【アカリウムの夜】深夜二時のクラゲエリア
どうも、ニッチなライター、ヘクたろーです。
今回は私も参加している「アカリウム」
その初企画!!「アカリウムの夜」
こちらに参加しようという記事です!
……さて、私ことヘクたろーは夜が苦手です。
昔は大好きやったんですけど、緑内障になって、夜間の視野が狭くなっちゃいましてね(苦笑)
最近は夜に一歩を踏み出せない…でも、ヘクたろーは考えました。
だからこそ、書けるものがあるんじゃないか?
それでは、どうぞお楽しみください。
あと初めて曲を作ってみました!
こちらも一緒にどうぞ!
テーマ「深夜二時のクラゲエリア」
久しぶりに飲みすぎて、終電を逃した。
夜の街の明るさに引っ張られたと少しの後悔と、吹く風が飲み屋の熱気を冷ましていく心地よさ。
さぁ、始発までどうするか?と煙草を消した時、目に飛び込んだのは--水族館。
既に日付は変わっているのに、そこには小さく明かりが灯っている。
「今週は夜の水族館ウィーク!」と書かれた掲示板を見て一人納得。
「そういや、水族館も久しぶりやな…」
明かりに導かれるよう、水族館へと入ってみる。
時間潰しと酔いざまし…いつもは入れない場所に入るという少しのワクワク感を胸に。
-◇-
夜間解放された水族館は初めてみる姿をしている。
そこに明るく楽しい雰囲気はなく、ただ水槽内を静かに泳ぐ魚たちと静かな自身の呼吸音。
進む度にやけに大きく聞こえる足音に慣れた頃、視界に入ってくる淡く、青白い光に目を細める。
普段は素通りしてただろうそこに--クラゲたちが寂しげにふよふよと泳いでいた。
ふと足を止め、少し眺めてみる。
ただただ、水の中で揺らぎ、泳いでいるクラゲ。
落とされた照明と反射する水中、その曖昧な光を受けたクラゲもまた…独特の煌めきをしていた。
水槽前にあるベンチに腰掛け、ペットボトルの水を一口…してから飲食可能か確かめる--大丈夫みたいだ。
音もなく、静かに流れる時間の中、ただぼんやりとクラゲを眺める。
その日飲んだ酒のこと、たいした話もせずにいた店でのことをつらつらと思い出しては、流していく。
そんな自分とクラゲたちの空間に、ふと聞こえてくるヒールの音。
自分と同じように終電を逃したのだろうか?
どこか気合いの入った服装の女性が、水槽を覗いている。
時間は……二時を過ぎたころ。
もう一口、水を飲んだときに、女性の目元が赤くなっているのが見えた。
目線を水槽に戻すと新たな客が来ていたようだ。
まだ若そうな茶髪の青年が、水中を自由に揺らめくクラゲをじっと見つめていた。
その表情は…何かに追われているような苦し気な顔をしている。
少し周りを見てみれば、意外と人がいたことに改めて気付く。
仕事終わりのキャバ嬢、一眼レフのカメラを首から下げた男性、すやすや眠る赤ちゃんを背負ったお父さん……皆違った表情で同じ水槽を眺めている。
「あぁ、みんな寝られへんのか…」
そんな言葉が浮かんだ私は、静かに立ち上がるともう一度水槽を覗き込む。
よく見ると、岩影に魚がいるのがわかる。
深海魚だろうか?寝てるだけなのか?動きもしない。
聞こえるのは周囲の呼吸音と微かな衣擦れ音。
目の前の水槽に映るのは…疲れた自分の顔。
そこで気付いた。
私たちは水槽内のクラゲたちを眺めているつもりが--彼らに「見られていた」んじゃないか?
丑三つ時の水槽前、何かに吸い寄せられた人間たちを静かに観察する存在。
ただ揺蕩う彼らは見られるだけの存在じゃなく…見ている私たちを見つめ返しているのかもしれない。
深夜二時のクラゲエリアは、日常では出てこない人間の「輪郭」を浮かび上がらせる場所……なのかもしれない。
ヘクたろー
今回のまとめ
館長のあかりさん、楽しい企画をありがとうございます!!
普段考えることもなかった言葉や、イメージが出てきてとても楽しかったです!!
期間中、イラスト記事や今回みたいな記事を何本か書いてみようかなぁなんて思ったりしてます。
みなさんも、今回の企画にぜひ参加しちゃったりしてくださいね!
もちろん、見るだけでも楽しいとおもいます!
それでは、また!!
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