【サイドストーリー】「今度、虹を見たら」〜レイのひとりごと〜
今日の部活はいつもよりも遅くなった。
もう夕陽が沈もうとしている。
訪れたばかりの春の夕焼けの風が、
オレの横を通り抜ける。
学校を出て駐輪場から自転車を出すと
少し離れたところを歩くサラの背中が見えた。
いつものように背筋をピンと伸ばし、
ひとりで歩いている。
その後ろ姿は凛としているのに
どこか儚げで
オレは目が離せなくなる。
あの頃からずっと
オレの目は自動的に
彼女の姿を探してしまうようになっていた。
実は
オレたちには幼稚園の時の秘密があった。
サラはきっと、覚えていないだろうけど……
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