すぐには自分にありがとうと言えなかった─“いい子”を続けた私と子育ての転機
📖 この投稿は、連載「ひびのと」5日目の記事です。
1週間のシリーズとしてお届けしていますので、前回の記事もぜひ合わせてご覧ください。
🕊 父の言葉があっても…
父から「ありがとう」と書かれた手紙をもらったことは、私にとって大きな支えでした。
でも、その言葉を受け取ってすぐに「自分にありがとう」と言えたかというと、そうではありませんでした。
私はずっと「いい子でいよう」としてきたのです。
両親に心配をかけないように。
周囲の期待を裏切らないように。
そのためには、自分の気持ちに気づかないふりをして、笑顔で取り繕うことを覚えました。
それがいつの間にか習慣となり、感情の感度は少しずつ下がっていきました。
💔 怒りが爆発した日
そんな私の仮面をはがしてくれたのは、子どもとの日々でした。
長男は、自分の考えをしっかり持つ子で、小さな頃からよく友達とぶつかりました。
母親としては「みんなと仲良くしてほしい」と願うのに、彼は譲らない。
「どうしてわかってくれないの?」と、苛立ちが積もっていきました。
ある日、ついに怒りが抑えきれず、自分の足を力いっぱい踏みつけてしまったのです。
ジダンダを踏むように、感情のままに。
その瞬間、足の指の骨が折れました。
あまりに恥ずかしくて、整形外科では「高いところから飛び降りました」と嘘をついて診察を受けました。
感情に振り回された自分を認めるのが、怖かったのです。
🌱 少しずつ、寄り添うことを学ぶ
今振り返ると、あの骨折は私にとって一つの転機でした。
「自分の気持ちをなかったことにし続けるのは、もう無理なんだ」と気づかされた出来事でした。
寄り添うというのは、きれいごとでも、すぐにできることでもありません。
ときには痛みや後悔を伴う。
でも、その中で「自分の気持ちに気づく」ことから、少しずつ始められるのだと思います。
🤝 ひびのとにつなげて
「ひびのと」で大切にしたいのも、まさにその小さな一歩です。
自分の心に寄り添うことは簡単ではない。
けれど、始めてみれば必ず変わっていける。
診察室で伝えたい想いを整えることも、その積み重ねの延長線上にあるのだと思います。
🌸 あなたへ問いかけ
あなたは「いい子でいよう」と、自分の気持ちを抑えてしまったことはありますか?
その気持ちに、そっと寄り添ってあげることから始めてみませんか。
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