動を支えた菅野よう子さんの特集をしてみようと思います。
菅野よう子はとても署名な作曲家だと思いますが実はアニソン的に見るとそんなに数は多くないんですよね。ただそのどれもが大ヒット曲。
活動は多岐に渡りその音楽センスを各所で爆発させています。
最大のヒット曲:創聖のアクエリオン
創聖のアクエリオン / AKINO
【創聖のアクエリオン】オープニングテーマ。
幻想的な音色に彩られた歌いはじめが徐々に躍動していくデジビートでサビで一気に解放的になるアップテンポな楽曲。
菅野よう子の名を一気に全国区に押し上げたのがこちら。
いえ勿論それ以前からヒット曲を飛ばしていたんですが、その強烈なサビのフレーズがニコニコ動画を中心に爆発的に流行。
世間的にはアニメ放送時というよりパチンコ展開の一環でCMで流れるようになりそれで全国区に。やはり印象的すぎるフレーズと「あなたと合体したい」の意味深なキャッチコピーで人々の心に衝撃を与え再評価される流れが発生。
まさにアニソンにおけるアンセムとして君臨する曲となりました。
Go Tight! / AKINO
【創聖のアクエリオン】後期オープニングテーマ。
疾走感のあるアップチューンに仕上がっていていて個人的にはこちらのほうが好み。タイトルが「合体」と掛かっているらしく遊び心も含まれているという意欲作。強烈なインパクトを放つ『創聖のアクエリオン』の後継としてよく機能したな……と思わず感心してしまいます。
それにしてもこれだけのヒット曲に関わっておきながらアニソンアーティストとしての道を選ばなかったAKINOの胆力が凄いですよね。
いえ、この後もアニソンを歌うことには歌うのですが間隔をあけてのスポット参戦で本格的には携わってないんですよ。
あくまでも「bless4」としての音楽活動に従事しておりグローバルに展開しております。
菅野よう子のアニソン
愛の輪郭 / KOKIA
【ブレンパワード】エンディングテーマ。
菅野よう子らしい壮大でファンタジーなバラード。基本的に菅野よう子といえばこのような神秘的なゆったりとした楽曲が多いです。イージーリスニング的と言いますが。坂本真綾でもまさにそんなタイトルのアルバムを発表していますし。
個人的にも数少ない触れたことのある当時のアニメ(※ゲームのスーパーロボット大戦で知った)でここでKOKIAを知りました。なんて情緒のある歌声。彼女の曲では【銀色の髪のアギト】の『調和 oto~with reflection~』『愛のメロディー』が非常に好みで当時狂ったように聴いていました。【最遊記外伝】の『桜の樹の下』も好きですね。
Rise / Origa
【攻殻機動隊】オープニングテーマ。
ファンタジーなデジポップ。無機質なデジタル音が作品に非常に似合っていて印象的です。盛り上がりよりも雰囲気重視。梶浦由記にも通じる異国情緒も感じる楽曲です。
【攻殻機動隊】はおそらくもれなくOriga×菅野よう子のタッグ。どんだけゴールデンタッグを持ってるんだこの人は。その中でこの曲が一番好きでございます。段々ギター音が増えて盛り上がっていく構成がお見事。
Origaはその他サウンドトラックによく参加していてLUNA SEAのSUGIZOとのコラボもある異色の経歴を持っています。長らくパーソナルを知らなかったんですが純正なロシア人だったのですね。そりゃ異国情緒あるわけだ!
菅野さんどこからこんな逸材を見つけてくるんだ……慧眼がすぎる。
Trigger / Yuuki Ozaki (from Galileo Galilei)
【残響のテロル】オープニングテーマ。
数少ない男性歌唱曲。曲的には坂本真綾を思わず浮遊感のあるバラードポップ。具体的には『ヘミソフィア』っぽい。大胆な編曲で作品の不可解さを増長することに成功しています。むしろなんで坂本真綾じゃなかったんだろうってくらい。不思議な人選です。
筆者にとってはこちらがリアルタイムで観てるアニメで初めて触れた菅野よう子になります。やっぱり聴き心地が独特でいい!と思ったものです。一発で菅野よう子だってわかる独特なリズム感。最高。
誰か、海を。 / Aimer
【残響のテロル】エンディングテーマ。
非常に不穏なオーケストレイションが作品に似合っていて大好きな一曲。
Aimerはデビュー曲から注目していたJ-popアーティストだったんですがこの曲を期にアニソンも増えました。まさかこんなに大きくなるとは思ってませんでしたね。あまりにも独特すぎる歌声がクセになります。
このあと澤野弘之にも見出されて本格的にアニソン参戦。こんな特異な声質をクリエイターが見逃すはずもなかったか!
(アニソン界では)誰よりも早く彼女に手を出した菅野よう子はさすがですね。相変わらず食指が鋭いです。
星と翼のパラドクス / chelly
【星と翼のパラドクス】オープニングテーマ。
キャッチーなデジタルポップス。やはりこういう曲調だと坂本真綾が歌ってそう、と思わされます。
supercellのryoにEGOISTで見いだされた彼女の起用。面白い組み合わせです。そしてここでもロボットアニメの主題歌。【創聖のアクエリオン】を思わすタイトルを歌詞に組み込む菅野よう子全部盛りみたいな集大成のような楽曲。
マクロスFでの大貢献
そして菅野よう子を語る上で欠かせないのが【マクロスF】ですね。
関連楽曲全てで作曲を担当。作品の大ヒットに貢献した第一人者であることは間違いないでしょう。今でもカバーやアニクラでの使用が途絶えない大名作を次々と生み出しました。
ライオン / シェリル・ノーム starring May'n, ランカ・リー=中島愛
【マクロスF】後期オープニングテーマ。
デュエットソングとして熱烈な支持を集める楽曲。コラボ等でデュエットするならコレ!と言わんばかりにカバーする人が続出。声優・アイドル問わず各所いたるところでカバーされまくっているにも関わらず聞き飽きることは一切ないまさに名曲。
決して簡単な曲じゃないのにこんなにも愛される理由は早口にも関わらずキャッチーすぎるメロディにあることは明白。平成のデュエット曲といえばで真っ先に候補に挙がるアンセムでしょう。
ノーザンクロス / シェリル・ノーム starring May'n
【マクロスF】後期エンディングテーマ。
May'nの歌唱力を存分に堪能できる難関楽曲。歌唱力に自信のあるボーカリストが挙って挑戦する楽曲でもありこちらもカバーする人が続出する曲でもあります。
メロディ的にも革命的だったのかこのBメロに似た曲が量産される事態にもなりました。特にアニソンに超絶に増えた!
【マクロスF】ではこの曲が一番好き、という方も多いんじゃないでしょうか。まさに神曲。アニメと併せて聴けば感動間違いなし!……なんでしょうけど例によって例の如くこの頃はまだアニメを嗜んでいないのでその感動には触れずじまいなんですよね。悔しいのでいつかちゃんと視聴したいです。
星間飛行 / ランカ・リー=中島愛
【マクロスF】挿入歌。
菅野よう子渾身のアイドルソング。下手したらマクロス関連曲で一番売れた曲かもしれません。「キラッ☆」がニコニコ動画で爆発的に流行りました。
個人的にはまったく刺さってないんですがこれを紹介しないわけにもいかないでしょう、というくらいの知名度を誇ります。
中島愛もシンデレラストーリーを歩みちゃんと売れていきます。アイドル声優に相応しい活躍をしていましたよね。
トライアングラー / 坂本真綾
【マクロスF】オープニングテーマ。
見事に坂本真綾最大のヒット曲となったナンバー。作品と共に大ヒットです。菅野よう子にとっても最大のヒット曲かな?
歌詞もインパクトがありここまで三角関係をフューチャーした内容も珍しいかもしれません。まぁ【マクロス】が全体的にそういう作品なので作品に寄り添った歌詞ではあるんですが。
30周年でようやくMVが解禁されて待ち望んでいた人も多いんじゃないでしょうか。一つだけ再生数が抜けております。
坂本真綾×菅野よう子
そしてやはり菅野よう子最大の功績と言えば坂本真綾を見出したことでしょう。初期は全ての作曲を担当。彼女の音楽活動は菅野よう子と共にあったと言っても過言じゃありません。
ヘミソフィア
【ラーゼフォン】オープニングテーマ。
シングルではダントツでこちらが好きでございます。ドラムンベースのような独特なリズム感。一風変わった語彙で特徴的な歌詞。MVがないのがほんとに惜しい。カラオケで歌うと謎の幼児向けアニメーションが宛がわれていて歌うのが恥ずかしかった思い出。
【ラーゼフォン】が名作足る所以はこの楽曲が貢献していたともいえるほどの名曲だと思います。初めて来たときの衝撃と来たらなかったですよ。幻想的な浮遊感に浸れる佳作。
Tune the Rainbow
【ラーゼフォン 多元変奏曲】テーマソング。
アニメは観たんですが劇場版は観てないので「シングルコレクション+ニコパチ」で初めて試聴して、なんだこの多幸感。聴いてるだけで泣きそうになってきます。バラードはそんなに聴かない筆者でも妙に心に沁みました。大好きな一曲です。
スクラップ~別れの詩
そして私が坂本真綾の楽曲で一番好きな曲がこちらです。
ダウナーなAメロからサビで一気に疾走感を増す楽曲。ロックナンバーとも言えそうな荒々しいギターとデジタルなリズムで一番を締めくくると二番以降でバンドサウンドに変貌。かっこいい!
岩里祐穂の特徴的な言い回しもハマっていて内容も夢追い人の苦悩を俯瞰的に表しており共感性も高い。完璧。
プラチナ
【カードキャプターさくら】オープニングテーマ。
そしてラストに紹介するのはアニソンの定番曲となっているこちら。
カバーされてる率も格段に高くて、筆者のライブラリでは
marble
Zero-Shaft
青山美生 starring 悠木碧
コタニキンヤ.
アフィリア・サーガ
一木千洋(Trefle)
佐咲紗花
Negicco
ELISA
下川みくに
緒方恵美
Lia
高槻かなこ
竹達彩奈
が確認できます。実に14名!たぶんもっといると思います。カバーが多いのは名曲の証!
Afterword
というわけで菅野よう子特集でした。劇半とかもやってるのでアニソンに関わらず音楽家として大活躍している作曲家でございます。
私はアニソンをアニソンと認識する前から坂本真綾を聴いていたので彼女のプロデューサーというイメージです。
楽曲の特徴としては幻想的な楽曲が多いですね。浮遊感があると言いますか。デジタルも多用するのですがその印象は変わりません。非常に耳心地がいい音作りをする人だと思います。
もともと好きな作曲家というイメージはあったのですが、もう一段階好きになった要素がありまして。
花は咲く 〜アニメスター・バージョン〜 / 山寺宏一 & 水樹奈々
菅野よう子渾身の復興支援ソングです。
元は東日本大震災の際に東北出身の著名人が歌ったもので作詞も作曲(菅野よう子)も宮城県出身です。
個人的にはサンドウィッチマンの歌唱が聞ける貴重な音源として聴いておりました。私も東北出身なのでこの活動は全力で支持したい所存だったのを覚えております。
それを声優である山寺宏一と水樹奈々が歌ったバージョンをここでは紹介。
やはり日本に住んでいてこの出来事は無視できない災害であったわけで、ここで関連楽曲を発表したアーティストは例外なく注目することとなりました。菅野さん宮城出身だったんだ!いち早く動いてくれてありがとうございます。貴方の音楽で救われた人がどれだけいるでしょう。こんな心に沁みる楽曲を作成してくれてありがとうございます。同じ東北人として感動させて頂きました。
他の方はどこで菅野よう子を意識したんでしょうね?気になります。
もしよければ教えてください。
尚、このシリーズは #アニソンは作曲家で聴け で全て読めます。
では本日はこのへんで。よしなに。
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最後まで長文お読みいただき誠にありがとうございました。
つっこみどころを残してあるはずなので
些細なことでもコメント残してくれると嬉しいです!