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守る側の経営者にも、声がある

経営者という立場を担っていると、時々、妙に心に刺さる言葉があります。

先日、大好きな漫画を読んでいて、あるセリフに目が止まりました。

「オレがみんなを守るから、誰かオレを守ってくれ」

昔から好きな場面ではありました。でも、経営者という立場になってから読むと、少し違って響きます。

会社を守る。職員を守る。家族を守る。お客様の商売を支える。

もちろん、自分で選んだ立場です。誰かに無理やり背負わされたわけではありません。

それでも、守る側に立ち続けていると、ふとした瞬間に思うことがあります。

自分は、誰に守られているのだろうか。

経営者は、なかなか弱音を吐きにくい立場です。職員の前では、不安そうな顔ばかり見せるわけにはいきません。家族の前では、できれば大丈夫なふりをしたくなります。お客様の前では、当然、専門家としてしっかりしていたい。

でも、人間なので、ずっと強くいられるわけではありません。判断に迷う日があります。誰にも言えない不安を抱える日があります。会社のことを考えすぎて、頭の中がずっと休まらない日もあります。

そんな時に、漫画の中の一言が、妙にこちら側に入ってくるのです。

守る人にも、声がある。

そういえば数日前、都城市で開催された【命をつなぐ体験フェス2026】に足を運びました。川畑板金の川畑忠行社長が主体的に動かれて実施されたイベントです。

大切な人を守るために、AEDの使い方を広める。とても立派な理念だと感じました。その場には、多くの人が集まっていました。

命を守るというのは、気持ちだけではできません。いざという時に動ける知識が必要です。その知識に触れられる場が必要です。誰かが、その場をつくる必要があります。

川畑さんのイベントを見ながら、私は「守る」という言葉の見え方が少し変わりました。

守るとは、ひとりで抱え込むことではないのだと思います。

誰かを守りたいという思いを、行動に変える。その行動を、周りの人にも広げる。そして、いざという時に誰かが動ける状態をつくる。そこまで含めて、「守る」なのだと感じました。

これは、経営にも似ている気がします。

経営者は、自分の会社を守ろうとします。職員を守ろうとします。お客様を守ろうとします。地域の中で、自分の役割を果たそうとします。

でも、守る側の人が、ひとりで抱え込み続けてしまうと、いつか苦しくなります。

資金のこと。人のこと。採用のこと。設備投資のこと。事業承継のこと。会社の将来のこと。

経営者の悩みは、きれいに一つの箱に収まるものではありません。税務の話のようで、実は人の話だったりします。資金繰りの話のようで、実は将来への不安だったりします。採用の話のようで、実は会社の魅力をどう伝えるかという話だったりします。

だからこそ、経営者の声をちゃんと聞く場所が必要なのだと思います。

「困っています」と言える場所。「何から考えればいいか分かりません」と言える場所。「本当はこうしたいんです」と言える場所。

守る側の人が、自分の声を出せる場所です。

その声を聞き、その奥にある課題を見つけ、必要なところへつないでいくこと。会計や税務だけでは終わらない経営課題に対して、どうすればその会社が前へ進めるのかを一緒に考えること。それができる環境を、これから少しずつ整えていきたいと思っています。

派手なことではないかもしれません。でも、地域の経営者が挑戦し続けるためには、とても大事なことだと思います。

「オレがみんなを守るから、誰かオレを守ってくれ」

この言葉は、弱さの言葉のように見えて、実はとても人間らしい言葉なのかもしれません。

守る側にも、声がある。守る側にも、支えが必要です。

川畑さんをはじめ、イベント開催に関わってくださった皆さま、本当にお疲れ様でした。

HIDAKI-KAIKEIは、経営者が本物の価値を発揮し、その価値がきちんと伝わるよう、数字を整え、対話の場をつくり、経営環境を整え続けます。

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