熱中症対策の「暑さ指数」を考案したのは、アメリカ海兵隊である
熱中症の季節が到来しました。
環境省では、熱中症予防情報サイトで、全国の暑さ指数を示すサービスを展開しております。
これを利用すると、例えば、椎葉村での今日の時間ごとの暑さ指数が表示されます。
数値のみならず、危険(赤)、厳重警戒(橙)、警戒(黄)、注意(水色)、ほぼ安全(青)と色分けで表示されますので、便利です。
ちなみに、それぞれはこのような感じです。
赤 31以上 運動は原則中止
橙 28以上31未満 激しい運動は中止
黄 25以上28未満 積極的に休息
水色 21以上25未満 積極的に水分補給
青 21未満 適時水分補給
暑さ指数は、WBGT(Wet-Bulb Globe Temperature) の日本語訳です。
1954年に、米国の海兵隊が、
夏期の暑熱訓練の中止基準として採用しました。
海兵隊員の熱中症発生が激減したとの評価
が定まって、世界に広まりました。
黒い球と湿った球の温度を測る方法で算定
されますが、
今では計測器で直接値が
表示されるようになっています。
私が労働衛生課長のときに、
市販されている暑さ指数の計測器の精度管理
がなされていないという問題が、
専門家から指摘されました。
労働安全衛生法に基づいて5年ごとに策定される労働災害防止計画に、
「暑さ指数の計測器の精度管理」
を盛り込みました。
これにより、
日本産業企画による標準化(JIS企画)がなされ、正確に計測・表示できるようになりました。
労災防止計画に入れておいてよかったです。

さて、気象庁でも、毎日の天気予報を通じて、暑さ指数を中心とした熱中症情報を提供しています。
健康情報を提供するのが気象庁の野望でした。
今では、花粉症情報と熱中症情報で実現しています。
次の気象庁が打ち出す健康情報は、何でしょうか?
熱中症予防を
国レベルで熱心に展開している国は日本くらい
だと、国際労働機関(ILO)に兼務する産業医大の後輩の女医さんが言っておりました。
他の国では、暑いと外で働かないとのこと。
「コラーっ! 働けーっ」

しかし、
落ち着いて考えると、
「シェスタ」という午睡の習慣
がある国がありますね。
一方、働き者の多い
我が日本では、
熱中症予防のための飲料水や、
電動ファン付きの空調服が生まれています。
大塚製薬のOS-1のテレビのCMに
所ジョージさんが出ておりました。
所さんは自宅のガレージで熱中症になって、
救急車で搬送されて命拾いをした
経験があります。
所さんは、
熱中症予防のためにCMに出ていると、
大塚製薬の人が言っておりました。
電動ファン付き空調服は、
大手企業をくびになった技術者が
開発しています。
最初は、高価で持続時間も長くはなかったのですが、今では安価になり、
充電による持続時間も8時間を超えるようになりました。
日本発のイノベーションです。

熱中症の初期症状は、
心臓がドキドキしたり、
めまいが起きたりします。
大手の建設会社のポスターを見て、笑いました。
炎天下の屋外で作業中の若い女性が、
つぶやきます。
「これって恋?」
「いえ、熱中症です!」
見事に特徴をとらえていると思います。
日本の夏の暑さは、もはや災害です。
気象庁の予報官もいっておりました。
屋外での作業やイベントは、環境省のサイトで暑さ指数を事前に把握し、飲水対策など先手先手で臨む必要があります。
令和7年6月1日からは、改正労働安全衛生規則に基づき、事業者の熱中症対策は義務化されます。
皆様、熱中症には気をつけて下さい。
