【ADHD】集中が切れるのは怠惰じゃない――15分で”ストンと落ちる”脳の「鍛えない」対策法
【この記事の概要】
① 困りごと: 会議中、気づいたら別のことを考えている。戻ろうとしても戻れず、さらに脱線する。
② 困りごとの本質: これは意志や性格の問題ではなく、脳の「燃料供給の仕組み」に構造的な理由がある。
③ 対策と支援のヒント: 「集中力を鍛える」のではなく、「集中しなくても回る仕組み」を外部に作る。
あ、また意識飛んでた――
会議が始まってきっかり15分。
担当役員が四半期の売上について何かを話している。
僕はうなずいている。
ちゃんとうなずいている。
でも頭の中では、さっきすれ違った同僚の靴が左右で微妙に色が違ったことについて考えている。
( ゚д゚)ハッ! と気づく。
やばい。いま何の話だ。
ここで普通の人なら、すっと議論の流れに戻れるらしいが、
残念ながら僕の頭はどうにもそうならない。
・・・
「やばい、聞いてなかった」という焦りが爆発して、
「どこから聞いてなかった?」を必死に遡ろうとして、
「そういえば先週も同じことがあった」と記憶が横滑りして、
「僕はなぜいつもこうなんだ」と強烈な自責が始まって、
気づいたら役員が「何か意見は?」とこっちを見ている。
「……いえ、特にないです」
・・・
この「特にないです」に、どれだけの敗北が詰まっているか。
意見がないんじゃない。そもそも議題を聞いていなかった。聞いていなかったことを悟られたくなくて、世界一無難な六文字を絞り出しただけ。
あの頃の僕は会議室を出るたびに絶望してた。僕の頭の中では、いったい何が起きているんだ。
ADHDの「集中力が続かない」理由は、エンジンの設計図にあった

この現象を、僕はずっと自分が「だらしないから」だと思い込んでいた。
でも何をどう頑張っても、きっかり15分で集中力が途切れてしまう。
ある日、クリニックの待合室で読んだADHDのパンフレットに書かれていた一文が、すべてを繋げた。
「ADHDは注意の維持に必要な神経伝達物質の供給が不安定」
僕の脳は、どうやら「普通の人」とは脳への燃料の届き方が違う。性格じゃなく、物理的なハードウェアの問題だったのだ!
その瞬間から、自分の脳を「エンジン」として客観的に見られるようになった。
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