たゆ森だよりー53枚めの葉ーたゆたねが生まれた
「ひかりは
もう芽の先に宿っているわ」
(☀️ハルノヒ)
*~*~*~*~*
昨日スキの数を数えたら
あと9つで
最初の「たゆたね」が
生まれるはずなので
たぶん今日あたり生まれそうって
こびとたちもそわそわ!
🎩モリトくんなんて
シルクハットを落としそうな勢いで
走り回って
🌿フユリちゃんは
「芽吹きの準備はできてるのに
場所がわからないのよね〜」って
葉っぱたちと相談して
🍄マッシュくんは
もう待ちきれなくて
回転しっぱなし
たゆたねは 「スキの満ちたところ」 に
生まれるって言われてて
その「どこ」が森の中の
どこなのかは
誰にも決められない
たゆ森の中で
一番スキが響き合った場所。。
*~*~*~*~*
🐿️リッカが
木の上でお昼寝していると
ふと
足のうらが
あたたかくなった
「ん。。。?
おひさま。。。
じゃない。。。」
そっと木から降りてみると
苔のすき間から
やわらかい光が
ゆらゆらとふくらんでいた
🐿️リッカはしばらく
その前にしゃがみこんで
風の音と光の音を
いっしょに聴いた
ちいさな鈴のような音が
🐿️リッカの胸の奥で鳴った気がした
「これ。。。
きっと
たいせつななにかになる。。。」
その瞬間
🐿️リッカのしっぽがふわっと揺れて
森の空気が
ほんのり甘くなった
⸻
リッカは
胸の奥の
ちいさな鈴のような音を抱えたまま
森の奥へ走った
深い夜色のマントが
切り株の上でゆれているのを見つけて
「🪽トコノハ。。。!
なんかね。。。
あったかくて
ひかってて。。。」
息を切らしながら
しっぽで空を描くように説明した
🪽トコノハは何も言わず
森羽の石ころをそっと握り
耳を澄ませた
「。。。聴こえる」
その声は
いつもより少しやわらかくて
🐿️リッカはうれしくなった
「兆しは 目よりも耳で聴くの」
そう言って
🪽トコノハは静かにうなずいた
🐿️リッカは思わず
しっぽをぽんぽんと跳ねさせた
苔の間からこぼれるやわらかな光は
少しずつ広がっていた
🎩モリトくんは
スキの匂いを感じて
「なんだか
胸の奥があったかいな」って
帽子を押さえた
🌿フユリちゃんは
植物たちのひそひそ声を聞いて
「ふふっ
草や花が歌って喜んでるわ。。」って
微笑んだ
🍄マッシュくんは
近くを通りかかった瞬間
理由もなく
くるくるくるっと三回転して
「わぁ
足が勝手に笑ってる!」って言った
💌ポスのすけは
手紙を届けるついでに
そっと苔の上に
クッキーを置いて帰った
そして
🐿️リッカは木の上から
みんなが
その光のそばで
立ち止まるのを見ていた
🐿️リッカの胸は
ぽかぽかになった
⸻
その夜
森の丘のいちばん上――
風が輪を描いて集まる
小さな草原に
🪽トコノハと🐿️リッカは立っていた
🐿️リッカが胸の奥にしまってきた
ちいさな鈴のような音が
風に乗って
丘の真ん中に降りてくる
苔のすき間がふっと光り
――ぽん!
柔らかな音とともに
まるい光のつぼみが芽吹いた
それは
草の葉に寄り添いながら
風に揺れるたゆたねだった
「ここなら
ずっと風とおしゃべりできるね」
🐿️リッカがそっとしっぽを揺らすと
🪽トコノハはうなずき
「兆しは 目よりも耳で聴くの」と
静かに言った
たゆたねは
風と一緒に
ちいさな鈴のような音を鳴らし
森じゅうの夢に
やわらかな光を届けた
それは森のどこにもないはずの
透明な鈴の音だった
🌲きょうのこびとのひとこと🌲
「くるんっ!
くるるっ!
くるくる〜〜!」(ごきげん3回転)
(🍄マッシュくん)
