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新シリーズ6話     深夜2時、涙が止まらなくなった夜

退職して、自由になったはずだった。

もう上司の怒鳴り声も、
期限に追われるメールも、
同僚のため息もない。

「もう大丈夫」
何度もそう言い聞かせてきた。

なのに。
私の心は、まだ会社の中に置き去りのままだった。


深夜2時。

真っ暗な部屋の天井を見つめていると、
突然、胸の奥がぎゅっと締め付けられる。

「私…何やってるんだろう」

頭の中で、あの声が響く。

「どこに行っても通用しない」
「結局、根性なしなんだよ」

耳元で言われた気がして、
布団を握る手に力が入った。


壊れた心

涙が、勝手に頬を伝う。
止めようとしても止まらない。

声を殺して泣きながら、
体を丸めて必死に呼吸を整えた。

「辞めたのに、どうして…」
「私はもう自由なはずなのに…」

嗚咽が漏れるたび、心が千切れていくみたいだった。



小さな光

机の上に置きっぱなしのメモ帳が視界の端に入った。

退職を決めた夜に書いた、あの言葉。

「逃げじゃない。生きるために必要なこと。」

文字が滲んで見えた。

その言葉を声に出した瞬間、
少しだけ喉の奥が開いて、呼吸が楽になった気がした。

「……また笑える日が来るのかな」

深夜2時。
涙でぐしゃぐしゃになった私は、
少しだけ軽くなった心で、目を閉じた。



🪞 次回予告

「絶望の底で見つけた最初の光」
次回は、ほんの小さなきっかけが、私を前へ進ませた話です。

💭 あの日の涙に込めた本音は、  
こちらのブログに書きました。  
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