走りながら畑を見る|河川敷の畑が教えてくれた、風と水との付き合い方
久しぶりにロードバイクに乗ってきました。運動不足の解消もかねて、荒川周辺を30kmほど。
ところが走っているうちに、結局いつもの癖が出まして。土手沿いに広がる畑が気になって、何度も自転車を止めては写真を撮っていました。
■ 河川敷で畑をやるということ
荒川の河川敷には、けっこうな数の畑があります。土手の上を走っていると、きれいに畝の立った畑が次から次へと現れて、見ていて飽きません。
ただ、自分で畑をやるようになってから思うのは、ここは決してラクな場所ではないということです。
さえぎるものが無いので風がまともに当たる。大雨が続けば水に浸かる可能性もある。日陰が少なく、夏はひたすら暑い。
うちの畑も条件が良いわけではありませんが、河川敷はさらに自然そのものと隣り合わせです。それでもきちんと手が入っている畑を見ると、頭が下がる思いでした。
■ 支柱の使い方が、とにかく上手でした
いちばん目を引いたのが、支柱の立て方です。
ただ野菜を支えるためだけではなく、風除けや日除けを兼ねて組んであるように見えました。支柱にネットや資材を張って、風と日ざしを弱める壁をつくっているんですね。
支柱は「支える」だけでなく「守る」ためにも使える。風の通り道に対して、壁になる向きで立てる。夏は日除け、秋冬は風除けと、季節で役割を変えられる。
これは、うちの畑でもすぐ真似できそうです。夏の西日と、秋口の強い風。どちらもうちの畑の弱点ですから。
■ よそ様の畑は、いちばん身近な教科書
本やネットで調べるのも、もちろん勉強になります。でも、同じ地域・同じ気候の畑ほど参考になるものはありません。
同じ風が吹いて、同じ雨が降って、同じ土の中で野菜を育てている。そこで実際に使われている工夫は、うちの畑でもだいたい通用します。
もちろん、じろじろ見たり畑に立ち入ったりはしません。土手の道から眺めて、「なるほど、そう来ましたか」と勝手に感心しているだけです。
■ 台風のあとの荒川と、澄んだ小川
この日の荒川は、台風の影響でまだ水が濁って荒れていました。増えた水量を見ると、河川敷で畑をやる大変さがよくわかります。
ところが、少し内側に入ったところにある小川は、まったく別の表情でした。両岸の草の緑と、さらさら流れる水。自転車を止めて、しばらくぼーっと眺めてしまいました。
荒れる大きな川と、静かに澄んだ小さな川。同じ雨を受けても、こんなに違うんだなあと。
畑も同じかもしれません。同じ天気でも、場所と手のかけ方で、まったく違う結果になります。
自分の畑ばかり見ていると、どうしても視野が狭くなります。たまにはよそ様の畑を見て、自分の畑をより良くしていきたいと思います。
