スベり高等学校多寡【毎週ショートショートnote】

 断言したいのだが九州の八割方に、ボケ・ツッコミ文化は存在しない。

 存在、しない!

 校長先生がちょっと面白げな事を口にしてみようが、
 大阪から講演にいらした偉い方が壇上で渾身のギャグを飛ばそうが、
 生徒同士の会話が偶然ダジャレっぽくなってしまおうが、
 目上かあるいは先輩に当たる、特に男性が仰る事は、基本的に全てを言葉通りに受け取り有難く拝聴しなくてはならない、という、超強力なスルースキルを、九州の人間は数世代に渡って身に染み付かせている!
 そんな事はない、と反感を抱いた九州出身者は、胸に手を当てこれまでを振り返ってほしい。
 面白さに気付きつつも周囲の空気の慎重さに、笑い出せない事態が幾度あったか。あるいは、
 ちっとも面白くないクッソつまらねぇ冗談を、集団のリーダー格がドヤ顔で口にしたがために、腹を抱えて笑わなくてはならない事態が幾度あったか。
 言っておくがその多寡により、感情は少しずつにでも壊れる事を学ぶ。


(409文字)

 ごく最近まで高校に通い続けている夢を見続けていた。


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岡埜 由木古(偏光) 何かしら心に残りましたらお願いします。頂いたサポートは切実に、私と配偶者の生活費の足しになります!