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社不生存録#5 22歳、ホームレスになる

6月1日執筆
昨日、社宅が解約された。
新しい住処は現在クリーニング待ち。
……、うん。
僕はホームレスになった。
住む家が無くなった。

何故こんなことになったのか。
前までの話を見てくれたらわかるが、
①僕は仕事を辞めた。
②やめたら社宅が解約された。
③新しい賃貸を探すが無職のため審査が通らない
④ホームレス

という訳だ。
なんの冗談だ。
22歳がホームレス?
何故こんなことになった。
答えはもうわかっている。
僕に計画性がなかったからだ。

今までずっと親の言いなりだったため、自分で何かを選択することがどれだけ過酷か分からなかった。
貯金は賃貸の初期費用で吹っ飛んでいく。
もない、もない、もない。
金がないからがない。
不安で夜もれない。
栄養失調で意識フラフラ不健康。
マズローもびっくり、社会の落ちこぼれが爆誕してしまった。

マズローの欲求5段階理論

マズローの欲求5段階理論というのがある。
人間はその時1番不足している欲求を求めるものである、というものらしい。
上から順番に

「自己実現欲求」
夢や理想を叶えたいという自分らしく生きたい欲求

「自尊的欲求」
尊敬や評価されたいという事故承認欲求

「社会的欲求」
友人や恋人など誰かと繋がっていたいという欲求

「安全的欲求」
金や健康など安心して生活したいという欲求

「生理的欲求」
衣食住等生きるために必要な欲求

人は下の欲求を満たせば満たすほど、上の欲求を求めていく。
そして最終的に自分の理想の姿を追い求めるのだ。
しかし今の僕の状況は生理的欲求さえ満たせていない。
困った、非常に困った。

そんな中、僕に救いの手が差し伸べられた。
ネットのコミュニティでそういった旨を連絡したところ、その中のゲイの友人から連絡が来た。
『しゃちょー、住むところないならうちくる?』

非常に悩んだ。
その友人も知っているが僕は人と関わるのが苦手だ。
嫌いという訳では無い、苦手なんだ。
ましてや共同生活なんてもってのほか。
自身のプライベートと相手のプライベートを連立されるなんて正気の沙汰ではない。
ゲイなのは関係ない、ただ僕が人と一緒にいるのが嫌なのだ。

しかし、それを理由に断れば私は路頭に迷うことになる。
野宿でも構わないが、警察などが怖い。
どうする!?どうする!?


私は友人の手を取った。
そして、手を差し伸べてくれた相手に「人と生活するのが嫌」なんて考えてしまったことを恥じた。
賃今契約している賃貸が住めるようになったらすぐに出ていくと伝え、しばらく居候させてもらう事にした。

私は社宅が解約されると同時に軽トラに荷物を詰め、トランクルームを借り、荷物を全て押し込んだ。
ダンボール10箱、イス、デスクトップPC、モニター、布団、衣装ケース2。
家電は持っていなかったため、0.8帖のスペースで事足りた。後はスーツケースに服を詰め友達の家に向かった。

友達の家は東京にある。
駅から徒歩10分の場所。
この期に及んでも僕は「人と一緒にしばらく生活するのか……。」と泣き言を言っていた。
そして友人宅の扉を開け、しばらく住まわせていただくことになった。

現在居候1日目。
あれ、思ったより快適。
友人宅は家賃の割にかなり広く、オマケにPS4もある。
友人は基本的にバイトで出ているため、今これを書いている時も家に僕一人だけだった。
タバコが吸えないのがネックだが、友人が家にいる時は一緒にゲームしたりアニメを見たり。
ぬめぬめ液やBL本、ノンケもののビデオが大量に陳列されている以外はいつも暮らしていた家と何ら変わらない。
そして心境の変化が僕を襲った。

1日目にして悟る。
人と一緒にいることの大切さを。
昔は人といても自分の時間が削られるだけだと思っていた。
同じ部屋で寝るなんて以ての外である。
しかし仕事で追い詰められてから、孤独の寂しさを知った。
休日に友人と遊びに行くことの大切さを知った。

どうしようもなく不安になった時、そばに友人がいればある程度解消される。
大学生の自分にそれを伝えられたら今の人生はどうなっていただろうか。
大学生の頃は孤独の寂しさをゲームで埋めていた。
独りでも平気だと自分に嘘をつき、蓋をしていた。

「これが大人になるということか。」
なんて黄昏つつ、友人の本棚を漁りBL本を手に取った。
う〜む、全く興味がわかないが世界は広いんだなぁと思った。



だがしかし、贅沢を望んで申し訳ないが換気扇の下で構わないからタバコは吸わせて欲しい……。


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