理由は分からないまま⑨/決める前に、一度止まるようになった
以前より慎重になったわけでも、
決断できなくなったわけでもない。
ただ、
決める前に一度、止まるようになった。
理由は、まだ言葉になっていない。
生活の中で、
何かが変わった実感だけが、残っている。
以前なら、
そのまま動いていた場面で。
スーパーの自動精算機の前で、
画面を一度、全体に見る。
押すボタンは分かっている。
それでも、
全体を見てから、触る。
エレベーターに乗るとき、
ボタンを押す前に、中にいる人数を見る。
混んでいるわけではない。
ただ、
見てから、押す。
外に出る前、
鍵を持ったまま、玄関で一瞬止まる。
忘れ物を確認しているわけではない。
何かを思い出そうとしているわけでもない。
ただ、
止まっている。
それから、
ドアを開ける。
どの場面も、
大きな話ではない。
誰かに気づかれるような間でもない。
生活の中に、
ごく自然に、
混ざっている。
ここまで読んで、
「自分も、似たような止まり方をしているかもしれない」と思った方。
この先では、
この「止まり方」にまだ名前をつけないまま、
しばらく置いておく。
理由は、まだはっきりしてない。
ただ、止まったあとには、ちゃんと動けている。
この感覚が、
いつから生活に混ざっていたのか。
それだけを、静かに辿っている。
続きは、有料記事にまとめた。
無理に読まなくても大丈夫。
今の自分に必要だと感じた方だけ、どうぞ。
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