【2026年最新】ビルメンの年収は低い?アンケートのデータを元に解説
どうも、ヘタ・レイです。
「ビルメン 年収」で検索すると、求人サイトの統計データを引用した記事がたくさん出てきます。でも、そういう記事の数字ってどこか実感と違う、と感じたことはありませんか。
この記事では、私が運営しているYouTubeやブログで現役ビルメンの方から集めたアンケートの生データを使って、ビルメンの年収相場を解説します。ベースになっているのは以下の2つのアンケートです。
ビルメン年収アンケート(系列系・独立系ビルメン約200名が回答)
2026年度 昇給・ベースアップアンケート(現役ビルメン約100名が回答)
求人サイトの「相場」ではなく、実際に働いている人たちのリアルな声なので、これからビルメンを目指す方にも、転職を考えている現役の方にも役立つ内容になっているはずです。
この記事でわかること
ビルメン全体の年収相場と、年収帯別の分布
系列系・独立系、都市部・地方でどれくらい年収が違うのか
高年収のビルメンに共通する3つの条件
2026年に業界で起きている「昇給の逆転現象」
実際にベースアップを実施した企業名と金額
私について
ビルメンとして系列系・独立系の両方の会社で実務を経験してきました。運営しているYouTubeやブログでは、読者からビルメンの年収・昇給・資格・ワークライフバランスなどに関するアンケートを継続的に集めており、今回紹介するデータはすべて私自身が企画・集計したものです。
私の各種SNS
・ブログ
・YouTube
・X(Twitter)
ビルメン年収アンケートの概要
対象は系列系・独立系のビルメンで働く方(インフラ設備系や自社ビル系は対象外)。雇用形態は正社員・契約社員・アルバイトすべて含んでいます。有効回答は195〜197名でした。
ビルメン全体の年収相場

グラフを見てもらうとわかる通り、もっとも人数が多いのは「251〜300万円」「301〜350万円」「351〜400万円」の3帯で、いずれも40名前後が集中する山になっています。ここから、ビルメンの年収は350万円前後がボリュームゾーンと言えそうです。
回答者全体の半分近くが年収350万円を超えており、「ビルメンは薄給」というネット上のイメージほど低くはない、というのが実データから見えてくると思います。
都市部と地方、どれくらい年収が違う?

同じアンケートを都市部・地方別に分けると、グラフの左側(低年収帯)は紫の地方が、右側(高年収帯)は黄色の都市部が占める割合がはっきり増えていくのがわかります。特に451万円以上の帯はほぼ都市部の独占状態です。
また、回答者193名のうち地方在住者は46名のみでした。年収差だけでなく、そもそも地方はビルメンの求人自体が少ないという実態も透けて見えます。
系列系と独立系、どちらが年収は高い?

系列系ビルメン(大手企業の子会社・グループ会社)と独立系ビルメン(単独で運営する会社)に分けると、グラフの右側(401万円以上)は赤の系列系が優勢、左側(250〜350万円)は青の独立系が中心という、きれいな対比が出ました。
ちなみに551万円以上と回答した3名は独立系でしたが、実態としてはかなりの大手だったため、独立系の平均像として扱うのは適切ではありません。
系列系×地方の組み合わせでも一部400万円を超える方はいましたが、独立系×地方の組み合わせは全体でもっとも年収が低い傾向にありました。参考として、求人ボックスに掲載されていた地方都市(秋田県大仙市)のデータでは、平均年収は約308万円、正社員の給与分布は258〜313万円程度とされています。
そもそも系列系と独立系の違いがわからないという方は以下の記事を読んでみてください。
高年収ビルメンに共通する3つの条件
3つのグラフを重ねて見ると、年収400万円を超えている方には共通する傾向がありました。
系列系ビルメン会社に勤務している
都市部(特に東京都など)で勤務している
ビルメン三種の神器(ビル管理士・電験三種・エネ管)のいずれかを保有している
この3条件を満たしていれば、会社選びを大きく間違えない限り、年収400万円以上は現実的な水準だと考えられます。
一般的な平均年収と比べるとどうなのか
比較対象として、doda「平均年収ランキング2025」の最新データを見てみます。2024年9月〜2025年8月にdodaに登録した約60万人の正社員データによると、全体の平均年収は429万円、年収中央値は384万円でした。
ビルメンの相場である350万円前後と比べると、一般的な正社員平均よりはやや低い水準です。
ただし、今回紹介したビルメンのアンケートは正社員に限定せず契約社員・アルバイトも含んだ集計であるため、正社員だけに絞ればもう少し数字は上がるはずです。
また、資格取得や会社選びによって年収を押し上げられる余地が大きい業界でもあります。
私自身も現役ビルメンですが、平均よりも高い年収を貰っています。私の年収の推移は以下の記事で紹介しています。
【2026年最新】ビルメン業界に起きている「昇給の逆転現象」
ここからは2026年に実施した最新の昇給・ベースアップアンケートです。対象はビルメンテナンス業務に従事する方で、実施期間は2026年4月末〜5月末。入社1年未満の方などを除いた有効回答数は97件でした。
このアンケートでは「定期昇給」と「ベースアップ」を分けて聞いているのがポイントです。定期昇給は年齢・勤続年数・成果に応じた昇給、ベースアップは会社が全社員一律で底上げする昇給を指します。

このグラフの見どころは、オレンジ色のベースアップの棒が「10,001〜15,000円」の位置で突出して長くなっている点です。
前年度(2025年度)も同様のアンケートを実施していまして、その際は「0円」がベースアップの最多回答でした。
しかし、2026年度は「10,001〜15,000円」が33人でトップとなり、順位が完全に逆転しました。ベースアップ0円の回答者も32人から26人へと減少しています。
2025年度のアンケート結果は以下のリンクから確認できます。
個人の合計昇給額はどれくらい?

定期昇給とベースアップを合算した個人の合計昇給額の分布です。
特定の一箇所に集中するというより、12,001〜13,000円や18,001〜19,000円あたりに複数の山ができており、平均で約1.2万円、中央値は12,500円という結果になりました。
1万円以上昇給した方が過半数を大きく超えており、年収ベースに換算すると12万円以上(賞与への反映も考えるとそれ以上)のアップになる計算です。
世間の賃上げ動向と比べてどうか
業界だけが盛り上がっているわけではないか、公的データとも照らし合わせてみます。
東京商工リサーチの調査によると、2026年度の賃上げ実施率(見込み)は83.6%と高水準を維持しています。一方でベースアップの実施見込みは46.8%で、ピークだった2024年度(51.4%)から2年連続で低下しており、賃上げ率の最多レンジも「5%台」から「3%台」へと重心が下がっています。連合の2026年春闘の集計では、定期昇給とベースアップを合わせた賃上げ率は平均5.12%(中小でも5.03%)でした。
ビルメンが属する不動産業はベースアップ実施率が34.8%と、10産業中もっとも低い水準です。それにもかかわらず今回のアンケートでベースアップ1万円超が最多になったということは、業界の中でも賃上げに動ける会社(特に系列系)がしっかり動いた結果と考えられます。
なお、全国ビルメンテナンス協会が2026年4月に公表した最新の実態調査(第56回)では、業界の悩みごととして「賃金上昇が経営を圧迫している」と回答した割合が67.5%に上っています。前回調査(66.1%)からさらに上昇しており、賃上げできる会社とそうでない会社の「二極化」は今後も進んでいく可能性が高いと見ています。
ベースアップを実施した注目企業
今回のアンケートでは、金額だけでなく企業名やコメントも寄せられました。特に大幅なベースアップが報告された企業を紹介します(ベースアップの金額は役職や基本給によって変動するため、全社員共通とは限りません)。
アサヒファシリティズ(竹中工務店系列):5年連続のベースアップ。若手でも1万円程度のベアが出ているとの報告あり
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グローブシップ:独立系ながらベースアップが想定以上との声。資格取得で手当が月2万円近く増えたという報告も
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このように、ベースアップに加えて資格手当などが組み合わさることで、月給が一気に数万円上がるケースも複数報告されています。
まとめ
5つのグラフを通して見えてきたのは、ビルメンの年収はネガティブなイメージほど低くはなく、350万円前後が実際のボリュームゾーンだということ。
そして2026年は、ベースアップの分布が「0円が最多」から「1万円超が最多」へと逆転するなど、賃上げの波が業界にも確実に来ているということです。
一方で、賃金上昇が経営を圧迫していると答える会社が67.5%に上るなど、賃上げできる会社とできない会社の「二極化」も同時に進んでいます。どちらの会社にいるかで、この先の生涯年収や生活の余裕には大きな差が生まれるはずです。
もし今の会社の昇給に不安を感じているなら、資格取得や、待遇改善に積極的な系列系・優良独立系への転職を選択肢に入れてみてください。より詳しいデータや、ビルメン会社ごとのランキングは以下のブログでも紹介しています。
年収や昇給金額について、さらに詳しいデータを確認したい方は以下の記事をチェックしてください。
ビルメンの給料に関してよく頂く質問
Q. ビルメンの平均年収はどれくらいですか? A. アンケートベースでは350万円前後がボリュームゾーンです。回答者の半数近くが年収350万円を超えています。
Q. 系列系と独立系で年収はどれくらい違いますか? A. 年収400万円以上の帯では系列系が明確に多く、250〜350万円帯は独立系が中心です。同じ会社規模でも系列系の方が高年収の割合が高い傾向にあります。
Q. 年収を上げるにはどうすればいいですか? A. アンケート結果からは「系列系」「都市部」「資格保有(ビルメン三種の神器など)」の3条件を満たす方が高年収の傾向にありました。今の会社で資格取得を進めるか、待遇の良い系列系への転職を検討するのが有効な手段です。
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