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エッセイ/一拍遅れる身体を、そのままにしている

青になったのに、

体が一拍、遅れることがある。

考えていたわけでも、

迷っていたわけでもない。

ただ、

体が先に反応していて、

頭はあとから追いついてくる。

そんな順番で動く瞬間が、

いつの間にか増えていた。

なぜか、止まる。

特に何かがあったわけではない。

危なかったわけでも、

迷ったわけでもない。

ただ、

体が先に止まっていた。

なぜか、一拍遅れる。

動き出すタイミングが、

周りとずれている。

焦っているわけではない。

考えていたわけでもない。

気づいたら、

遅れていた。

なぜか、確認している。

もう見たはずの場所を、

もう一度だけ見ている。

不安だったわけではない。

忘れたわけでもない。

それでも、

もう一度、見ていた。

理由を探しても、

だいたい見つからない。

強いて言えば、

「なんとなく」だ。

以前なら、

それを気のせいだと思っていた。

考えすぎだ、と。

慎重になりすぎだ、と。

今は、

あまりそう思わない。

なぜか、止まる。

特に何かを意識したわけではない。

駅の入口でも、

横断歩道でも。

流れに乗れなかったわけではない。

遅れたくなかったわけでもない。

ただ、

そこで、止まっていた。

昔は、青になれば動いていた。

考える前に、足が出ていた。

今は、

順番が変わっている。

体が何かを感じて、

それから頭が動く。

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