No.125-「虹の橋~雨降り地区」について
新曲リリースと、その背景にある物語
近日中に、新曲「虹の橋~雨降り地区」をリリースします。
本作は、Apple Music、Spotify など、各種ストリーミング/ダウンロードサービスにて配信予定です。
また、2月14日に開催される TGMS Extra のステージでは、
YuReeNa & Sayo のボーカルを迎え、
この曲を人が歌う形で初披露する予定です。
一方、今回配信される音源では、
Synthesizer V Mai に歌唱してもらっています。
ライブ当日の反応次第では、
人歌唱版の制作も検討する……そんな余白を残した形でのリリースになります。
この曲が生まれた理由
「虹の橋~雨降り地区」は、ペットを失った悲しみ、
いわゆるペットロスに寄り添うために生まれた楽曲です。
天国の手前にあるといわれる「虹の橋」には、
“雨降り地区”と呼ばれる場所があります。
地上に残された飼い主が深い悲しみの中にいるとき、
旅立ったペットは天国へ向かう途中で、その雨に濡れながら、
飼い主の心が癒えるのを静かに待っている。
この曲は、そんな物語をもとに描いています。
だからこそ本作は、
「少しずつでいいから、前を向いてほしい」
そんな想いを込めた、明るく温かなポップソングとして作りました。
涙の先に、また笑顔で再会できる日があることを信じて。
今、深い悲しみの中にいる誰かの心に、
そっと寄り添う一曲になればと願っています。
この曲に影響を受けた作曲手法
「虹の橋~雨降り地区」の作曲手法には、
特に影響を受けている楽曲が2曲あります。
グレン・ミラー
「真珠の首飾り(The Pearl Necklace)」(1941年)The Beatles
「Please Please Me」(1963年)
どちらも、メロディの扱い方に特徴のある楽曲です。
メロディを「2つの役割」で走らせる
この2曲に共通しているのは、
2つのパートで同時にメロディを演奏している点です。
一方のパートは、
同じ音を連打する、いわば“点”というか、モールス信号のようなメロディ。
もう一方のパートは、
上下に動きながら旋律を形作る、いわゆる“メロディらしいメロディ”。
この2つが重なることで、
ユニゾンになったり
ハモリになったり
短2度の音のぶつかりが生まれたり
完全4度など、ハーモニーとしては扱いにくい音程が現れたり
と、単旋律では生まれない表情が立ち上がります。
新曲「虹の橋~雨降り地区」の楽譜と音源を以下に例示します。
ボーカル譜

音源
Synthesizer V Maiでの制作と、ライブへの期待
今回の配信音源では、
Synthesizer V Mai の歌唱を使用しています。
同じ声質のSynthesizer V Maiで
2つのメロディを同時に走らせると、
ユニゾン部分では波形が一致しやすく、
音の膨らみが生まれにくいという側面もあります。
その点、2月14日の TGMS Extra では、
YuReeNa & Sayo のお二人に歌っていただける予定です。
人が歌うことで、まったく同じ波形になることはなく、
より豊かなハーモニーが生まれるのではないかと期待しています。
実は、まだ一度もリハーサルは行っていません。
そのため音のイメージは想像の中にありますが、
きっと素晴らしいものになるだろうと、今から楽しみにしています。
個人的な背景として
私自身、これまでに67匹の犬や猫を天国へと送り出し、
現在も5匹の猫と共に暮らしています。
そうした経験があるからこそ、
この曲を書くことができたのだと思っています。
つづきは、また後日に
詞の内容や、
リズムコンビネーションの作り方など、
まだ語りたいことはいくつもあります。
それらについては、また別の機会に書こうと思います。
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