経済は「数字」よりも「感情」で動いているのかもしれない。
なんだか少しお堅いタイトルになってしまいましたが、面白い話だと思ったので書いてみたいと思います。
世の中には「経済学」という学問があります。
日本の大学にも経済学部がありますし、経済大学というものもあります。つまり経済は、立派な学問として扱われているわけです。
でも、個人的には経済ほど難しい学問はないんじゃないかと思っています。
なぜか。
それは、経済を理解するには「人間」を理解しないといけないからです。
経済指標、チャート、金利、為替、株価、経済理論。
世の中には、いろいろな経済の見方があります。
過去の偉い人たちが、さまざまな理論や法則を作ってきました。
でも実際の経済は、必ずしもその理論通りには動きません。
そこが難しいところであり、同時に面白いところでもあります。
一番わかりやすい例が、株価です。
株価は、企業の業績や将来性だけで決まるわけではありません。そこには、投資家たちの感情が大きく関わっています。
「この会社、やばそうだな」
たとえ本当はそこまで悪くなかったとしても、そういう不安が広がれば株は売られます。そして株価は下がります。
逆に、
「この会社、これから伸びそうだな」
という期待が広がれば、まだ利益が出ていなくても株価が上がることがあります。
つまり株価には、数字だけではなく、人間の期待、不安、恐怖、欲望が反映されているわけです。
私自身も投資をした経験がありますが、やっぱり感情に振り回されることがありました。
損をしたくない。
これ以上下がったら怖い。
今すぐ売った方がいいんじゃないか。
いわゆる損失回避バイアスですね。
得をする喜びよりも、損をする恐怖の方が大きく感じてしまう。だから、少し下がっただけで焦って売ってしまったり、逆に本当は持っていた方がいい場面で耐えられなかったりします。
これは私だけではなく、多くの人に起こることだと思います。
たとえば今のAI市場もそうです。
AIは大きな成長分野だと言われていますが、もし市場全体に、
「AIブームはもう終わるんじゃないか」
「AI関連企業は過大評価されているんじゃないか」
という不安が広がれば、AI関連株は一気に売られる可能性があります。
それが本当に正しい判断かどうかは、また別の話です。
でも人間が不安になれば、株は売られる。
期待すれば、株は買われる。
そう考えると、経済は数字だけで動いているのではなく、人間の感情によって大きく揺れ動いているのだと思います。
ここで、今の日本の投資ブームについても考えてしまいます。
日本人はもともと「貯金」が好きな国民性だと言われます。
コツコツ働いて、銀行にお金を預ける。
派手に増やすよりも、減らさないことを大事にする。
そういう価値観が、長く根付いていたように思います。
しかし最近は、老後不安や物価上昇もあり、政府も投資を勧めるようになりました。
NISAや確定拠出年金などは、その代表的なものだと思います。
もちろん、投資を学ぶことは大事です。
貯金だけでは資産を守りにくい時代になっているのも事実だと思います。
ただ、少し気になるのは、
「オルカンを買っておけば大丈夫」
「S&P500に積み立てておけば問題ない」
という空気です。
たしかに、これまでの実績を見れば、世界株や米国株は長期的に成長してきました。年率数%のリターンも期待されてきました。
でも、それはあくまで過去の話です。
これからも同じように成長するかどうかは、誰にもわかりません。
だからこそ、投資をするなら、ある程度は経済や世界の動きに関心を持つ必要があると思います。
金利、為替、企業業績、国際情勢。
さらに言えば、歴史や宗教、文化も関係してきます。
なぜなら、人間の感情は、その国の歴史や価値観によっても変わるからです。
ある国では大きな問題になることが、別の国ではそこまで問題視されないこともあります。
ある出来事に対して、なぜその国の人たちは怒るのか。
なぜ不安になるのか。
なぜ熱狂するのか。
その背景には、歴史や宗教、文化、過去の経験があるはずです。
そう考えると、経済を理解するというのは、単に数字を読むことではありません。
人間を読むこと。
社会を読むこと。
歴史を読むこと。
そういう広い視点が必要なのだと思います。
経済は、数字でできているように見えます。
でも実際には、その数字を動かしているのは人間です。
そして人間は、いつも合理的に動くわけではありません。
不安にもなるし、欲も出るし、周りに流されるし、時には熱狂もします。
だから経済は難しい。
でも、だからこそ面白い。
資本主義の中で生きていく以上、「経済」と「感情」を理解することは、かなり大事なことなのかもしれません。
お堅い話ですみませ~~~んw
