質問ありますか?の前にすべきことがある
質問はありますか?の恐怖
先日、とあるセミナー会場で、
「講師に質問がありましたら、遠慮せず手を挙げてください!」
という投げかけがありました。
私はその場で質問することになりました。
正確に言うと、手を挙げたわけではなく、
「質問はありますか?」という場面で、質問が出ないことをわかっているファシリテーターの方から、指されたわけですが…。
結果、講師に質問したことで、新たな視点が持てたのでよかった!のですが、 自分から「質問あります!」って手を挙げることは、なかなかできないものだなと感じます。
・こんなにたくさんの人の前で、こんな質問してよいのかな?
・セミナーが難しくて、質問どころではない。
・単純に恥ずかしい…
こんなこと訊いてもよいのかな?という想いが浮かび、なかなか手を挙げることができないのだと思います。
できれば、当てて(指して)欲しくない。という人も多いのでは?
そもそも、日本人の多くが、人前で自分の意見を言う。ということに慣れていないために起きるような気がしてなりません。
教育現場での工夫
大学で教鞭を取っている知人に「質問ありますか?と聴いても、なかなか質問は出てこないですよね?」 と訊いてみたいところ、
「そうなることがわかっているから、できるだけ質問や意見が飛び交う様に工夫している。」とのこと。
グループディスカッションをしてもらい、グループの意見を発表してもらう。それに対しての質疑応答などを行うと比較的、意見、質問が出やすい。と言います。
私も、学生に向けて講義するときは、質問があるかを問う前に、こちらから訊く方がよいのかなと考え、敢えてクイズ形式にしてみたり、何か学生が言葉を発する機会をつくろう!と試行錯誤しながら、進めています。クイズだと、手を挙げたり、何かしらの反応があるので、コミュニケーションを図れるようになります。
ですが、学生もいつかは、社会人になり接客業に就くとなれば必ず、初めて会う人とも話をし、 自分の意見を言わねばならないときもあります。
今のうちに慣れていってほしいなと感じます。
サロンの教育
美容室では、お客様との挨拶、ご案内に始まり、今日の施術内容の確認など必ず、お客様にお話する必要があります。
人見知りなので、シャイなので、とも言っていられません。
また、ベーシックな接客用語を身につけてからも、徐々にお話する内容も進化、変化していかねば、より良いコミュニケーションがはかれません。
ヘアケア、頭皮ケア、商品に関する知識を身につけますが、ただセリフとして覚え、話している感じであれば、お客様にも「気持ちが入っていない。」「言わされているみたい。」と感じさせてしまいます。
先輩がどんな風にお客様と話しているのか?意識して聴き、真似をしてみる、という人達は、自然に人前で話す力も質問する力も身についていくようにも感じます。
美容師さんて、話上手な人が多いですよね。と言われることがありますが、初めから上手い人は少数で、みな経験を積み、うまくなっていきます。
いずれにしろ、美容の技術と同じように、繰り返し行うこと。そして相手が毎回違うことを理解し、様々な人とのコミュニケーションを図っていくことで磨かれると思います。
みんな知っているのが、当たり前ではない
みんなが知っている。そんなの常識!当たり前じゃん!という言葉がよく聴かれますが、
この当たり前じゃん! 知らないの?という言葉が、「こんな事、訊いたら、恥ずかしいかも。」と思わせてしまい、発言を控える事になっているかもしれないのです。
ニューヨークでサロン経営の経験のある知人は、
「アメリカで、日本の様な当たり前。ということは言わないし、通用しない。人種や言語、文化の違う人達の集まりだから、みんな違って普通。意見もそれぞれに違うのが当然だと思っている。」
と言います。
そのスタンスならば、知らないことを質問することも、ちっとも恥ずかしくないはず。
また、意見を言わないことの方が、何を考えているのか理解されないので、評価としてはマイナスになるとも言います。
今は多様性の時代、様々な人が入り混じる世の中です。
わからないから聴く。自分の意見も口に出してみる、発信する。
それが普通!という認識が日本中にもっと広がれば良いなと思っています。
まずは、自分の意見を人に伝えることから!
Aya Horiguchi
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