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気持ちと身体を整える|チューニング

3月中旬。
2026年度のチューニングが始まった。

***

夜明け前の、薄紫の空が好きだ。
初めてあの色を目にしたのは2022の6月だった。
身体のことを考えてゆるランを生活に組み込む計画を立てたものの、それが叶う時間は早朝のみ。
起きて支度をして家を出る。

すると、これまでに見たことのない美しい世界が広がっていた。
聞こえるのは鳥のさえずり。
まれに走り去る車の音。
静。
山のてっぺんから、うっすら太陽の気配を感じる。
私が持つ言葉では到底表現できない、美しい色が入り交ざった景色。

刻一刻と変化していく夜明け前から夜明けの移り変わりに、すっかり心を奪われてしまった。

出発する時刻によって、その日の天候によって、季節によって。
様々な要因によって変化する朝の世界に、過去と同じ色合いは一つとしてない。

身体を整える目的が、すっかり景色を見るために変化したのだった。

それ以降、真冬以外は歩きに出ている。
ゆるランは結局続かなくて、歩くようになった。
これは散歩?ウォーキング?
うーん、どちらもしっくりこない。

ある日、音楽好きな知人と話していた際に出た言葉「チューニング」。
これだ!と思った。
自分の気持ちと身体を整えるチューニングを、私はしているのだ。

お気に入りのコースがある。
目の前に広がる田んぼ。建物が無くて、山々を思う存分堪能できるポイントを経由する。

今の時期は水を張った田んぼに周りの景色が映りこんで、これがまたなんとも美しい。

水面に雲が映り込む

田植えの終わった田んぼ。
田植えを待っている田んぼ。

目で愉しみながら、色々なことを考える。
今日一日のこと、心にひっかかている心配事。
落ち込んだ気持ちは、不思議とふわり軽くなり
やる気に満ち溢れた日は、ますます燃え上がる。
意識して、深く呼吸することも忘れずに。
どうやったって、気持ちが整っていく。

大体歩くのは30~40分。
いつものコースで3500歩くらいで、残りの日常生活で5000歩を目指している。
何もしないと数百歩で一日を終え得る今の生活に、身体を整えるためにも朝のチューニングは欠かせない。

帰ってシャワーを浴びる。
こういう事に幸せを感じるようになったのは、年を重ねたからなのか。
40代の今が人生で一番愉しくて、心身ともに整っている。

何のために健康な体を目指すのか、それとも目指さないのか。
それぞれ色々な想いを抱えながら日常が繰り返され、その日常の積み重ねで私たちの身体は作られていく。

どこを目指して進もうとも、行き先だけは自分で考えて決めていきたいと思う。

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