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「『迷惑をかけちゃいけない』と思っていた私へ」

「人に迷惑をかけちゃいけない。」

子どもの頃から、

私はずっと思っていました。

「人に迷惑をかけちゃいけない。」

だから困っていても頼れない。

お願いするのも苦手。

できるだけ自分で何とかしようとする。

そんな人でした。

でも今振り返ると、

私を苦しめていたのは、

「迷惑をかけたこと」ではなく、

迷惑をかけることを恐れすぎていたことだったのかもしれません。


「図々しい人にはなりたくない」

子どもの私が見ていた母

振り返ると、この思い込みには母の影響があったように思います。

母は、自分の思ったことを遠慮なく伝える人でした。

レストランで、

「名前を書いてお待ちください。」

と書いてあっても、そのまま店内へ入ってしまう。

お店の人が

「え……?」

と戸惑っているのが、子どもの私にも伝わってきました。

知り合いの業者さんにお願いをする時も、

相手が困ったような表情をしていても、自分の希望を曲げないことがありました。

今思えば、それも母らしい生き方だったのだと思います。

でも当時の私は、

それを見ているのがとても恥ずかしかった。

「こんなふうにはなりたくない。」


私は反対側へ振り切った

頼ることまで我慢するようになった

子どもって、

親と同じになりたくないと思うあまり、

反対側へ大きく振れてしまうことがあります。

私もそうでした。

「図々しい人にはなりたくない。」

その思いが強すぎて、

人にお願いすることまで我慢するようになりました。

頼ることは迷惑。

甘えることも迷惑。

できるだけ自分で何とかしなきゃ。

そうやって、

少しずつ一人で抱え込む人になっていったんです。


それでも私は、人に助けられて生きてきた

振り返ると、ずっと支えられていた

でも不思議なんです。

そんな私なのに、

人生を振り返ると、

人の優しさに何度も助けられてきました。

大学時代、一人暮らしをしていた頃。

仕送りまであと数日。

財布の中には50円しかありませんでした。

そんな話をしたら、

当時仲良くさせていただいてた大人たちが

「出世払いでいいよ。」

と言ってご飯をご馳走してくれたり、

みんなで小銭を出し合って助けてくれたりしました。

私は昔から、

たくさんの人の優しさの中で生きてきたんです。

なのに、

「頼っちゃいけない。」

という思いだけは、

なかなか手放せませんでした。


「委ねる」ことを体で学んだ日

安心は、一人では作れなかった

先日、リアルトレーニングに参加しました。

そこで、

「人に委ねる」

というワークを体験しました。

椅子の上に立ち、

後ろ向きに倒れる。

後ろでは仲間が腕を組み、

全員で受け止めます。

私は絶叫マシンが大好きなので(笑)

飛び込むこと自体は全然怖くありませんでした。

「楽しそう!」

そんな気持ちで立っていました。

でも一回目、

飛び込んだ瞬間に違和感がありました。

私自身は緊張していないのに、

後ろのみんなの緊張が伝わってきたんです。

「ちゃんと受け止められるかな。」

そんな空気を感じました。

結局、そのワークはやり直しになりました。

そして二回目。

私の気持ちは何も変わっていません。

でも、

後ろのみんなが変わっていました。

「絶対に受け止める。」

そんな覚悟が伝わってきたんです。

飛び込んだ瞬間、

安心感がまるで違いました。

「あぁ、大丈夫なんだ。」

そう思えたんです。


委ねるって、一人でできることじゃない

私が本当に学んだこと

私はずっと、

「人に頼れる自分にならなきゃ。」

そう思っていました。

でも今回気づいたのは、

頼る人だけが頑張ればいいわけじゃないということ。

安心して委ねられる場所は、

受け止める人たちの覚悟も必要だということ。

委ねることと、

受け止めること。

その両方がそろって、

初めて「安心」が生まれるんですね。

今、私が活動しているチームも、

きっと目指しているのは、この状態なんだと思いました。

誰かが安心して挑戦できるように、

周りのみんなが

「大丈夫、受け止めるよ。」

と思えるチーム。

そんな場所だからこそ、

人は本来の力を発揮できる。

そう感じました。


昔の私へ

「迷惑をかけちゃいけない。」

そう思っていたあなたへ。

人に頼ることは、

弱さじゃなかった。

甘えでもなかった。

そして、

委ねることは、

飛び込む人だけの勇気ではありませんでした。

受け止める人の覚悟があってこそ、生まれるもの。

今回のトレーニングで、

私はそれを体で教えてもらいました。

だから今は思います。

一人で頑張ることだけが強さじゃない。

誰かを信じて委ねること。

そして、

誰かが安心して委ねられる人になること。

そんな人でありたい。

これからの私は、

そう思っています。

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