理想の小説

私の場合は、

今の自分に出来得る限り、
一字一句一文たりとも、
作品内容を表すに際して過不足が無い作品、
を意味するんだが、

先日図らずも書けてしまった様子で、
それ以降執筆への情熱が以前ほどではない。

おそらくタイミング的な運も重なって、
自分の小説作品の中では、
最も良い評価を頂けもして気分が良い。

同時にここ10年間の集大成のごとき作品で、
今後しばらく、
もしかすると10年以上は、
何を書いても私の文章がその作品を越えないと分かっている。


理想の水準を保ち続ける事は不可能だ。
だからこそ理想として輝く。



感覚を忘れないためにも何かしらの文章は書き続けるが、
新作の、特に長編に取り組む必要は、
しばらくの間無い気がしている。

つまり販売に注力できる。

もしかすると営業にも手を出せるかもしれない。
今のところノースキルなので学習が必要ではあるだろうが。


10歳で書き始めて30年以上、
特にここ2、3年は狂ったように、
いやまさしく狂っていたんだが、
書く事を止め切れずにいた感覚からようやく解放された。

狂っていたわりには保たれていたがそれでも、
平均水準から言えばおそらく荒れ果てた家の内を、
整え出せるように思っている。

ちなみに家の内に関して配偶者からの不満は出ていないが、
「黙ってくれているだけで不満は溜まってるはずよ」
と自分の親からは言われていて、
私自身いつ何で嫌われてもおかしくないと思ってきた。
急に笑われて怒られて嫌われる事が多い前半生だったもので。

っていうか思ったついでに言っちゃうけど、
ヒトって、怒るんだよねぇ。

そりゃ怒るよねぇ。
バカにされたくないから。
自分の取り分は少しでも損なわれたくからねぇ。

私「怒る」という感覚がどこか失われてるっていうか、
どこがやねん文章怒っとるやないかって、
感じる人はいるかもしれないけど、
それも「怒る」の感覚が分かっていないからで、

親から特に理由も無くバカにされたら、
姉からチョコレートだよってカレールー食わされたら、
学校帰りに取り囲まれ殴られて大事にしてるもん壊されたら、
フツー怒るもんなんだろうけど、

怒ったって逆ギレされたり、
怒った顔がブスだって笑われたりするだけだった事もあって、
ああ私はこの程度の人間なんだって、
こんな事をしても構わないって周りから思われる程度の、
人間なんて思われないクズなんだって、
諦め尽くしてたっていうか、

(親からも笑顔で「ゴミ」とか「失敗作」とか呼ばれて、
 「失敗作だけど親だから面倒見なきゃ」
 って愛され方されてたし。
 うん。紛れもなく親は愛だって思ってるし言ってくる。)

泣いてる自分も腹を立てる自分も気持ち悪くなって、
感情なんか無くなれって、
頭フラフラするまでバンバン殴ってた。

って過去が事実でしかないので淡々と書けます。
ええ私的にはこれ淡々と書いてる感じなんです実際なので。

恨みに憎しみはもちろんあるんですけれども、
「怒り」だけは、
クズだと思われてる側から表現しても、
まぁろくな目に遭わないと言うか、

自分にぶつけて自分の心側を、
潰し殺すしかなくなると言うか、

「ヒトの気持ちが分からないアンタが、
 小説なんか書いたって誰の共感も得られないでしょ」
って親から言われてきたのはその通りだと思うけれども、

「ヒトの気持ちが分からない」感覚に状況は、
それこそ私にしか書けないだろうからな。


同日18時追記:
  しかし私は知っている。
  私程度の扱われようは、
  「期待されない男子」においては、
  ごく普通のものである事を。

  女性であったためそこにセクハラが加わったが、
  女性でなければセクハラとすら認識されなかった事を。

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岡埜 由木古(偏光) 何かしら心に残りましたらお願いします。頂いたサポートは切実に、私と配偶者の生活費の足しになります!