人が集まる場所には、理由がある
人が集まる場所と、人が素通りしてしまう場所。その違いは、いったいどこにあるのでしょうか。
先日、家族で鹿児島県鹿屋市にある農畜産物直売所「どっ菜市場」に行ってきました。到着してまず驚いたのは、駐車場の車の多さです。こういう場所の賑わいは正直だなあと思いながら店内に入ると、その理由はすぐに分かりました。
国産のパイナップルやライチが、当たり前のような顔をして並んでいるのです。スイカは山積み、地元の野菜は瑞々しく、肝属川の恵みと温暖な気候に育てられた食べ物が、所狭しと場を埋めています。うちの家族だけでなく、訪れた人みんなが、カゴを片手に楽しそうに売り場を回っていました。
帰り道、頭に浮かんだのは「吸い寄せられる」という言葉でした。

なぜ、あの場所にはあれほど人が集まるのでしょうか。
改めて考えてみると、「商品が良いから」だけでは説明がつきません。パイナップルもライチも、いまはネットで注文すれば翌日には家に届く時代だからです。
看板には「農と食と交流のテーマパーク」とありました。まさにその通りで、あそこには、地域で育てられたものを地域の人が届け、訪れた人が「これ珍しいね」と会話しながら選ぶ空気がありました。ここに来てよかった。また来たい。誰かに話したい。買い物という行為の奥に、そう思わせてくれる体験がちゃんと用意されていたのです。
人が集まる場所には、偶然ではなく、理由があります。
目立つ看板がある。入りやすい駐車場がある。見ているだけで楽しくなる売り場がある。地元の人が育てたものを、訪れた人が自然に手に取りたくなる空気がある。
そうしたものが重なって、「また来たい」と思える環境になっているのだと思います。
どっ菜市場を歩きながら、これは会社にも少し似ているのではないかと感じました。
人が集まってくる会社、人が育つ会社、そして経営者自身が何度でも挑戦できる会社。そこにはやはり、それを支える環境があります。
数字が見えていること。現状が整理されていること。相談できる相手がいること。孤独にならずに判断できること。
挑戦は、気合いだけでは続きません。そうした土台がないまま走り続けると、意欲のある経営者ほど、忙しさに流され、不安に足を取られ、いつの間にか判断を先送りにしてしまうことがあります。
そこで、経営者の皆さんに一つだけ伺いたいのです。
挑戦し続けられる環境は、あなたの会社にありますか。
すぐに答えが出る問いではないかもしれません。あのどっ菜市場の賑わいも、自然に湧いて出たものではなく、誰かが手間をかけて整え続けてきた結果です。人を引き寄せる環境は、才能ではなく、整える意思から生まれます。会社の環境も、同じように少しずつ整えていけるものだと思います。
HIDAKI-KAIKEIが整えたいのは、申告のための数字だけではありません。地域の経営者が、挑戦し続けられるための経営環境です。
数字を整えて、今どこにいるのかを見えるようにする。対話の場をつくって、経営者の頭の中にあるモヤモヤを言葉にしていく。次の一手を一緒に整理して、不安を一つずつ減らしていく。
その積み重ねの先に、あの直売所のように、人と、ワクワクするような挑戦が自然と集まってくる会社が、この地域に一つずつ増えていく。
私たちは、そんな風景を目指しています。
HIDAKI-KAIKEIは、経営者が本物の価値を発揮し、その価値がきちんと伝わるよう、数字を整え、対話の場をつくり、経営環境を整え続けます。

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