フルムーン〜満月
昨日のコンディションから判断して、今朝は 波乗りに行かないつもりだった。
だから いつもより 1時間遅れて 目を覚ましたのに 起きたら すぐに サーフスーツに着替えていた。
そして 車に さっさと板を積み ポイントに向かう。
ポイントについて 板を車から下ろしながら リーシュコードと板を繋ぐ ナイロンで編み上げた 紐のことを
思っていた。なぜなら 一部が擦り切れて 細くなっていたからだ。これまでは 波のエネルギーが それほど高くなかったから そのままでも 大丈夫だと 替えずにいたのだが そろそろ替え時だと思った。
遅れて海に入った分 海にいられる時間は短い。
仕事の予約が すでに入っていたし コンディションが
それほど よくないので 2本だけ乗ったら上がろうと
思いながら パドルアウトした。
2本目の波に乗って インサイドに向かうと 目の前のセクションが 早く崩れたために 抜けようと踏ん張ったのだが 身長以上もある白波に 板を持って行かれた。水の中に潜ると 左足首に ぷちっと 嫌な感触があった。リーシュが切れて板を流される瞬間 リーシュをつけている方の足首が 一瞬軽くなる。経験者なら誰でも知っている あの感覚。
水から顔を出すと 板は 波に弾かれながら インサイドに向かっている。それを 泳いで追いかける。
幸い インサイドに岩はなく また、そこから波が崩れることは 稀だったから なんとか泳いで追いついた。
板の上に座って 切れた部分を確認する。なんと そのブランドのリーシュには ありえない壊れ方をしていた。
とにかく 上がるしかなかった。
それに 思った通り 一応2本の波を キャッチした。
壊れたリーシュを ビーチのゴミ箱に捨て 家に戻る。
サーフショップが開くまで 1時間あるから 猫たちに 朝ごはんをあげて 私も朝食を取る。
そして 9時きっかりに ショップで 新しいリーシュを購入。
仕事の予約まで まだ時間が早かったのだが そのままオフィスに出勤した方がいいような気がした。
朝食をとっている時も その感覚は 強くあった。
けれども 早めにいく理由が見つからず リーシュを購入して 一旦 家に戻った。
そうこうしているうちに 携帯にふと目をやると
コールとメッセージの着信がある。同じ人からだ。
見ると 画像が2枚 添付してある。オフィスの裏に
白いヴァンが止まっているが よくわからない。
メッセージを読むと どうやら その車は ビルに突っ込んだらしい。私は そのメッセージが 送られた時間を確認せずに すぐさま 今家を出ると返信して オフィスに向かった。
ビルの裏には すでに 消防車と救急車が一台ずつ
そしてパトカーが2台、表の駐車場には さらに2台のパトカーが止まっている。空いている場所に 私も車を止め 裏のドアに向かうが 事故を起こした人たちが救急隊員と 揉めている様子。
車をそのままに 表に回ると オフィスの床が水浸しだ。
早速中に入り トイレに向かう。水洗トイレのタンクに大きな 亀裂が入っている。
そこから水が漏れ タンクがいっぱいにならないために 水は止まることなくパイプからタンクに注入される。まずは栓を閉める。
それと 二重になっている コンクリートの壁には 穴が空いていた。まあ だから 水の溜まるタンクに亀裂が 入ったわけなのだが。
裏のドアを開けると そこにいた警官が あなたもポリスレポートが要りますか?と聞いてきた。保険会社への支払い請求をするためには 事故のケース番号が必要だから くださいと言った。
とにかく水を吸い取らなくてはいけないのだが 何事もない日常に暮らしてばかりいて 頭が働かない私は 一瞬 何をするべきか 思いつかなかった。
すると 2軒先で 内装工事をしていた 消防士(今日は消防の仕事は休みだった)が 水吸い取り用の バキュームを持ってきてくれた。
そういえば 私も持っている。
その時 反対側の2軒先のヘアーサロンの お姉さんが 使い終わったら貸してと言ってきた。
なんと 水は 私の隣を通り越して 隣の隣まで行ったらしい。
私は休日の消防士に 家まで自分のバキュームを取りに行くから ヘアーサロンにあなたのを貸してあげてと伝えた。
幸い 家とオフィスは 車で 2分の距離。
モップとバキュームを車に積んで オフィスに戻る。
ビル管理をしているマネージャーに連絡を入れると すでに 水道工事士と 壁を塞ぐ人を手配してくれていた。
ヘアーサロンのお姉さんが 先に出勤していたので 彼女が 全部伝えてくれていたのだった。
水の吸い取りは 早く済んだが 床の下に染み込んでしまった水が 歩くたびに床の継ぎ目から 出てくる。
しまいには タオルを敷いて床を踏むのだが 完全には抜き取ることができない。自然に乾燥するのを待つしかないが その後 床板が反り上がる可能性もある。
マネージャーが 保険会社が ダメージの全てをカバーするよと言ってくれたから 心配はしていないが そうなると 家具を動かしたりと 手間がかかる。
オープン当時の改装のことを思うと もうしたくないのが本音だ。まあ 当時は1人で 殆どのことをしたから
疲れも半端なかったのだ。
トイレは 今日のうちに新しいものに 替えてもらった。壁は 一旦板を切ったもので 外から塞いでもらった。
今日の予約は 後日に移したから問題ないし 明日の予約も変更せずに済んだ。
重いのは気ばかりで 実は色んなことは スムーズに
行われていることに 気づく。
そうなのだが 事故の関係者には 怒鳴りつけた。
自分たちが何者であるのかも言わず 裏のドアから
靴を脱いで下さいとお願いしたのに 土足で上がり込み
ダメージの調査ををしたいというので トイレを見てもらうと 大したことないわねという言い方。隣の隣まで床上床下浸水の状態で 私のオフィスは 裏から表まで
水が到達しているにもかかわらず 閉店だからいいじゃないという言い方。
いい加減プッツンして あんたがドライバー?誰がドライバーと 睨みつけると 警官がいる時は 大人しかったのに なんでそんな言い方をするの?と 言われる始末。こんな時に 手を出すとこっちが不利になるのは承知の上で 殴ってやりたかったが 胸を突き飛ばして
水が 店中に広がって 家具がそれを吸って ダメージは あんたが見てないところまで 広がってってんだよ!と 怒鳴った。こんな私を 誰も日本人だとは思わない。日本人は優しくて親切で控えめで通っている。
こんな時 被害を加えているにもかかわらず 被害者のふりをする人たちがいる。この人たちもそうだ。
ごめんの一言もなく 怒らなくたって話せるでしょ?とぬかしたことを言っている。あんたの態度が不躾なんだよと 言ってるところに ヘアーサロンのお姉さんがきて あんたらは さっさと出なさいと 追い出してくれた。
被害を加えたものが 店の掃除をするわけではない。
にもかかわらず 店が閉まってるから 良かったとか
水のパイプは 大丈夫だったとか とにかく ポジティブでいたいのだろう。外に出されてからも 事故は起こるからねーとか まるで他人事だ。
呆れて何も言えない。
保険会社が間に入るから これ以上 その人たちと会話をするのはやめることにした。
後で 近所の人に聞いた話しでは 車のギアチェンジが
ダイアル式のもので 前進と後退を間違えたらしい。
これって 日本でプリウスに乗る老人たちが 起こした事故じゃない?と思った。
確かにスティック式のギアを使用してきた人たちが ダイアル式を使用すると こうしたミスは起こるのかも知れない。特に ドライブとリバースが隣り合わせなら なおさらだ。
不思議なんだけど 携帯に連絡をくれたEさんは 通りを隔てたところに住んでいる。昨日 彼女のことが頭をよぎった。最近 予約が来ないけど 便りがないのは元気な証拠だから いいことだと。すると本人は本人で 肩を痛めて 連絡をしようと思っていたらしい。
そして 今朝は ヨガ教室に来る予定じゃなかったんだけど 来てしまったのだという。ヨガの先生は 私と彼女が面識があるのを知っていて 車がビルに追突した時 彼女に 私に連絡をするようにと言ってくれたらしい。そんなこんなで 彼女は明後日来ることになった。
それと 私の今日の予約の人は できれば 会いたくない人だった。会う時は 仕事師の仮面をつけて 本心を出さないようにしている。健康管理が 全て医者任せで 💉と💊の信者なのだ。
それなのに なぜ 執拗に マッサージを受けにくるのかが わからない。だからできれば 今日は 会いたくないと思っていたのだった。そしたら キャンセルすることになった。
それと 昨日 仕事の終わりに 便器を磨きながら このトイレいつまで使うのかな?と ふと思った。すると 今日 取り替えることになった。
それと 夕方 ようやく トイレの交換が済み 裏の猫たちに餌をあげていると とある女性が 近づいてきた。猫好きなのだという。
内装中の隣りのオフィスに 誰が入るのか聞いてきた。
説明すると 新しいテナントを知っているという。
奇遇と言えば奇遇。
さらに 近所のテニスコートに ピックルボールの練習に来ているから 私にも来ないか?という。知り合いたちは 皆夢中だけど 私は興味ないと言って 分かれたが ハワイ島に引っ越した親友に 後で連絡すると その人を知っていると言って 画像が送られてきた。
11月の試合のパートナーを探してると伝えてと言われた。高校が同じだったらしいが ずっと会っていないので 携帯番号までは知らないらしい。
妙なタイミングで 人と人が繋がる。
そんな会話の中で 事故があったことなどすっかり忘れていた。
空を見上げると もうすぐ満月。満月のエネルギーはすでに 届いている。
事故がそのせいだったとは 言わないが 満月は良くも悪くも 色んなことが沢山起こる。
こんな時期は しっかり地に足をつけて行きたいと 思わせる1日だった。
