【あとがき】 「ソファーの向こう側を書き終えて」
ソファーの向こう側を書き終えて
全5話を書き終えました。
正直、ここまで読んでもらえるとは思っていませんでした。
この物語を書こうと思ったきっかけは、自分自身の人生を整理したかったからです。
離婚。
転職活動20連敗。
50代での再出発。
当時は本当に苦しくて、「もう人生は終わった」と思っていました。
特に離婚後、一人になった部屋に残された古いソファーを見るたびに、自分の人生の失敗ばかりを思い出していました。
だからこの物語の主人公は、特別な誰かではありません。
あの頃の私自身です。
ノブも。
エジソンも。
サルも。
黒いタートルネックの男も。
実在する人物というより、人生の節目で私を支えてくれた考え方や出会いを形にした存在です。
そして今回、AIを物語の中に登場させたのには理由があります。
私は最初、AIに強い抵抗がありました。
「どうせ若い人のものだろう」
そう思っていました。
でも実際に触れてみると違いました。
AIは私の代わりになる存在ではなく、私の人生経験を何倍にも広げてくれる相棒でした。
工場で働いた20年。
失敗した経験。
後悔した夜。
泣いた日々。
それらはAIには持てません。
でも、その経験を言葉にして届ける力を貸してくれる。
そんな存在でした。
今回、記事にいただいたスキやコメントを読みながら思いました。
同じように苦しんだ人がたくさんいるんだな、と。
40代。
50代。
60代。
時代の変化に戸惑いながら、それでも必死に前を向こうとしている人たち。
私はこれからも、そんな人たちに向けて発信を続けていこうと思います。
もしこの物語が、誰かの心を少しでも軽くできたなら。
あのソファーで泣いていた頃の私も、少しは報われる気がします。
読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。
そしてこれからも、よろしくお願いします。
(ソファーの向こう側・完)
