たゆ森だよりー52枚めの葉ー見つけてくれてありがとう
🌱🌱🌱
スキは 991こ
たゆたねまで あと9こ
きょうも
ひかりのたねに
近づいています🌱🌱🌱
*~*~*~*~*
たゆ森の朝は
ふつうはにぎやかで
やさしい音で満ちてるんだけど
その日は
空気がふっと
たゆんで
とても静かな朝だった
風の音は
どこかへかくれんぼして
スキの光も
すこし揺れをひそめていた
もうすぐ——
たゆたねが芽吹くまで
スキがあと9個
森の奥が
何かを
息をひそめて待っているような
気配だった
⸻
🐿️リッカは
その空気の変化に
ちいさな耳をぴくんとさせて
ぽすぽすと
音の少ない森の奥を歩いていったの
「。。。だれかが
ちょっとだけ うつむいてる。。」
風の声に
そうささやかれて
⸻
🍃それは
いつもの切り株の陰
🍄の苔クッションにもたれて
静かにしている
🎩モリトくんだったの
帽子のつばが
いつもより深くて
スキの光が見えにくそうだった
⸻
🐿️リッカは
そっと近くにしゃがみこんで
静かな声で言ったんだ
🐿️「。。。モリトくん
スキが ちょっと見えにくいの?」
モリトくんは
ふわっとした声で
ぽつりと答えた
🎩「うん。。
スキはあるはずなんだけど
きょうは すこし
見つけにくくて。。」
⸻
ふだん
スキを見つけるのが得意な
🎩モリトくんが
「見えない」って感じる日もある
それを
🐿️リッカは ちゃんとわかってた
でも
なにも大げさには言わなかったよ
ただ
そっとポケットから
くるみのキャンディをひとつ出して🐿️
「。。それ もしかして
見えないんじゃなくて
きこえにくいだけかも」
「ほら
耳で聴くってことも
あるから。。」
⸻
そのとき
キャンディの包みが
カサッと鳴って
🎩モリトくんの帽子の下から
ふっと笑い声がこぼれた
🎩「🐿️リッカちゃんって
風みたいなこと言うね」
🐿️「うん わたし
風とおしゃべりするから。。」
⸻
そしてね
🎩モリトくんは
立ち上がって
ふわっと空気を吸いこんだあと
🎩「あっ。。今ね
スキがひとつ
見えたよ」
⸻
それはね
🐿️リッカがそばにいてくれた
その瞬間の
ちいさなスキだったんだ
⸻
🌲帰り道で
🐿️リッカはふと思ったの
🐿️「。。スキって
見つけることも
見つけてもらうことも
あるんだね。。」
⸻
🌙その夜
森じゅうで ひそやかな噂が流れた
「ひとつのスキが 風にのって
芽吹きの場所へ運ばれたらしい」
それはきっと
だれかが
だれかを
そっと
見つけてくれた
光のことだったのかもしれないね🌿
その光は
確かに芽吹きへと近づいていた
芽吹き直前になると
光たちは一斉に
芽吹きの場所に向かって
集まりだすから
森のあちこちでは
いつもより少し薄くなる
だから🎩モリトくんは
「あるはずなのに見えない」って
感じたんだ
この静けさや見えにくさも
芽吹きの前だけに起こる
「特別な現象」かもしれないね
🌲きょうのこびとのひとこと🌲
「わっ
胸がポカポカして
じっとしてられないよ」
(🐿️リッカ)
