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後回しにしてきたアレコレを、ひとつずつ回収する

行ってみたい場所や、やってみたいことが、いつもたくさんある。

でも、諦めたり後回しにしたりするのが、そこそこ得意だ。
お金がない、時間がない、他にやるべきことがある、いろんな理由で諦める。

残念だとは思うが、精神修行だと思えば何とかなる。
心頭滅却すれば火もまた涼し、とも言うし。
モヤモヤも、放っておけばそのうち忘れていくだろう。

そういうふうにしてきた。
けれど、最近、ちょっと心境が変わってきた。

昨年、何十年も行きたかった大衆食堂が閉店になった。
ずっと営業していたから、この先も続くような気がして、後回しにしてきた。

奥能登の行きたかった場所も、地震で姿を変えたり、なくなったりした。

むかし友人がケーキを買ってきてくれた昭和の喫茶店も、やっと行けたと思ったら、閉店の張り紙がしてあった。今はビルごと解体工事中だ。

終わってしまうんだ、と思った。

驚きといっしょに、悲しいような腹立たしいような気持ちになった。

諦めても、そのうちいつかは行ける。
内心そう思っていたんだろうな。

いま諦めて、次もまた諦めて…、
そうやって繰り返しているうちに、今日になって。
そして、なくなってしまった。

行きたい場所だけじゃなく、自分だって変わっているのかもしれない。
車の運転だって、いつまでできるだろう。

そして、本当はわかっている。
諦めてもぜんぜん、面白くない。

―――

気がつけば「やり残し回収活動」をしている。

「できない」と思い込んで、後回しにしてきたこと。
本当にできなくなる前に、いま、少しずつでも回収しておきたい。