幻の酒「YANAGI」について①ー愛知県の発酵文化の成り立ちー
いままでの記事を読んでいただけたのであれば、
自分の近所にあるお酒はなんだろう?
なぜこのお酒が造られているんだろう?
などなど、なんとなくいろんなお酒について
自分なりに感じるところができたと思います。
それでは私がなぜ幻の酒といわれる柳蔭をベースとした「YANAGI」を造ったのか?
ここに触れていきたいと思います。
あとイメージを補強するためにイメージをAI生成しております。
ツッコミどころがまだありますが、あくまでイメージ補強としてご覧ください。
愛知県ってどんなイメージ?
幻の酒のお話をする前に、知っておいていただきたいことがあります。
私は今愛知県に住んでおりますが、
そもそも愛知県ってどんなイメージでしょうか?
トヨタ自動車がある!
観光より産業のイメージ
名古屋めしなどの独特な食文化
(でも味仙、コメダ、ココイチは東京進出してるし…)
名古屋城、ジブリパーク、レゴランド…くらい
それ以外は分からない…
…
まあ、大体当たっていると思います。
たぶん、住んでいる人でさえ、そんなイメージでしょう。

実は愛知は日本でも稀有な優れた発酵文化が育まれた土地!
「ん?あー、赤みそとか何でも味噌味だからね」
確かにそうなんですが、実はそれだけではないんです。
実は愛知県には、酒、味噌、醤油、みりん、酢の多種多様なメーカーがあり、有名なメーカーも多く存在しております。
日本酒では、最近だと「醸し人九平次」、
味噌は豆味噌(八丁味噌)、
醤油は種類が豊富でたまり醤油、白しょうゆ(たまり)が珍しいです。
みりんは九重味醂や三河みりんなどの本みりんが多く、
酢は全国区で有名なミツカンさんがあります。
いろいろ調べて訪問してみましたが、
こんなにあるのかと、かなりびっくりしました。
そして面白いのは立地。
名古屋市などの都市部には少なく、
それらメーカーは、川の近くや知多半島に集中したりしています。
それにしても、なぜ愛知県はそこまで発酵が盛んなのでしょうか?
そしてなぜその場所なのでしょうか?
話は江戸時代まで遡ります。
徳川家康が江戸幕府を作るにあたり、
何もない湿地帯にいきなり大都市を作るという計画で一大工事となります。
そのため全国から都市をつくるための人手が集められました。
大工などの労働者は、日中は汗水たらして一生懸命働きます。

仕事が終わったら、独り者が多いため、帰る前に屋台で鮨を食べ、
酒をのみ家に帰り寝ていました。
このお酒はどこから来ていたのでしょうか?
もちろん、今から作る都市に酒や食事の材料が豊富にあるわけがありません。
全国から食材が持ち込まれていたのです。
一つのルートとして、酒が、灘(兵庫県)から船便で江戸まで運ばれていました。
距離が長いため、途中で休憩していましたが、
その休憩していた中継地点が、愛知県の知多半島だったのです。

尾張藩からすると、目の前をお金が移動しているようなもの。
自分達もあやかりたいと、幕府に話を付け、愛知県からも酒を出荷することになりました。
あっというまに200近くの日本酒メーカーができ、江戸にむけてお酒を出荷していました。

産業廃棄物が大量発生!
日本酒をつくると出てくるのが酒粕。通常その地域のお酒を造るだけなら酒粕の量も少しのため、消費できていました。
しかし外部出荷用に作っていたため、消費できない酒粕が大量発生しました。

このとき、酒粕をさらに熟成させ、蒸留して粕取り焼酎を作り出しました。
この粕取り焼酎を用いて、酢やみりんが作られました。
通常、酢は日本酒をつくり、そこから酢に変えていました。
粕取り焼酎から作った酢は、独特の色(山吹色)と風味をもっており、鮨めしに使ったところバズりました。
もともと廃棄物だったものから作った酢が売れて、そこからいろいろあって大きくなった会社が「ミツカン」さんとのことです。
※ミツカンミュージアムで勉強してきました。
日本酒の仕込み樽は、ある程度使用すると中古に出されます。
それらを買い取り、その樽で醤油や味噌が作られました。
こうやって日本酒メーカーを中心に、酢、みりん、味噌、醤油のメーカーが愛知県に沢山出来上がっていったのです。
なぜこの場所にこの会社があって、この商品を作っているのか?
みなさんの近くにある会社も歴史をたどってみると何らかの理由があるはずです。
こうやって探っていくと面白いですよね。
でも愛知県の人間でさえ認識できていない
実は愛知県の人でもこのような話をほとんど知りません。
私も今回調べていって、その事実を知り、
「なぜ全国区のミツカンさんが知多半島の半田にあるんだろう?」
という長年の謎が解けたくらいです。
ミツカンさんは、これらの歴史をつたえるためにミツカンミュージアムを会社のそば、運河の横に建設しています。
予約して500円の入場料を払えば、さまざまな形の展示物で歴史を体感することができます。
ここまでの流れについて少しでも興味をもったのであれば、一度訪問することをおススメいたします。
上記のような非常に面白い歴史と、土地柄、
そこで作られた醸造物による特殊ななごやめし。
愛知県はかなりおもしろい土地と文化が根付いています。
でもここまでたどり着くきっかけが少なすぎると思いました。
そこで、
こういうストーリーに繋がる商品を作って
愛知県の人だけでなく、
日本中、世界中の人に興味をもってもらえたら面白いのでは?
と思うようになりました。
まだまだ続きます。
もう待てないよ。って方はコチラをごらんください。
