おい、中国人(と言われた話)
めっちゃ物騒なタイトルですが、春休みで訪れた南イタリアの田舎町で、
「おい、中国人」
と差別用語?をかけられた衝撃のお話です。
イタリアの子どもたち
家族旅行は家族の絆と息子の情操を育む上で欠かせないので機会があれば必ず行きます。
今回は世界遺産の海の町、アマルフィを見下ろすアジェーロラという町でのエピソード🍋

外国人観光客はいない



自然と動物が好きな我が家はよくお手ごろなアグリツーリズモ(農業民泊)を利用する。
初日の到着は夜10時。遅すぎて入れないかと心配してましたが、着いて早々聞こえてきたのは「ギャハハ!」とはしゃぐ元気な子どもたちの声でした。

出迎えてくれたのは宿主の息子たち4人。

夫がチェックイン済ませてる間、気づいたらこんなに仲良くなってた🤪めちゃくちゃ楽しそう笑笑

その夜、小一時間くらい走り回って遊んでました。すげぇな、イタリアの子どもたち🇮🇹フレンドリーすぎる!
その日から毎日、かくれんぼをしたり、ポニーや自転車に乗ったり、遠くまで冒険しに行ったりと夜まで遊び呆ける日々。
たまに疲れて部屋に帰ってくるが、基本不在。なんなら、坊主たちは息子を探しにノックもせずズカズカ入ってくるからびっくり笑


あまりに楽しくて「もっといたい」とせがまれ、結局、後の予定をキャンセルしてこの何もない田舎町に延泊することにしました。
おい、中国人
ところがだ。息子は日本語と英語、相手はイタリア語しか話せません。
翻訳アプリやノリで交流していました。
そんなある日、例のごとくノックもせず部屋にバーンと入ってきた坊主が開口一番こう言ったのは、
「おい、中国人(Cinese、チネーゼ)!!」
えぇーーーっ笑笑 もうこんなんよ⇩

普段、人種差別に厳しい国に住んでいるので、目ん玉が飛び出たわ😳
つか、到着した時から「Giapponese(ジャポネーゼ、日本人)だよ」と伝えていたし、言われるたびに訂正していました。
なんなら受付で宿主(親)を呼んでもらう時には「チネーゼが来たよ」ってww直す気ねーな!
いや、勘違いしないでほしい。中国人って言われるのが嫌なんじゃない。
私は海外育ちで周りには常に中華系の方がいましたし、今も息子の親友は中国人です。
要は「何度言っても名前を間違えられる」ような、こちらの属性を汲んでもらえない悲しさを感じ…
なかったんだ、それが笑笑
むしろ私も息子もグフグフ笑ってる。いま住んでる国で言われるのとは、何かが決定的に違う。
もちろん中国が好きなのもあるけど、この感情はいっいなんだろうか?
中南米で受けた「差別」?
それで思い出したんですよ。
幼少期を過ごした中南米(ラテンアメリカ)で町を歩くと必ず
「Chinita(チニータ、中国人ちゃん)」
と呼ばれてたこと。
なんなら「SONY、TOYOTA、HONDA、KAWASAKI」って笑笑
えっ、どう反応して欲しいわけ笑笑?!ウォークマンが欲しいの?!ヤメテ、トシガバレル
※ラテンとは、古代ローマの公用語であるラテン語を起源とする文化圏を指します。主にイタリア・スペイン・フランス・ポルトガルなどの言語圏である「ラテンヨーロッパ」と、これらの国の植民地支配を経て文化が定着した中南米の国々を指す「ラテンアメリカ」に大別されます。
しまいには「ブルース・リー!」って言いながら空手の型を見せてくる。

当時は意図がわからずスルーしていましたが、直感的に危険はなく、むしろフレンドリーな雰囲気すら感じていました。
中南米ではアジア系は総じて「Chinos(チーノ)」。日本人も韓国人も関係ありません。
実際、中南米では身体的特徴を記述語として使うことが多いのです。
gringos(グリンゴ、白人)
negros(ネグロ、黒人)
gordo(ゴルド、太ってる人)
flaco(フラコ、痩せたる人)
linda(リンダ、きれいな子)
例えばペルーのフジモリ元大統領の愛称も「El Chino(中国人)」でした(日系ですが)。
もちろんポリコレ(Politically Correct、偏見や差別を防ぐ政治的に正しい表現)を求める声もありますが、呼称が即トラブルになることは稀。
ではなぜアメリカや一部の欧州では、この言葉がこれほど重く、差別的に響くのでしょうか。
アジア差別の歴史的背景
そこには歴史的な背景が大きく関わっているようです。
アメリカ
アメリカでは19世紀、ゴールドラッシュ以降、鉄道建設のために大量の中国人が流入してから劣悪な労働環境での労働搾取や中国人排斥法(日本人含むアジア人も対象)、戦時の日系人強制収容、そして近年のコロナ禍におけるアジアヘイトなど、アジア人が「脅威」や「排除の対象」とされてきた長い歴史がある。

欧州
19世紀に欧州列強はアジア各国を植民地化した。イギリスが中国を麻薬漬けにし、侵攻したアヘン戦争以降「不潔で不道徳」という偏見が広まった。また、ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世がこれまで虐げられてきたアジア人(主に日本と中国)が白人文明を脅かす「黄禍論」を広め、いまなお廃絶されないアジアンヘイトの起源となった。
つまり、差別用語の裏に「排斥」の意図が積み重なっているのです。
一方、中南米は、
中南米
多様な人種が入り混じる混血社会です。白人vsマイノリティという構図よりも経済格差や階級の違いが際立ちます。中国系移民はどちらかというと「成功した商人」のイメージが強く、むしろ肯定的に見られる傾向がある。
アジア人は、どちらかというと同列にいる印象だ。
だからか、なんとなく相手側から脅威を感じない。あくまでもコミュニケーションの一部となってる。
つまり、アメリカや欧州では歴史的に経済破綻や汚職など自国の問題から目を背けるために、外国人排斥などのヘイトは度々政治利用され、時には凄惨な暴行や虐殺に至る過去がありました。
いまもそうですね💦世界的に。
どのコンテキストで言われるかによって「おい、中国人」が印象がだいぶ違うということだ。
※誤解しないでほしいが、欧米はポリコレやDEI(多様性・公平性・包摂性)への意識はずっと高い。しかし、それは差別が根深いからこそ、制度で対抗しなければならなかった歴史の裏返しでもある。
イタリアとアジア
あれ、イタリアはどこ行ったって?
イタリア
イタリアは国内の統一が遅れたため、帝国主義としては後発組となり、アジアとの接点がイギリスやドイツなどと比べて少なかった。もちろんラテン人種優位の思想は根強かったものの、劇作家ジャコモ・プッチーニの「蝶々夫人」の影響でアジアを異国情緒あふれる国として見ていた向きがある。

あくまで個人的な感想だし、イタリア人の人懐っこい気質と相まってるのかもしれないが、比較的アジア人に対してもフレンドリーに感じた。
ほんとに感覚的なものだが、中南米のそれと似たものを今回の旅行で感じたのだ。
だから中国人言われても嫌な気がしなかったし、むしろ懐かしく感じた。
息子に至っては、親の付き添いが必須で勝手に出歩けない環境から解き放たれ、水を得た魚のように自由を謳歌してた。

チネーゼとかどうでもよかった🤪
日に日に帰宅が遅くなり、心配したが、満面の笑みで帰ってきたら何も言えんよね。プライスレス✨
イタリア坊主たちよ、子守りありがとうww
いけない遊び
それにしてもイタリア坊主たちはいったい何を言ってるのか。気になってアプリの翻訳をかけたら
「おい、このクソ中国人め、かくれんぼするぞ」
とか、とんでもないことを言ってる爆爆爆
もはや放送事故www
そして永遠にズボン下ろし合って喜んでる…ヘンタイヤン
息子も最初は驚いて少し怒っていたが、次第に慣れてきてうひゃうひゃ喜びだした。
それでも慣れてないせいか、もっぱら下ろされる方。
少し悔しそうだったので、
日本の伝統文化「カンチョー」
を実技付きでしっかり伝授しておきました。お見舞いしてやったかは、知らない…

イタリア旅行記
バチカンの光と影②
以上、今回もくだらない話におつきあいくださってありがとうございました。
気に入ったら好きやフォローお願いします!励みになります🙏
#海外子育て #イタリア #海外旅行記 #生きづらさ #海外生活 #人種差別 #アジア人
╭┉┉┅┄┄┈ • ┈┄┄┅┉┉╮
#変おばnote
毎週 月・木曜 夜8時 更新🆙
╰┉┉┅┄┄┈ • ┈┄┄┅┉┉╯
