たゆ森だよりー146枚めの葉ーたゆ森の贈り物 落ち葉とダンス
🐿️リッカはあの花の飾りをつけたまま
とてもごきげんで
落ち葉のじゅうたんを
ぴょん ぴょん と跳ねながら歩いていた
飾りが揺れるたびに
気持ちまで弾むようで
🐿️リッカの足どりは
いつもよりずっと軽い
「よしっ
今日はね。。。
アタシ 可愛い落ち葉を
🍄マッシュくんにあげたい気分なの!」
そう言うと
近くの木の根元で見つけた
“くるんと丸まった可愛い落ち葉” をそっと両手で拾い上げた
🐿️リッカの胸の奥に
昨日もらった喜びが
まだぽかぽかしているみたいで
そのぬくもりがそのまま
贈り物を誰かに渡したくなる気持ちへ
すうっと変わっていく
そして
「🍄マッシュく〜ん!」
と尻尾をふわんと揺らして
🍄 マッシュくんのところへ駆けて行って
手のひらいっぱいに集めた
くるくる落ち葉を
ふわっと降らせたの
🍄マッシュくんは
目の前でふわっと舞いあがったちいさな葉っぱを見つめて
全身がぱっと明るくなったの
落ち葉は風に乗って
🍄マッシュくんのまわりを
ゆっくり一周
そのあとスピードを変えてくるり
ふわふわ
くるり
🍄マッシュくんは
舞う落ち葉を追いかけながら
ふっと視線をあげた
そのとき
🐿️リッカの耳の間に
ちいさくゆれている花飾りが
ひとすじの光をひろうように
きらっと揺れた
🍄マッシュくんは
その光に
心ごとつられたみたいに近づいて
くるりと一度
うれしさをこぼすみたいに回ってから
「🐿️リッカ
それ すごくきれい
君に よくにあってる」
と言って
ふわんとからだをゆらした
🐿️リッカのしっぽは
たちまちふわあっと丸くなって
落ち葉みたいに軽いよろこびが
ぽぽっとひとつ
胸の奥に咲いた
🐿️リッカは
花飾りをそっと触って
ほんのりあたたかいのを確かめるように
にこっと笑って
しっぽがくるんと一度
輪をつくって跳ねた
その跳ねる気配が
🍄マッシュくんにも伝わったのか
彼のまわりの落ち葉が
またひとつ
ふわっと持ち上がった
🍄マッシュくんは
そのひらりに誘われるように
つま先で地面を押して
くるんと一回転
🐿️リッカのうれしさと
落ち葉のくるくるが
同じリズムになったみたいで
🍄マッシュくんのまわりに
そよそよと小さな輪が生まれて
また踊りが始まった
落ち葉の魔法と
🍄マッシュくんのダンスの魔法が
いっしょになって
空気がきらきらゆれる
落ち葉の贈り物を受け取って
🍄マッシュくんは
最初こそいっしょに
くるくる踊っていたけれど
しばらくして足がほわっとゆるんだ
すると落ち葉も
動きをそっとゆるめて
🍄マッシュくんのまわりを
“ふわり・くるり” の
やさしいリズムで漂いはじめたの
風より静かで
音よりあたたかい 小さな回転
🍄マッシュくんは
その真ん中で腰を下ろして
目を細めて ほっと息をついた
「あぁ。。。これ
ずっと見てられるなぁ。。。
踊らなくても
なんか心が踊るみたい。。。」
落ち葉は
ただそばに寄り添うように舞っている
🍄マッシュくんは
落ち葉のくるくるを
まるで
やさしい子守歌みたいに感じながら
体の力をゆっくり抜いていった
